今まで千葉市は市民の皆さまに財政状況をあまり伝えてきませんでしたが、 この数年間、千葉市は相当厳しい状況に追い込まれることから、市民と一丸となってこの難局を乗り切るために宣言を出した次第です。
これから予算編成が始まりますので、この宣言で庁内にも危機感を共有し、職員一人ひとりの苦心を重ねて危機を乗り切りたいと思います。
市民にも支出の見直しに向け考えて頂くきっかけになれば有り難いです。
なお、単なる「財政危機」宣言ではなく「脱」の文字を加えたのは、財政基礎体力に優れた千葉市であれば厳しい数年間を乗り切れば必ず危機を脱することができるということを市民に伝えたかったからです。
これから議会とも連携しながら既に着手している公共事業の見直し、市役所の仕事の総点検のほか、人件費の見直しも含め徹底的な行財政改革に取り組みます。
この難局は市・議会・市民全てが一致団結しなければ乗り切ることはできません。既に市職員OBにも寄付を呼び掛けていますし、今日の夜には全職員に私のメッセージが一斉配信され、さらには上司から直接財政の説明をする予定です。
市民の皆さまにはホームページ及び11/1号の市政だより一面で詳細説明をします。
「脱・財政危機」宣言
千葉市は平成4年の政令指定都市移行を契機として、大都市にふさわしい都市基盤の整備に積極的に取り組むため、税収を大きく超える予算を組み続けてきました。
そうした積極財政を行ってきた結果、市債残高や債務負担行為の急増、基金の枯渇など財政の硬直化を招くこととなり、財政構造の転換を図るため財政健全化に向けた取組みを始めたところでした。
しかしながら、過去に積極的に発行した市債の償還がピークを迎えている中で、昨今の実体経済の急激な悪化に伴う市税収入の大幅な減少などが重なり、平成22年度予算編成の見通しでは、約270億円の収支不足が見込まれています。
また、これまでのような市債や基金に過度に依存した財政運営を続けると、財政の健全化判断比率である実質公債費比率が、平成24年度には早期健全化基準である25%を超える可能性があるなど、市の財政は、しばらく危機的な状況に直面します。
このような財政危機を乗り越え、安定した収支バランスを確保するためには、公共事業の見直し、すべての事務事業の総点検、人件費を含めた歳出カットなど、徹底した行財政改革を行うとともに、収納率の向上などのあらゆる歳入確保に取り組む必要があります。
これからの取組みは、行政内部の自助努力のみで成し得るものではなく、市民の皆様のご理解とご協力がぜひとも必要です。
幸いにも、千葉市の財政力は政令指定都市の中でもトップクラスですから、最も厳しい数年間を未来を見据えた果敢な改革によって乗り越えることで、財政危機は脱することができると確信しています。
職員一丸となって取り組みますので、議会及び市民の皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。
平成21年10月21日
千葉市長 熊 谷 俊 人
千葉市長 熊 谷 俊 人
⇒「脱・財政危機」宣言の詳細はこちら
※10/22追記
この宣言の意図がまだ十分に伝わっていないので追記します。これはパフォーマンスでも何でもなく、この宣言をもって全ての取り組みが始まります。実はこの宣言は就任後からこの時期を狙って準備していたものです。
これから来年度予算編成の中で事業を抜本的に見直していかなければいけません。職員の給与も見直していかざるをえないでしょう。ただし、そうした痛みを伴う削減をするためには「なぜそこまでしなければいけないのか?」という事情について職員にも市民にも伝える必要があるからです。
既に職員は毎年度大幅な事業費カットを強いられていますが、未だに市からは自分達の職場の財政見通しについて正式に説明を受けてきませんでした。市民に至っては危ないということすら知らない方が多かったのです。共通認識を持たなければ抜本的改革は不可能です。
職員OBへの寄付も金額的には大したことが無いかもしれません。
しかし、財政健全化に向けてあらゆる方策を取る姿勢を示すことで職員の意識・市民の理解にも良い影響が少しはあるのではないかと考え、寄付を依頼することにしました。
既にモノレール延伸凍結(総事業費176億円)・蘇我スポーツ公園整備の縮小(総事業費23億円縮減)・都市計画道路の見直し(総事業費70億円縮減)や外部委員による事業見直しなどに着手していますが、さらに細かいレベルでの見直しを積み重ねなければ270億円の収支不足はとても解消できるものではありません。
「カットの話だけではダメで収入増加を」という声がありますが、もちろん収入増加策も仕込んでいます。
ただし、残念ながら収入増加策が花開くには時間がかかります。最も厳しい3年間ほどは殆ど効果がありません。少なくとも甘い見通しで収入確保策という名のもとにこれ以上税金を投入するわけにはいきません。
あなたは、いつも正論です。
こんなことは宣言されなくても承知です。
正論、はくだけなら簡単です。
宣言する前にもっと具体的にどうしなくてはいけないのか議論するべきですね。
市民の皆様騙されたらいけません。
誰しも財政再建には賛成です。
いかにも自分だけが危機を感じているような
パフォーマンスはもううんざりです。
税収が伸びるような積極的な政策を望んでいます。
市内の景気の悪さを市長は実感して下さい。
暮は乗り切れない企業がたくさんありますよ。助けて下さい。
また、無駄をなくすという意味においても、各区にまかせるだけでなく、市民から意見を募集してみてもいいのでは?と思います。
これから右肩下がりの経済と結びつかない…。
素直に「財政危機宣言」としたほうが誠実だったような気がしますが。
記事を拝見しました。熊谷市長の責任ではないのでしょうが、千葉市職員OBの方々の反応「声」を聞いて見たい気がいたします。
中央政治もそうですが、借金は国民の肩、生活に影響を及ぼします。
平成4年の政令指定都市移行を契機としてとありますが、大借金の根源の詳細を再度伺ってみたいです。
どの自治体も財政状況は厳しいですね。既に右肩上がりの行政は望めないのですから、いかにメリハリをつけた仕事の割り振りを行えるかが政治の役割と考えています。グランドビジョンをシッカリと確立して、一つ一つの仕事を見直して、市民のための仕事を進めてください。
蛇足です。
↓
《今日、授業で「MILK」を観ました。ゲイであることをカミングアウトして、サンフランシスコの市会議員になったハービー・ミルクの映画です。市民のために、特に少数者、マイノリティにいかに行政が仕事をすべきか、大変勉強になりました。機会があればご覧になってください。》
そして財政難と言いながらも周囲が畑の1企業の買収した土地に、その土地ダケに必要な大掛かりな下水道を通したり、その土地に入る道を作る為に土地を買収したり、とても財政難とは思えない事をされてるのも事実です。
誰が口を利いて予算を通しているのかハッキリと明示戴きたいですね。
ちなみにその土地は某議員の親戚の土地ですが、その道と下水道が無いと売買出来ないので優遇されてるとしか思えません。
千葉市全体の道路計画や、公共工事の計画を一枚の地図に明示して、予算と共に市民全体に公表戴き、必要なら評決をまとめて不要と言われる物は全て止めて戴きたいです。
貴方が市長選に出馬した際に表明した事をやれば
財政健全化になるんじゃないのですか?
「脱・財政危機宣言」でも何でもいいですが、
リスクは大きいですけど大胆な改革が必要です。
熊谷さんに投票した市民はそれを望んでいるのではないですか?
とりあえずは私のようなただの市民でも考え付く程度のパフォーマンス・・・
もとい、行動では全然市民の期待にこたえられているとは思えません。
今回の「宣言」がどのくらい有効な事なのかは分かりませんが、
改革・実行がまだ熊谷さんの市長としての動きに見えてきません
調べればわかるなんて暢気な事は考えちゃダメですよ。
日本全国にガンガン響き渡るくらいの改革じゃないと是正なんぞできませn。
申し入れの中身を見てから批判したらどうかな。
議論にならない。
自民党は財政再建には賛同するし、宣言も批判していない。
むしろ大きな問題なので、議会に説明してから記者会見してほしいとの内容。
書く前に考えてから行動。
どうにも言葉の使い方が乱暴なもので申し訳ございません・・・
すべての取り組みが始まるんですね?
市議会も了承の上での発言なのですね?
始まったら「マッタ」無しですよ
何が始まるのかも分かりませんが市が破たんする事はだけは勘弁してください
熊谷さん
あなたの市長選立候補の際表明したマニフェストに
「大規模事業見直しで200億以上のカット」や「4年間で240億カットできる行革」を是非実行していただきたい
何せ最優先項目の上位2つなんですから
何をさておいてもやってください
で、何をするんですか?
オイラのようなどんくさい市民には全くわからないんですけど・・・
新聞記事を、まんま鵜呑みにして、失礼しました。・・・ところで、どうしてここ10数年でこんなにも借金が膨れあがったのでしょうか。暴走する行政をなぜ議会は止められなかったのでしょうか?
10年前まではわかりませんが、ここ数年はかなり財政再建を心がけて議会も行動してきたはずです。
何もしていなかったわけではなく、情報発信力がなかったのではないかと思います。
具体的には、行革を積極的に行い削減も行っています。
去年までの財政状況を見れば分かると思います。それでも昨年の不況や市債の償還時期が重なってしまい苦しくなったと思います。
みんな、財政再建や健全化には賛成だと思いますよ。
私は何事も宣言によって、始まると考えます。ですので、今回の宣言、市長の思いの詰まったもの、と感じました。
変化を求めて市長に投票しました。
これからが本番だと思いますが、頑張ってください。
市民も応援するとともに、頑張っていきたいです!
「楽だから」「安定しているから」という理由で公務員になった職員は多いと思います。
勉強を一生懸命して試験をクリアした努力は認めますが、市民のために「同等」の努力をしている職員がいるとは感じられません。
全員がそうとは思っていませんが、「残業代を稼ぐために午後4時から一生懸命働く職員」「休憩時間以外もサボっている職員」はゼロでないと思います。
ここからは極論ですが・・・。
財政危機を確実に脱出するまで「ボーナス0」「市の最低賃金」にしてみたらいかがでしょうか?
それでも働く覚悟がある職員はいるのでしょうか?いないと思いますが・・・。
民間企業なら「財政危機」ならボーナスカットも当たり前ですけどね。
しかし ボーナス0円や市内最低賃金を 全職員(先のコメントにはそこまでは書かれてありませんが)に適用するのはナンセンスですね。
あと公務員はたしかに安定はしてるでしょうけど 『楽だから』って選ぶものでしょうか。決めつけはよくないですよ。
私が接してる市職員(事務職も技術職もいます)はそんな感じの人はいませんよ。
むしろ一生懸命頑張って工夫して進めてる事業を税金の無駄扱いされたり心情的に可哀想だと思います。
どこの世界にもサボリ屋はいます。彼らの淘汰は絶対にすべきですが単なる公務員バッシングは何も生まないと思います。
ただ、このような財政状況になることは市職員(特に幹部職員の方々)であれば十分理解できたものと考えます。予算が各部局からのボトムアップであることを考えると、どのような認識や責任感をもって現在に至ってきたのか振り返るべきでしょう。
「仕事はきちんとやってきた」と言われるのかもしれませんが、結果について「私の知るところではない」といった姿勢だったとしたら、無責任と言われても仕方ないでしょう。
市職員の方々が、そういった意識を変え、自分たちの仕事の結果に対する責任をきちんと理解して臨むのでなければ、軽々に市民のご協力をと言ってはいけないと思うのです。
事務事業評価シートを見て驚くのは、過去2年間の目標が空欄で、実施した結果が効果として示されている事業が多いことです。事業の実施が目的となってしまっている典型なのでしょうね。
市の事業とは、税金を費消することではなく、投資し何らかのリターンを得ることですよね。
給付事業だって、困窮者の自立を支援するという視点から、「どう給付すれば良いのか」、「給付以外にどういう自立支援が必要か」、「効果の継続性はどうか」といった考察をし、適切なリターン(困窮者で給付を受けなくてもすむくらい経済的に自立できるようになった人の数とか割合)を得ることでしょう。
こういった視点で考えていない事業を無駄な事業と言うべきなのかもしれませんし、うまく組み合わせれば結果の出せる事業は継続すべき事業なのでしょう。
民間では一般社員でも結果についてのコミットメントは当たり前です。市職員の方々にお願いしたいのは、事業の結果についてコミットメントしてほしいんです。
やっぱり「後は知らない」という姿勢のままでは、市民として負担をお願いされても納得は出来ないと思います。
また、千葉都市モノレールの決算を見ると3年連続して黒字決算とのことで、誠に結構なことですが、実体はパラサイトではないですか。 <本当に民間メーカー企業等で云う黒字でしょうか? 民間では、黒字倒産もあるのですよ>
このような中で、イベントと称して高級ワイン、フレンチに費用を供出し、それを味わうのが市職員・モノレール職員及びカラス、ネズミでないことを祈ります。この発想自体も不思議に感じます。即刻中断すべきではないかと感じます。
実施した場合には、当イベントの決算報告書をしっかりと、一項目ごとにチェックを願います。