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2011年05月17日

臨時議会が終了しました

この日は臨時議会に提出した議案について提案理由説明を行い、議案研究。
通常、議案研究には特別職は出席しませんが、今回の議案には東日本大震災の復旧費用が盛り込まれた補正予算の専決処分が含まれており、重要な案件であることから異例の対応ではありますが、私から市の対応・今後の方針について説明し、議員からの質疑を受けました。

その後、本会議において議案質疑、討論、採決となりましたが、議案108号専決処分(千葉市高洲市民プールほか34施設の指定管理者の指定について)が民主党・公明党・未来創造ちば・市民ネットの26人が賛成、自民党・共産党・みんなの党・無所属の27人が反対し、僅差で不承認に。
この議案は2月議会でも継続審査という残念な結末になった案件ですが、今回もまた私たちにとっては腑に落ちない結末となってしまいました。

振り返ってみると、4月以降のスポーツ施設の管理者を決めるため、第三者で構成される指定管理者選定評価委員会で最も評価が高かった民間グループに委託する議案を提出したところ、民主党・公明党・市民ネット・新政ちば・無所属が賛成であったものの、自民党・共産党によって継続審査となりました。

4月以降の管理者を決める以上、3月末までには委託先を決定しないといけませんが、継続審査となってしまうと意思決定を行うことができず、市としても進退窮まってしまいます。
専決処分という話もありましたが、私は重要案件においては極力専決処分を避け、議会の議決を得ることが望ましいという立場です。そこで私たちは何とか議決をして頂きたいということで3月に臨時議会を開き、そこで意思を決定して頂こうと考えていました。

そうした折に東日本大震災が発生し、これは臨時議会を開催できる状況ではないとのことで、各会派の幹事長が対応を議長に一任し、議長と私が協議した結果、臨時議会の開催を見送ることで対応することになりました。
このような状況下で市としては選定評価委員会の評価を尊重し、当該民間グループに4月以降の管理を委託する専決処分を行うこととなった次第です。

ところが今回、その議長(当時)の出身会派である自民党が反対に回り、結果この専決処分は不承認という結果になってしまいました。専決処分は不承認となっても効力は発揮しないため、実際の管理に影響は出ませんが、結果として不承認となったこと自体は重いと私は認識しています。

反対の理由は自民党の中でもそれぞれ別で、外郭団体が仕事を失ったこと自体を問題視している議員もいれば、逆に外郭団体が負けるのはいいが宙に浮いた外郭団体職員を転籍させて雇用を継続することを行政改革の観点から問題視する議員もいらっしゃり、とりあえず市の提案は賛成しかねる、という状態です。

確かに今回の議案についてなかなか満足できない議員がいることは私も理解しています。

財団職員を守るという立場では、長年スポーツ施設の管理を託されてきた外郭団体が選定に敗れ、今まで従事していた職員がその仕事ができなくなるわけですから残念な結果です。
ただ、これはスポーツ振興財団が民間グループと比べて相当高い価格を提示したために選定に敗れたものであって、毎年1億円、5年間で5億円税金投入額が少なくても済むことを考えれば、選定評価委員会が民間グループに委託すべきとした判断は致し方ないことだと思います。

行政改革を進めるという立場では、選定に敗れた財団に余剰職員が発生し、他の外郭団体に転籍させることで人件費が増えること(5年間で2億円)を考えれば一見無駄に見えます。
しかし、行政改革を進めていく中で外郭団体から民間へ業務がシフトしていけば、一時的に外郭団体に余剰人員が発生することは避けられず、結局はいつやるかの問題です。民間企業でも不採算部門から撤退する場合はその部門の社員を他の部門に転籍させます。そのことをもってムダだから不採算部門から撤退するなと言う議論にはあまりならないと思います。

この案件は各種条件から100点満点の結末は現実的には難しいものでした。その中で私たちとしてはベターな選択肢を取ったつもりですが、この辺りの事情について最初のボタンの掛け違いが最後まで響いてしまったような気がします。
いずれにしても今回の反省は「しっかりと意を尽くして説明をすること」に尽きます。次回からはこのようなことが無いよう、早め早めの説明をしていきたいと思います。
posted by 熊谷俊人 at 23:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 市議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
慣れは怖いから初心忘れず。税金は市民が頑張って払っています。理由は自らより良い生活を望んでいるからです。この貴重な税金を他人ごとみたいに右から左へ流れていくのが我慢できません。苦しい千葉市がなぜ他人に負担するのですか。たとえば震災関係の負担は国税でやるべきです。それが国本来の役目だと思います。国税、県税、市税の使い道が首長や議員の偽善に使われたくないのです。
<追伸>市長がネット社会の活用が最善であるようなアナウンスは疑問です。本人と市民の感覚の違いは明らかです。手軽で費用もかからないから許されますか。たとえば、熊谷個人のブログなのに写真等、どうみても市関係者が業務で撮影しているようにしか見えません。公務か個人ブログかはっきりしてほしいです。すなわち、税は納税者のために還元するもので個人の趣味利益に寄与することはもってのほかです。
Posted by 稲毛:今井 at 2011年05月18日 22:54
ご意見ありがとうございます。
当然そのような意見が出てくるので、国では被災地支援を行う際に要した経費を交付税措置することとしています。
もちろん、全ての経費が補填されるわけではありませんが、これは災害協定など千葉市もいざという時は支援を受けられるスキームの元で行われています。
また、ネットの活用については真意がよく分かりませんが、写真については元々市として記録を取るために撮影しているものを使用しています。もちろん、常に様々なご意見を念頭にしていかなければならないと自覚していますが、趣味利益のために手間をかけてブログで市政情報を発信していると思われることは大変残念です。
Posted by 熊谷俊人 at 2011年05月19日 06:38
市民に市長がブログを発信することは、大いに推奨されるべきだと私は思っています。
本人と市民の感覚のずれはコメント内容やヒット件数で市長に跳ね返ってくるわけですから逆に感覚の違いを認識できるのではないでしょうか?お上のやることは知らしめるべからず的な行政、またはそれに安易に乗っかってきた政治姿勢が今の日本の混迷に繋がっているような気がします。大いにやってください。
Posted by バッチこい! at 2011年05月19日 14:56
不承認は残念だけど、賛成の言い分も反対の言い分もわかります。(だから、難しいのですが。)
今回の件で不思議なのが、初当選議員さんの賛否の理由を自分のホームページに書いていない人がいることです。
現職だと、選挙前に賛否を明らかにして、選挙を経ているので、選挙期間中や選挙前後で説明をしていると思います。それによって、市民は投票する人を判断している人もいると思うので。
でも、初当選議員さんは、選挙前は賛否を示せないことは分かりますが、当選後は賛否を示しているので、その理由を説明することが必要だと思うのは私だけでしょうか?(ホームページに書いてなくても、ちゃんと説明しているのならば問題ありませんが。)
Posted by 田舎者 at 2011年05月19日 22:53
ご意見・励ましありがとうございます。
おっしゃるとおりです。議会で意思決定を行った場合、ホームページなどで理由を説明してくれると市民としても判断できますよね。
今回残念だったことはみんなの党が反対討論をせずに反対をしたことです。通常、議会では反対する場合はなぜ反対なのかを議会で明らかにして反対するのですが、1期生のみの会派のため、その辺りがおそらく十分に理解されていなかったのではないかと思います。
いずれにせよ多くの議員が議会レポートを作成したりしていますので後日説明を有権者にして頂けるものと期待しています。
Posted by 熊谷俊人 at 2011年05月20日 07:40
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