●今の時代に合った工夫が必要
所管が「どうしてもこれだけは」と要望する事業ですから基本的には復活する方向で検討していますが、中には「事業そのものの考え方を見直して欲しい」と伝えるものもあります。
今までの行政では「やって当たり前」の事業であっても、今の時代そして今後を考えた時に「本当にそうなのか?」と考え直す必要があります。もちろん何度も言っているように千葉市の将来の活力のために必要な事業は実施すべきですが、時代の変化に合わせ、より低いコストで同程度に市民サービスを向上させる手法があるのであれば、そちらを模索すべきです。
●将来も含めて最善の使い方を
少子高齢化の進展を考えれば20年後は今よりも必ず財政は厳しくなります。今使うお金は今この瞬間のためだけではなく将来のためのお金でもあります。決して単年度での優先順位だけで判断してはなりません。既に千葉市は将来の世代に1兆円を越える借金を押し付けているという現実をもっと重く受け止めるべきです。
今までの仕事そのものを抜本的に見直すことですから所管や職員によっては「自分達の仕事を否定された」と恨まれるかなと思いながらも、あえて見直しを要求しています。
●見直しが必要でも見直せなかった事業が数多く
また、市長査定で見えてきたものは「今までも見直すべきという意見があったにも関わらず様々な要因・事業から生き残り続けてきた」事業がたくさんあるということです。
一度事業を作ってしまうとなかなか見直し・廃止というものはできません。仮に穴を掘ってそれをすぐに埋めるだけの公共事業でも、その仕事を受注する業者にとっては重要な仕事です。どんな事業にもその事業によって恩恵を受けている人は間違いなく存在する以上、合理性だけでは判断できない様々な事情が出て、本当はその費用を別の事業に充てた方が千葉市全体ではプラスであったとしても長年その事業が存在し続けることにもなります。今回の市長査定でも全てを合理性の元で整理することは難しいのですが、今までよりは遥かに踏み込んだ整理をしたつもりです。
●カットは誰でもできる?
「カットは誰でもできる」という意見をよく伺います。その通りです。誰でもできることです。別に誇るつもりもありません。しかし、その誰でもできることを誰も決断できなかった結果が今の千葉市の財政状況を生み出しています。
今までの人が無責任だったというわけでは決してありません。自分の責任の下で事業をカットするということはそれほど重い決断を要するということです。「●●市長が私たちの予算をカットした」、こう思われることは即ち自分の政治生命に大きなリスクがあります。誰もやりたくはありません。鶴岡前市長も任期の最後で止む無く財政健全化に舵を切り、事業をいくつか見直しました。それだけでも今でも相当非難されています。市長職を続ければ続けるほど自分を取り巻く人たちに関係する事業は特にメスが入れづらくなることは今でも容易に推測できます。
それでも誰かがやらなければなりません。総論賛成、各論反対、これは世の常です。今回の予算で納得されない方はたくさんいます。支持率も当然落ちるでしょう。批判も当然覚悟しています。
しかし、ここである程度の合理性で事業の見直しをしなければこの市自体が持たなくなります。財政が厳しい中でも千葉市の将来の活力にとって必要な事業を最優先で守り、そして新規事業を創出したつもりです。あとはそのことを粘り強く訴え理解を求めていくしかありません。カットしたお金は天に返って消えるわけではなく、同じ額がもっとより良い形で投資されるわけですから。
決して怨む人はいません。
千葉市がJALのようにならないために、全知全能を集中して取り組んでください。
痛いほどブログから伝わってきます。市議時代に鶴岡市長に対して行った最後の代表質問を思い出しました。我々いい年をした老人が市政に対していかに無責任だったか知ることができました。
橋下大阪府知事です。
1人殺せば殺人者、100人殺せば大量虐殺、10000人殺せば英雄。
なんて言い方もありますが、やるときはとことんやったほうが、周りのウケもいいのかもしれません。
煽るつもりは無いのですが...こんな考え方もありますということで。
市長も大変胃の痛くなる思いをされていると思いますが、どうぞ初心を忘れずに、未来の千葉市の為になる予算をお願いします。
このブログを読み、市長を応援している人がたくさんいることを忘れないで下さい。
私も応援しています。
60〜70代の世帯所得は30代のそれよりも多いそうです。唯でさえ少人数で高齢者を支えなければならない子供達に、背負い切れないほどの借金をも押し付けないように、市長裁定を。
予算編成中に大変元気を頂きました。
高齢者の方には少し残念な気持ちを与えてしまうかもしれませんが、子どもや孫の未来のために是非協力して欲しいと思っています。