この予算案には私が市長に就任して以来、森田知事に改善を求めてきた乳幼児医療費の助成割合について改善がなされています。これは非常に大きな成果です。
⇒2009年9月8日の日記「2つの会談:森田知事と連合千葉」
●政令市である千葉市だけが不均衡な扱いを受けています
今まで県では小学校入学前まで(来年度予算では小学校3年生まで)乳幼児医療費の助成を行っていて、県内市は県から1/2の助成をもらって実施しています。しかし、千葉市だけは「政令市だから何とかなるでしょ」ということなのか、1億円という金額しか助成を受けていません。
他市と同様の1/2の助成を貰った場合、助成金額は7〜8億円程度になりますので、同じ県民税を支払っているにも関わらず千葉市民は大きな損をしていることになります。千葉市は他にもこのような対応を受けている事例がいくつかあります。
●定額1億円から1/6助成へ改善
私は就任当初から「これは千葉市民が不当に扱われているので看過できない」と森田知事に何度も是正を求めてきました。その結果、この問題も含め、千葉県と千葉市の間にある各種懸案事項について副知事・副市長をトップとする協議会を立ち上げ、解決に向けた話し合いを進めることとなりました。
今回その話し合いを受けて、県が来年度予算案において従来の定額1億円から1/6助成に改善し、来年度は2.1億円の助成額になりました。
●今回の県の対応への評価
1/2貰っている他市との不均衡は未だに解消されていませんので不満はありますが、森田知事の最初の予算案において早速改善の姿勢を示して頂いたことは森田知事および県の千葉市に対する配慮の表れとして十分に評価・感謝できることです。
千葉市が県都として今まで以上に役割を果たしていかなければならない課題もあります。今後も千葉県・千葉市における様々な懸案事項について信頼関係に基づき一つずつ解決をしていきたいと思います。
不均衡の解消は,次世代育成にもつながることだと思いますので,今後も引き続きの話し合いをお願いいたします。
政令指定都市になることは、千葉市が自ら望んだこと。他の市町村とは違うことを千葉市は自覚した方がよろしいのではないですか。
おっしゃるとおり、千葉市は政令市ですから県から一部権限が委譲されています。(権限に伴う業務量に見合う財源が移譲されていないという政令市共通の課題はありますが、それは今回の議論とは別なので置いておきます)
このことと他市が受けている補助を受けられないこととどういう相関関係があるのでしょうか? 誤解されていては困りますので改めて説明をしますが、県内市に乳幼児医療費の補助をすることは県の業務であって千葉市が政令市であるかどうかは関係ありません。他の政令市と県の間での乳幼児医療費の補助比率を見ると、県内他市と同じ比率の補助を受けているケースの方が多いのです。今回、県が引き上げた1/6でも相当下位に位置しています。
私たちは望んで政令市になりました。
県から譲り受けた業務は自分達の財源で責任をもって実施しています。そのことは誤解なきようお願いします。
県の施策は直接ではなく市町村を通して実施します。
千葉市民も他と等しく恩恵を受けるべきなのです。
なぜならば、千葉市民も他と同じく県民税を払っているのですから。
私も不均衡がこんなにも大きかったことをしりませんでした。
福祉は、あるところから無いところへ配分する特性があるのかなとも思うので完全に一緒の配分というわけには行かないだろうけど、六分の一はこの千葉県内で不均衡すぎですね。森田知事が迅速にこたえて下さったというのもありがたいです。
別項目になりますが、給与に関する問題も、千葉市も両親ある議長副議長をはじめ沢山の職員の方々が今いらっしゃることは千葉市民として誇りに思えるし、自分から率先して行い、奢る事無くまごころもって取り組むくまがい市長でよかったと思います。どこも財政難だからバランスは考えつつ、言うところは言うご姿勢。これからも元気で頑張ってください。
問題点に目を向けることも必要な一方、それらに地道に取り組んだ結果のこの成果をもっとメディアなどでアピールしていいと思います。
’橋を架ける’夢を架ける’市民の立場から
知事に掛け合ってくれる市長の行動は、世のママさんにはジャンヌダルクのように映ります。子育ての環境整備に頑張って下さい。