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2011年10月28日

天津市3日目:既に進出した千葉市内企業を訪問

この日は再度迎賓館に行き、天津市人民代表大会常務委員会の肖懐遠 主任(議長に相当)を表敬訪問
小川議長が代表して挨拶をされました。少しの時間ではありましたが、人徳者であるような印象を受けました。

その後、西青経済開発区を視察。
ここは天津市の西南に位置しており、日本企業を始めとする外資系企業の集積を目指しているようです。まだまだこれから開発される区域のようでしたが、ここに千葉市のベンチャー企業であるWRIソリューションズが先般進出したので訪問をしました。
WRIソリューションは炭鉱における危険等の管理システムを中国に提案しており、炭鉱内に無線LAN接続の機器を配備し、炭鉱作業員にも端末を持たせることで、炭鉱内の温度や振動の変化などを察知し、危険予知を作業員に伝達することができます。これを進化させれば従業員の健康管理などにもつなげられるとのことで、何万という炭鉱がある中国で大きなビジネスに成長する可能性を秘めている企業です。

今年6月に天津市経済貿易代表団が千葉市を訪問した際に中国進出を希望する市内企業として天津市側に紹介し、その後実務レベルで調整を重ね、天津市側の支援と何よりWRIソリューションの勇気ある決断によってこの場所でのオフィス設置が決まりました。
既に山東省煙台市でテストを実施し、年内の商用化を目指しているそうなので、着実な成果を挙げてくれることを期待していますし、出来る限りのサポートをしていきたいと思います。

これで全ての日程は終了。
バスで2時間ほど揺られて北京首都国際空港へ。
そこで遅い昼食を取り、少しだけお土産を物色し、飛行機へ。
ここでも出発が相当遅れ、結局成田空港に到着した時には夜の10時になっていました。

天津市、及び中国の印象ですが、凄まじいまでの大規模開発、そしてビルの建設ラッシュに本当に圧倒されます。ただ、これだけ建設して一体誰が入るのだろう、という疑問も同時に残ります。

中国は奥地に広大な農村エリアを抱えており、一人っ子政策を守らない世帯も多いので今後も人口が都市部に流入し続けることは間違いありません。また、外資を積極的に誘致しているため、外資系企業に勤める外国人も今後も増え続けるでしょう。
しかし、今回の開発を見ているとそれらを遥かに超える規模の建物が短期間に集中して建設されており、住居などは過半近くが投資目的での購入であるなど、実体経済を超えたペースで開発が進められている感が否めません。今後、どこかで踊り場に差し掛かった時、生き残る開発区・建物と淘汰される開発区と建物に二極化するかもしれません。

私たち外部の人間ですら上記の考えを持つわけですから、日本のバブルも研究している中国の行政関係者の多くはおそらく課題を把握していると思いますし、様々な対策を実際に打っています。
ただ、中国はエリート主義が強く、かつ指導層は短期間の業績によって中央に評価され、立身出世をしていく傾向が強いように感じますので、地方自治体幹部も過剰感があろうとも開発にまい進して成果を出すことを優先せざるをえない事情もあるのかな、と推測します。

一方、中国の取り組みで感心することは民間の知恵を上手く引き出しているということです。
殆どの計画は外資も含めた開発専門の企業にアイデアを募り、優秀な案を採用しながら進めていますし、運用レベルにおいても専門の企業に委ねる形式を取っていることが多かったです。行政の限界を知り、行政で行うべき部分と民間に委ねる部分の整理を割り切り過ぎとも思えるほど明確に行っていました。


写真は後日まとめて追加します。
なお、後日更新のため視察の順序等が不明瞭でしたが、小川議長のブログを参考にして思い出しながら書きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
posted by 熊谷俊人 at 23:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 都市・経済施策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする