「既に7割完了している」や「返還金が発生して結局は費用が増となる」など報じられていますが、本当の判断材料は「そもそもこのダムの目的である治水と水源確保が必要なのか?」ということに尽きるはずです。
必要であれば建設すべきですし、必要でないなら建設すべきではない、これだけのはずです。マスメディアには是非その点を取材して突き詰めて欲しいと思います。
既に7割予算を消化していると言ってもダム本体工事は始まっていません。かつ、ダム工事は従来の例でいくと必ず当初予算を大きくオーバーしますので、残り3割の費用で完成するとは言い切れない状況があります。建設後の維持費も計算に入っていません。
また、返還金が発生して費用が増となったとしてもそれは国レベルの話であって、全体でみればダム工事の残費用分が浮くわけですから、国民全体で考えれば決して費用増になるわけではありません。
「ここまで費用を投入したからもったいない」
というのは投資判断として最も避けるべき発想です。
八ツ場ダムは四街道市営水道を経由して間接的に負担金を支払っているものの、千葉市自身としては絶対必要なものではありません。
関係自治体がどこまで八ツ場ダムの水源を必要としているのか、代替水源はないのか、冒頭で申し上げたとおり判断基準は「そもそも必要なのか」という一点です。
もちろん、政府の政策によって翻弄された住民の方々のご理解と支援は絶対不可欠であることは言うまでもありません。
●千葉市も水源確保を見直しています
千葉市でも水道事業で水源確保のため負担金を払っていた事業のうち、今から撤退できるものについて撤退に向けた検討を進めるよう就任直後に指示しています。過剰な水需要予測に基づいて不必要な水源確保をしていたためです。
今まで払った負担金がムダになったとしても、必要のない水源確保のため更なる追加負担や毎年の維持費を払うくらいなら勇気を持って撤退すべきとの判断です。
公表できる段階になった時点で詳細についてはお伝えしたいと思いますが、千葉市に限らず全国的に過剰な水需要予測によって水源確保事業が行われています。
政権交代によって一度ゼロベースから水需要予測を見直せば、右肩上がりを前提に策定していた従来の計画は相当縮小できるのではないかと思っています。
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これがおっしゃる通り一番の問題です。
平成11年12月の市のちば・ビジョン21によると、商品販売額予測は、1995年54,060億円、2015年103,690億円です。市民所得は一人当たり1995年4,139千円、2015年5,941千円でした。
蘇我の川鉄跡地の商業開発はこれに基づいて実行されました。現在は千葉市の商業床面積は必要面積のほぼ二倍あります。中心市街地が疲弊するのは当然です。中心市街地振興の努力は、火事に油と水を掛けているに等しいです。
同じことが、新港横戸町線の交通量予測でもあります。竣工時にはたして一日2万2千台走るでしょうか?
新市長さんは、今後このようなことが無いように努力されることを期待します。
そこの地域住民の感情をまったく無視した、机上の論理はやめましょう。
必要な方や自治体も多くあります。
不必要な人もいるでしょう。
トップが「人の感情」を忘れてるようでは、千葉市も危ないですね。
また反面、一番の被害を被っているのは「時代の流れ?○○政府のいい加減さの翻弄されている」地元住民の方々でしょうし、地元には手厚い行政が必要でしょう。
民間会社で来年度の販売予算を組む時に、今年度実績見込みよりも同等・縮小は駄目で、2%以上の拡大を求められていました。この予算に基づいて経費予算も組まれますので、年度途中で経費削減指令が出てきます。
税収が減少して行く昨今、水道に限らず、学校、保育園、老人養護施設等の根拠となっている数字の見直しをお願いしたいです。
また、市長は政府への返金については、求めていく予定なのでしょうか?中止は賛成だが、千葉市負担分の返金は行うべきだと言うのは、矛盾するような気もします。
「そもそもこのダムの目的である
治水と水源確保が必要なのか?」
の意見に賛成です。
今の中止反対意見はダム建設自体を
目的にしているように思います。
千葉市民(県民)の私見としては
無くても問題ないなら作らないほう
がいいです。
要約しますと、まず山の草木が土になるとフミン酸・フルボ酸というのができ、それが鉄分を溶かし下流や海に運ばれる。しかしダムが出来るとそれが湖底に沈殿する。又、針葉樹林はこの効果が低い。そして海では鉄分不足が起きる、のだそうです。
「五訂増補日本食品標準成分表」にあるひじきの含有鉄分の5%から13%程度しかない物が店頭に並んでいるそうです。日本全国に広がっている磯焼け(海の藻場は無くなり生態系が崩壊する現象)や、海の匂いがしなくなっている現象もこのせいではと、この記事や別記者の記事で書かれています。海産物を非常に多く食べる日本にとり、比重に憂慮すべき事態でしょう。海でこうなら、下流域の農業でも影響はあると思います。
(有用でない)無駄なダムは百害あって一理無しもいい所だと思います。これからは杉林の伐採も含め総合的複合的な治水・環境対策に変換するべきでしょう。痩せた海で漁民が困っていたが、山に植樹し海が豊かになったと言う事例は昔から日本各地に在り有名です。
広葉樹林は治水利水効果が高く、生態系が豊かになり、海や下流域への栄養供給効果が高い。杉は間伐も伐採もされずに、大水の時は流木で洪水の元になります。杉を伐採し広葉樹を植える事に多額の公的補助を行えば、ダムの公共事業的側面を代用でき、治水・利水・環境保護・農漁業振興に加え、材木の利用で地場産業や世界的な森林伐採への抑制になり、花粉症対策へ効果が高い。
こういう事こそが国家百年の大計で、今日本がやるべき事・やらなくてはいけない事で、民主党が推し進めるべき政策でしょう。馬渕国土交通省副大臣とお知り合いとの事なので、この方策を考慮頂いて是非馬渕さんに進言して頂きたいと思います。無駄な公共事業中止だけでなく、幅広い意味の環境保護や農林漁業の側面保護についてもお願いします。
「ヒジキ」が警告する海の環境異変−JanJanニュース
http://www.news.janjan.jp/living/0909/0909210501/1.php
磯のにおいが全くしない、無臭の死の海−JanJanニュース
http://www.news.janjan.jp/living/0807/0807121804/1.php
MOBA.WS 藻場再生プロジェクト
http://moba.ws/
もう一つ、ダムの悪影響ですが「浜欠け」を書くのを忘れていました。砂浜や海岸が後退するという現象です。ややケースは違いますが、九十九里でも浜欠けが起こっており、これは他と同じようにダムや護岸工事等の他に、屏風ヶ浦が波消しブロックで侵食されなくなり砂の供給がなされなったのが大きな要因と言われています。
幕張海岸でも浸食が激しく毎年多量の砂を入れてるそうですね。県の管轄だそうですが。第二湾岸道路(外環道の千葉地域延長部分)ができ、三番瀬の下にトンネルが掘られれば、高度成長期に千葉沖に幾つも掘った深い穴をその土砂で埋め、青潮の発生を防止し浜の後退も防ぐとなるという話です。幕張のあの広い道は第二湾岸道路用に広くしてあるそうですが、如何せんこちらも非常に巨額で・・・。
いま八ッ場ダム議論にもとめられる冷静な判断−JanJanニュース
http://www.news.janjan.jp/government/0909/0909220593/1.php
「千葉市も無関係じゃない」みたく話を振られたら、何人もの人が自分たちにも身近な問題かと思ってそれぞれ色々なことを言うじゃないですか。その後で、最初に振った当人から「いえ、でも千葉市の問題じゃないですから」と言われたら、梯子を外されるようなもんです。
とても市長が考えを述べる場とは思えません。良く言えば微笑ましい。
御成台地区で四街道市の給水を受けているのは、あの地区特有の地理的条件によるものであって、その対価として四街道市に払う負担金に何が含まれていようが、八ツ場ダム建設に対する千葉市の賛否は全く関係ないですよね?「建設反対なら四街道市の給水を受けず自前で何とかする」とか、そういう検討や判断の余地があったわけじゃないんですから。
最初にその点をハッキリ書かずこの話題を振ったのが、司会進行役としては少々失敗だったんじゃないでしょうか。
http://soratobi.blog.drecom.jp/archive/1542
公共事業からの撤退、コストカット、費用削減。
そういうのは何も考えてない人達にとっては甘い声に聞こえて、市民団体もうんうんと2つ返事で喜んでくれるんだろうし、市長さんはそういったバックアップがあったから当選されたわけでその方向に進むのは当たり前だと思います。
でも、すべてがすべてそれに当てはまるほど、世の中そう簡単なもんじゃないですよ。
また、コメント欄も開放していることなど、熊谷市長には旧体制の政治家とは根本的に違うマインドを感じます。
千葉市民ではありませんが、これからも応援させてください。
国民一人一人に税金を返して欲しい。
市長のブログ、一部を引用させていただきました。
一度始めたら止まらない公共事業、不用であると分かれば立ち止まり、再考することは重要です。
受益者である千葉・埼玉・東京の3都県は、地元の生活再建策とは別に、必要性について意見を述べるべき時です。
となると後は住民の方々にご理解いただけるかどうかが、この問題の最大のポイントとなりますね。
住民の方も、理論的に正しいこと自体はご理解いただけたとして、納得できないのはやはり50数年間にわたる村内でのもめごとと、自分の生活を犠牲にし・住居・お店を移動せざるを得なかったことに対する感情なのでしょうね。
この点についてご納得いただけるには、政府側の丁寧な説明のなんらかの保障(金銭、仕事、行政サービス?)を行うことなのでしょうか。
何か良い考え方がありますでしょうか。
それはさておきinkyoさんコメントに賛成!
最低、わが千葉県知事は県内の水使用の実態を見直して比較表眺めてから初めて、国交相に文句言う権利が出るでしょと思う。
「之に由(よ)らしむべし、之を知らしむべからず」
という中国の言葉を司馬遼太郎さんが「この国のかたち」で書いていますが、市長は良くご存知のはずです。しかし、市長からは言えないでしょうから私が。
民に守らせることは上からいって守らせるべし、しかしその内容までは教えるな!です。
これを今までの政治がやってきたわけですが、今回多くの国民が知ってしまったわけです。
知ってしまった以上どのように判断するかぐらい分かるでしょう?
知事を選んだ県民ならいざ知らず、市長を選んだ市民なんですから。分かりますよネ?。
治水も、電力も、水資源確保もどれも計画当初とは違う時代に、本当に作る理由が一部の「意地」だけになったとしたら、それこそ配慮する必要などまったく無いはずですが・・・
例えば有名な諫早湾干拓事業も、当初の「農地を増やす」計画。あそこで今、どれほどの本当の意味で農業生産が行われているか?
結局、誰も事業失敗の責任を取りたくないのでしょう。計画が動いているうちは「まだ失敗と決まった訳じゃない」と。
あまりにマスコミはダムの必要性の是非について放送していないという感があったのでまさにその通りだなと思いました。
マスコミ(主にTV)が言うことといえば前原国交大臣が勝手に決断・・・とかそんなことばかりで、浪花節に沿わないことは即放送でフェアではないなと思いました。
ただ既にダムの為に住居を引き払った住民は複雑な感情も残るでしょうし、行政も何らかの対応は迫られると思います。
30種類以上の降雨パターンについてシミュレーションした結果、今のダム建設計画でほとんどのパターンに対し、有効であるということだそうです。但し、有効でない降雨パターンもあって、それが反対派の方たちには有効でない場合があるのでは意味がないという主張になっています。堤防を作ったり木の植え替え等による対策もありますが、コストパフォーマンスの良い方法が今のところありません。工事の中止を要求する裁判でも原告の請求が棄却されているのは、そのような事情があるからです。工事に利権がからんでいうのも事実のようですが、建設の是非とは別に議論するべきだと思います。
市長の意見も賛同します。
まず、確かに水が必要だとしてもですよ、じゃあ海の魚をとって山奥に送るための港整備に山奥の県から費用出ますか?
なんか納得いかないですよ。
また、治水といって民の命を守るということを土木工事で完璧にすることができるでしょうか、ある程度可能でも自然は人の力を時には超えてしまうものではありませんか。
それなら、危険地域を推定してそこには建て物をつくらないということでもある程度命は守れるのではないですか?
建築や土木を推進するあまり本当は無力な人造物に過信しすぎることがないようにしてもらいたいものです。
私は一級建築士ですが建築や土木の人のためという看板のもとに儲ける構造がまた、カネを回そうとする構造がほとほといやです。
早く正当で健全な建築土木の有り方を確立していただきたいものです。
地方行政は住民が決定権を持てるようにしたいものだ
選挙ではそのときの人を選ぶが全てを任せているわけではない
行政は事務局くらいのものだ
あれだけ反対しておいて結局2011年9月13日にダム建設事業再開が決定したのだが、市長は勿論のこと、ここにコメをした大半の方が、いかに未来を見る眼がなかったのか、という証明となってしまった。
ブログ&コメを公開するのは望ましいことではあるが、来年の市長選で弄られることは間違いないだろう。