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2011年11月23日

幕張新都心における千葉県との関係

今朝の日経新聞の千葉版に政令市特集の中で千葉市と幕張新都心の問題が掲載されています。

日経新聞:力量不足の政令市 大都市行政 現状を探る(中)

大阪都構想で盛り上がっている中、首都圏の都道府県と政令市の関係を総括する日経新聞らしい良い企画・記事ですが、幕張新都心の部分で少し私たちの解釈と違うところがあるのでこの機会に千葉市としての幕張新都心の関与の考えを説明します。

幕張新都心は県企業庁を中心に整備してきた国際業務核都心で、千葉市は主に企業庁の要請に応じる形で市側の対応をしてきた側面があります。
私が市長に就任した時に幕張新都心の戦略について確認したところ、上記背景もあってか、それほど戦略らしいものを千葉市が持っていないことが分かり、幕張新都心の企業の声などに接する機会がないことは問題と感じました。

そのため、私自身が幕張新都心の企業を訪問し、定期的に意見交換する会などを設けるなど幕張新都心への関与を強めています。
そうした取り組みを重ねる中で、私たちも幕張新都心に入居する企業の状況や抱えている課題などについて以前よりも理解を深めることができました。今年度は幕張新都心の活性化に向けて県と市が共同研究を行うなど、県と市の連携は深まっています。

企業庁の事業は収束しつつあるので今まで以上に市が幕張新都心に関与しなければならないのは確かです。
ただ、私は幕張新都心の業務を県から市に移譲してもらおうとか、県は今後幕張新都心への関与を減らすべきだ、と思っているわけではありません。私が幕張新都心への関与を強めているのは、県との権限争いではなく、幕張新都心の活性化に向けて千葉市でしかできないことをもっと積極的に行うべきだ、との考えからです。
千葉市独自の企業立地助成金も幕張新都心の活性化につながる制度設計にするべきですし、基礎自治体でしかできない民生部分での支援もありうるでしょう。千葉県の中で重要な拠点である幕張新都心は県も市もともに積極的に関与すべきです。

私は政令市が県と無理に張り合うことはないという立場です(市民に直接向き合う基礎自治体という点では県よりも楽しいと誇るべきとは思いますが)。
大阪市と大阪府、横浜市と神奈川県のように、明らかに市が府県と同格かそれ以上の力を持っていれば別ですが、千葉市と千葉県の力関係を考えれば無理に千葉県と同じことを行うのではなく、県との役割分担をしっかりと整理して、千葉市の活性化に向けて両輪となることが望ましいと思います。逆に県に対しても千葉市が政令市だからといって千葉市エリアについて遠慮することなく、県として行うべきことをして欲しいと考えます。

以前に比べれば知事と市長が率直に話し合うこともできるようになりましたし、組織としても協力することが増えてきたのではないでしょうか。
組織のメンツではなく県民・市民のために協力する関係を今後も築いていきたいと思います。

政令市と一口に言っても都市の成り立ちが違うため事情も千差万別です。
大阪都構想で自治体の構造に関心が集まる今の時期だからこそ日経新聞の特集のような記事が増えて欲しいですね。
posted by 熊谷俊人 at 08:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 都市・経済施策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
水事業で大阪では2重行政が問題とされていて、千葉では千葉市の力量不足と、記事の切り口も色々ですね。モノレールも確か県が最初所管していたような気がします。昔と今では経済環境が激変(悪化)しています。右方下がりの経済環境でお荷物事業は次々に払いさげてくる中で県と市がいがみ合っている暇はありません。喧嘩の仲裁に入るといい事ありませんが、大阪とは全く違うやり方もアリだと思います。泥被ってでも頑張ってください。国、県と市の人事交流など如何でしょうか?
Posted by 他人フり見て我が身ただす。 at 2011年11月24日 13:08
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