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2010年03月20日

平成22年度予算は3会派による修正のうえ成立

予算は昨日夜に成立しました。
この2日間の流れを説明すると、

3/18
予算特別委員会が開かれ、自民党と共産党から予算の組み替えを求める動議が提出されました。動議には拘束力はありませんが、可決されれば執行部は重く受け止めなければいけません。
自民党は私のマニフェスト事業も含めて各種事業の見直しで3億6500万円を捻出し削減された事業の復活を行う内容、共産党は私の大型公共事業の見直しが不十分として100億円以上の組み替えを求める内容でした。また、同時に公明党からは私のマニフェスト事業「科学の都」事業(80万円)をシティセールスから商工業振興に変更する予算修正案を提出。

この3つの動議と修正案に対して各会派がそれぞれ質疑を行い、長時間に渡る議員同士の議論が交わされました。ここまで議員同士が意見を戦わせることは千葉市議会史上初めてのことです。
私もちょうど1年前の市議時代に組み替え動議を出して異例の議員同士による質疑を行いましたが、今回はそれを遥かに越えるものでした。

長い質疑の後、自民・共産それぞれの動議、公明党の修正案、そして私たちが提出した予算原案の4つに対する討論が行われ、採決に。
自民党の動議は自民党(20人)のみの賛成で賛成少数で否決、共産党の動議も共産党(6人)のみ賛成で賛成少数で否決、公明党の修正案も公明党(8人)のみ賛成で賛成少数で否決、最後に私たちの予算原案は民主党(9人)・市民ネット(6人)・無所属(鈴木議員)のみ賛成で自民党・公明党・共産党・新政ちば(3人)・無所属(田沼議員)が反対し、賛成少数で否決。いずれの案も全て否決されるという異例の結果となりました。
議会終了時刻は日付が変わる寸前でした。

このまま翌日の本会議で予算案が否決された場合は、3月中に臨時議会を開催しなければならず、最悪は予算案が成立せず暫定予算で来年度がスタートすることになります。
議会側も市民生活や市内経済に影響が出ることを懸念し、各会派によるギリギリの議論が交わされ、翌日の本会議に自民党・公明党・新政ちばによる修正案が提出されることとなりました。

修正案の内容は
○自治会への行政事務委託費の削減(400円⇒300円)の中止
○敬老会助成の削減(70歳⇒75歳以上、830円⇒500円)の削減幅を650円に
○はり・きゅう・マッサージ施設利用助成の削減(24枚⇒6枚)の削減幅を10枚に
○科学の都事業をシティセールスから商工業振興に変更
というもので、その財源として予備費(3億円)から6000万円をあてるというものです。


3/19
午後1時から本会議が開かれ、予算特別委員会のほか各常任委員会の結論が報告され、その後、自民党・公明党・新政ちばから予算修正案が提出、さらに共産党から昨日と同じ予算組み替え動議が提出されました。
共産党は昨日と同じ内容のため新たな質疑は無く、3会派の修正案に対して民主党・市民ネット・共産党が質疑を行い、昨日と同様活発な議論が交わされました。

その後、各会派による討論と続き、採決に。この時点で時刻は8時。
共産党の組み替え動議は共産党のみ賛成で賛成少数で否決、次に3会派の修正案は3会派による賛成で賛成多数で可決、さらにその修正案の部分を除いた私たちの予算原案は自民党・民主党・公明党・市民ネット・新政ちば・無所属(鈴木議員)が賛成、共産党・無所属(田沼議員)が反対で賛成多数で可決、これにより3会派の修正のうえ本予算が成立することとなりました。

なお、予算案以外の条例案や一般議案は一部共産党が反対したものの、いずれも全会一致もしくは賛成多数で可決して頂きました。
posted by 熊谷俊人 at 08:42| Comment(12) | TrackBack(0) | 財政・予算 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨日、一昨日と長きにわたる議会本当にお疲れ様でした。
予算についてはメディアでもかなり取り上げられているようです。

昨日初めて市長と面と向かって会うことが出来まして大変喜びを感じております。
これからも「明るい千葉市の未来」の為、尽力していっていただきたいと思います。
Posted by 学生 at 2010年03月20日 11:44
「22年度予算審議」ご苦労様でした。議会の皆様も熊谷市長を理解始められ、市長も議会に柔軟さを示し成立になったことを喜んでいます。予算の執行にも種々気使いが有ろうかと思いますが、熊谷市政の証明の1年目です。頑張って下さい。
Posted by 稲毛区:草間 at 2010年03月20日 13:02
○敬老会助成の削減(70歳⇒75歳以上、830円⇒500円)の削減幅を650円に
○はり・きゅう・マッサージ施設利用助成の削減(24枚⇒6枚)の削減幅を10枚に

あれだけ財政難っていってるのに・・
結構余裕あるんですね・・
Posted by 千葉市民のひとり at 2010年03月20日 16:48
ご苦労様でございます。

科学の都事業ですが、多くの方が言われている様に花の都と科学の都、両方あっても良いのではないでしょうか。若い方々には花の都だけでは物足りないでしょう。
いろんな所に住まいましたが、千葉市は温暖で立地条件も良いし素敵です。1つだけではもったいない。2つ3つあっても良いのではないですか。
利便性がもう少し良くなればもっといいですね。

Posted by 千葉市民 at 2010年03月20日 17:11
新聞で予算の成立を読みました。本気の政治、心を打たれました。

本当にお疲れ様でした。m(__)m
Posted by 三浦介 at 2010年03月20日 19:05
お疲れ様でした。
どうぞ、ゆっくりと休まれて、またがんばられてください。
こういう場で、いろいろなことが知れて嬉しいです。
Posted by ふみ at 2010年03月20日 19:44
国会より数倍面白い議論(失礼)がされている旨、新聞で日々読んでいます。千葉市議会のレベル高いと思うのは、私だけですか?
Posted by 千葉日報が面白い100円 at 2010年03月20日 20:11
行政事務委託費ってのを自治会に支払っているんですか。
委託ってことは、自治会から委託された行政活動についての報告って、もちろんもらってるんですよね?
じゃないと、ただのばらまきです。
Posted by 某市民 at 2010年03月21日 00:18
高い(?)自治会費を払って、"ボランティアですよ"と言う自治会幹部役員が作成する自治会決算報告書を熟読しないといけませんね。 私自身も以前に組長をやっていた時に見たのですが、収入項目に行政事務委託費ってあったのか自信がありません。
市役所からは町内会長宛ではなく、組長宛で回覧・配布資料が届きますので、その委託手数料が町内会長に届くのでしょう。 組長をやった経験から言うと、削減しても良いと思うのだが・・・・・・。
Posted by 緑区の小父さん at 2010年03月21日 15:41
行政事務委託費の削減は市長を始めとした執行部(もっと言えば担当の課)が決断をし、予算案を議会へ提出したのだと思いますが、それが否決されたのが今回の件なんですかね。
予算が成立せず、暫定予算で来年度がスタートすることは避けなければいけないことなので、市長としても、様々な状況を考慮してやむをえないと判断したのでしょう。

市議会議員は市民の代表として、執行部へ意見しているわけですから、次の選挙は「票のために」ではなく「市民のために」今後のことも考えて活動している議員を見極めて投票したいですね。

今回は、そういう意味ではよくわかったのではないでしょうか。
でも、そういったお金は必要と思う市民が多ければ、そういう議員が増えるということ。
選挙が多数決であるから仕方がないですが。。。
Posted by 千葉市民 at 2010年03月21日 19:07
科学の都事業の変更以外の修正案は正直無駄じゃ???
Posted by JEF at 2010年03月22日 09:21
『行政事務委託費』は、「自治会加入・一世帯ごと」に「年額400円」が市からでるという事を昨日知りました。
自治会役員のかたがたは、会員ではない市民の為にも、「全戸への配布物」や、「回覧板」や、「掲示板」の事をやってくださり、とても感謝しています。
Posted by 役員経験のない自治会員 at 2010年03月22日 12:02
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