午後からその一環として「ちばし環境展」にも参加し、環境に関する各種ブースを回りました。ポートアリーナで色々な試みが見られますので皆さまも是非お越し下さい。
その後、庁内で政策協議をした後に、市職員労働組合の定期大会に出席。
今までは連合推薦議員でしたが、今度はより運命共同体としてともに市政発展に力を尽くす立場になりました。既に1〜3%の給与カットを実施している上、先ほどの人事委員会によって政令市になって最大のカットが勧告されるなど、職員を取り巻く環境は厳しさを増しています。千葉市の厳しい現状にご理解を頂き、厳しい数年間をともに乗り切ることを訴えました。
3時からはノースバンクーバー市姉妹都市提携40年公式訪問団の表敬訪問を受けました。ムサット市長、市議会議員、行政官などです。
今回は私からの要望で市長からノースバンクーバー市の環境施策について説明を受けました。儀礼的な要素が強い姉妹都市ですが、せっかく市長が千葉市に来て頂いたのですから政策面でもお互い切磋琢磨する関係でありたいと思います。
市営のエネルギー供給システムや住宅政策のほか、Greenwayと呼ばれる自転車・歩行者専用道路を都市中に張り巡らしていることなど、非常に感銘を受けることがたくさんありました。
ノースバンクーバー市でも自転車道を整備することで自動車ユーザが不便になると市民からの反発が強かったそうですが、不便になるのではなく自転車・歩行者が便利になることで街としても住みやすくなるんだということを粘り強く訴えたそうです。
夕方からは佐々木議長とともに歓迎レセプションを開催し、交流を深めました。
市議会議員とは日本とカナダの政治・議会制度などについて意見交換。
・カナダでも投票率は低く、前回の市議会議員選挙に至っては20%以下だった
・高齢者の投票率が高く、若者が低いのは万国共通
・インターネットを活用して関心を高める努力をした
・ノースバンクーバー市では議会は毎週月曜日、午後5時から夜中にかけて行われる
・給料は少なくボランティア的で長く議員をする人はいない
・選挙は約2ヶ月間、選挙費用の上限などはない
・千葉市議会は給料が非常に高く、54名も議員がいて多いと感じる
(千葉市の場合は市議会というより州議会に近いと思います)
・市長が議長を兼ね、市政の実務は行政官が担う
・日本の市長と議会は非常に複雑な関係で興味深い
・カナダでも政治家の汚職は多く、政治家の言葉は信用されない
などなど。
非常に有意義な時間でした。
かと言って(記事中のボランティア的なカナダの議員も含め)それらの国よりレベルの高い仕事をしてるとも思えない。よく話題になる福島県矢祭町で議員報酬を日当制にして、報酬総額が3473万円から初年度の20年度で1206万円に下がったが、今の所大きな問題はないそうです(このレベルでも諸先進国の自治体議員の報酬より多いのでは)。
結局の所、慣習と利権と無駄遣いとしか思えません。オンブズマンなど無報酬でやってる市井の活動家の方が、ずっといい仕事をすると思います。
議員経費を下げるとなると、自治体職員への経費との比較問題も浮き上がってくる。なので公務員労組も言い難いし、支援を受ける議員も身を切られるし支持母体の利益への相反で二重に言い難い。手厳しいと思いますが、実際に熊谷さんもそうなのでは?
結局そんなこんなで、しがらみやら旧弊やらで、やるべき事が行なわれないのが日本でしょう。過去ずっとそうでした。でもこれだけの負債が国にも自治体にも圧し掛かってるので、継続してやるのは不可能です。少子化などの他の要因もありますし。
叩きと仰る方もいますがそうではない。妥当性・公平性・継続可能性に照らし、どう在るべきかという視点で考えるべきだという事です。多くの事が今まで全く妥当ではなかったので、これから大きく変えるべきです。
私は議員時代に昨今の雇用情勢の悪化を受けて、議員報酬を一時的に引き下げ、雇用対策への財源にあてることを目指した人間ですが、どの程度の議員報酬が適切か、というのは非常に難しい問題ですね。
今の市議会議員以上は拘束時間が多いので、会社の経営層でない限りは兼職は難しい現状があります。議会自体を夜間に行うなど、兼職が可能な形に持っていくことが大前提になるでしょう。
選挙制度を変えて、戸別訪問やインターネットが使えるなどの、いわゆる「お金のかからない選挙」の実現も必要です。
いずれにせよ、現在の報酬が妥当だと理解を得られるよう、活動を市民にもっとアピールする必要はあります。