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2011年05月05日

遠野市のボランティアセンターを訪問

この日は朝、花から遠野市へ行き、ボランティアセンターを訪問。
遠野市はボランティア派遣の後方拠点となっており、大槌町・大船渡市・釜石市・陸前高田市を担当しています。

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社会福祉協議会が災害時はボランティアセンターとなるのですが、ここまでの大規模災害の場合、社会福祉協議会だけではとても対応しきれないと言われています。
この遠野市では遠野まごころネットという組織を立ち上げ、NPO・ボランティア団体・株式会社を事務局に組み込み、数多くの外部ボランティアと連携して支援活動を行っています。この点を中心に経緯や教訓などについて伺いました。

・震災直後はそれぞれが個別に支援活動をしていたが、それでは限界があった
・3/28に各団体が合同で遠野まごころネットを立ち上げた
・他はボランティアの受け入れをストップしているところも多いが、ここはゴールデンウィーク期間も受け入れている
・普段は120~130人程度だがゴールデンウィーク期間は倍以上となり、ピーク時は600人に達した
・仕事はいくらでもあるが、ボランティアが望んでいるような派手なものではなく細かい作業や辛い作業もある。モチベーションを維持しながら楽しんでもらえるよう工夫している
被災地から1時間という立地が大変良い。落ち着いた環境で会議もでき、冷静になることもできる
・会議は全てフリーにして公開している。少しでも情報を共有していきたい
被災地支援で一番重要なことはニーズ把握。待っていてもニーズは来ないし把握できない
・被災者も最初は心を開いてくれないが顔馴染みになると「これが足りない」「これをやって欲しい」と言ってくれる。信頼関係をいかに構築するかが大事
・ただし、ニーズを聞いたからにはすぐに応えないと「あんたたちに言っても何もしてくれないじゃないか」となり、余計に心を閉じてしまう。スピードが大事。
・行政の職員派遣では引き継ぎがしっかりできるかが鍵。十分でないとまた一からスタートになる。信頼関係も築けないし、情報や課題認識が引き継がれず、同じレベルの支援をただ続けるだけで進化しない
・同じ市で派遣している場合は引き継ぎはできているが、県内市が交代で出しあっている場合は引き継ぎがなされていないケースが目立つ
・市町村の役場機能が失われているのは深刻な事態。いつかは独り立ちしなければならないが、それが進まない
・県も職員を派遣しているが、単なるボランティアになっているケースがありもったいないと感じている。ボランティアは職員でなくてもできる。職員は役場機能の回復にあたって欲しい
・仮設住宅の建設は県で行うが、現場の細かい事情を知っているのは市町村。県ではどうしても画一的になってしまう
・コミュニティを維持できる形での仮設住宅建設が必要で、東大などが具体的提案をしているが、そうした意見が反映されない
・仮設住宅の建設では地元業者が孫請のような形になり、中間マージンが取られ参加しないケースもある。地元にお金と雇用を生み出すことも考える必要がある
・今回の教訓として市は普段から民間団体とのつながり、他自治体との横のつながりを持つことが大事
・情報共有が全て
・社会福祉協議会は自らのエゴを捨て、社会福祉協議会が全てではなく他の団体を受け入れることが重要
・外とのチャネルを日頃から持っておくことも大事

非常に参考になる点が多々ありました。
ニーズ把握はボランティアを進める上で大きなポイントです。千葉市でも社会福祉協議会が磯辺地区の土砂撤去ボランティアが必要と把握したのは震災から1ヶ月が経ってからでした。自分達からニーズ把握するため個別に訪問するべきだったと社会福祉協議会と話をしていたので、やはりそうかという感じです。
市の災害対策本部会議に社会福祉協議会を入れるべきとの意見もあり、これも今回の震災を受けてメンバーに入れるよう指示していたところでした。

今後の支援に活かすとともに自らの災害対応にも取り入れていきたいと思います。

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千葉市から来ている日本赤十字の方々も


posted by 熊谷俊人 at 23:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遠野市長はBSフジ「プライムニュース」
に出演して、当市の防災施策について持論を披瀝していました。紆余曲折を経て現在は完成度の高いステージにあると、自負をお持ちの様です。他の出演者からも評価されていました。国とのやり取りは、熊谷市長のやり方
(しつこいくらい)に似ています。ボランティアの導入も似通っています。普段から、友好姉妹都市との交流も盛んだとも。
Posted by 稲毛区:草間 at 2011年05月06日 07:13
お疲れ様です。
ぜひこの経験を千葉市の防災体制向上に役立てていただきたく、お願いいたします。

ところで、今回の視察は市長、つまり行政側の方が行かれたのでしょうか?議会側の代表の方はどうだったのでしょう?選挙も終わり、これからの議員の仕事に役立つのではないかと思いますが…

そういえば、ある議員の方にメールで(選挙告示前だったので、「立候補予定者」と呼んだらいいのですかね)お尋ねしたところ
「申し訳ないが、選挙終了までは正直身動き取れない。選挙が終わったら、自分なりに思うこともあるので現地に入ってみたい」と仰っていました。
正直なモノの言い方でしたし、その時は好感を持てたのですが、その後サッパリ…のようです。

他の市と比較しても始まりませんが
武雄市(佐賀県)の議員希望者8名は自分達でバスを運転して被災地に家屋の泥のかきだしや瓦礫の除去のために向かうそうです。費用は(当然)全て自費で…

どのような議員を選ぶか、それが市民のレベルを示している。そう思うと考えさせられるものがあります。

長文、失礼いたしました。
Posted by 半可通 at 2011年05月06日 15:58
ご意見ありがとうございます。
遠野市の取り組みは大変参考になる点が多いので市長にも機会があればお話をうかがいたいと思います。

また、議会側ですが、議会全体としての視察は無いようですが、私が知る限りでも何人かの議員が現地に行っています。
Posted by 熊谷俊人 at 2011年05月19日 06:25
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