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2012年02月26日

テレビ朝日の「朝まで生テレビ!」に出演

テレビ朝日の「朝まで生テレビ!」に出演しました。
テーマは「絶望の国の若者の幸福と夢」というテーマで、パネリストでもある古市憲寿氏の著作をもとにしたようです。

私以外の出席者は以下のとおりです。

東東浩紀(早稲田大学教授、40)
井戸実(エムグラントフードサービス代表、34)
猪子寿之(チームラボ代表取締役社長、34)
荻上チキ(評論家、「シノドスジャーナル」編集長、30)
宋文洲(経済評論家、ソフトブレーン創業者、48)
高橋麻帆(ピースボート災害ボランティアセンター、32)
千葉麗子(実業家、元女優、37)
夏野剛(慶応大学特別招聘教授<政策メディア研究>、46)
古市憲寿(東京大学大学院博士課程、27)

当選直後はテレビ局からいくつかお誘いは頂きましたが、公務優先の考え方から収録のために東京に行く時間はなかなか割けませんでした。
この朝生は深夜収録ですから、公務とバッティングしない点も大変ありがたかったです。

当初の議論展開イメージは、

・社会制度などによって高齢者が得をし、若者は損をするとはっきりデータで示されている
・若者は絶望しているのかと思いきや、若者は今の生活に7割が満足していると答えている
・これはどういうことなのか、若者の価値観はどのようなものなのか

というものだったと推測しますが、若者論を若者に議論させるのはやはり難しいな、と感じました。
若者をひとくくりにすることはできず、それぞれが多様な価値観を持っていますので、話が一つの方向に収斂せず、議論が色々な方向に飛び交った気がします。それはそれで私としては大変興味深かったのですが、見ていた方はどう感じたのでしょうか。

若者の幸福感については最初のほうに東さんが「自分で幸せと言っているんだから、それ以上他人がどうこう言ってもしょうがない」「今が幸福なのと将来幸福なこととはイコールではない。若者の将来は暗い、でも今は幸せ、これで議論は終了では」の指摘に尽きると思います。
若者個々に将来不安の理解度は違えど、ある程度は予測していると私は思っていて、でも今現在は増税されていませんし、そもそも若者は社会保障の世話にならない人が多いですから、社会保障制度が崩壊寸前であることに本当の意味で危機感や実感は湧きにくいでしょう。

少し議論が盛り上がったのは少子化の議論でした。
少子化がいかに日本社会そのものを脅かすか、今の若者はなぜ結婚しないのか、欧米における婚外子の割合の多さ、結婚制度にこだわることで日本そのものが崩壊することに対する見解などなど、若者らしい議論になったと思います。

私も発言しましたが、出生率1.3という数字にもっと日本は危機意識を持つべきです。
ヨーロッパのように労働力がある程度流動的で、さらに緩やかに少子化し、高齢化するのであれば北欧型の社会も不可能ではないかもしれません。しかし、今の日本のように移民を原則受け入れていない国家の中で、さらに出生率1.3という急激な少子化で社会制度が維持できるわけがありません。

行政を預かる立場とすれば、私は出生率が1.6か1.7あたりまで回復しないと危ないと思います。
そして、医者は育てるのに10年かかるとよく言われますが、子どもが生まれて社会を支える側に育てるまで少なくとも20年はかかることを考えると、今出生率が上がっても20年間は担い手不足が続くことになります。
そして、出生率はあくまで産むことができる世代から子どもが生まれる割合ですから、若者の数が減れば分母そのものが減りますので、出生率が2.0になったとしても人口は減り続けることも理解すべきです。

子ども手当ての時にも感じましたが、今の日本は本当にこうした少子化の問題について危機意識を持っているのか、疑問に思うことが多いです。
高齢者施策の中で必ずしも必須ではないものを削り、子育て施策へ重点配分していると、「市長は高齢者に厳しい」「今の日本を作ってきたお年よりをもっと大事に」と言われることがありますが、高齢者のためにこそ、少子化を食い止めなければいけないのです。自分の老後の世話を誰にしてもらうつもりなのだと言いたくなる時もあり、根本的に少子化に対する危機感がないことを感じます。

このままでは日本そのものが維持できなくなり、高齢者福祉も、文化伝統の保持すら不可能になりかねません。子どもを持っている世帯に全ての国家資産を投入し、国民一人ひとりが子育て世帯に何ができるのか、真剣に考えなければいけない状況にあります。
今まで日本社会が続いてきたのは様々な要因がありますが、何より人口が減らなかったことが一番です。人口が減れば、今まで当然のように行ってきた次世代へのバトンタッチは困難になるということをもっと国民は理解すべきです。

これから税も社会保障も全ての負担が増大しますが、これは以前から分かっていたことです。20年前から警鐘を鳴らしてきましたが、実際に負担増が行われなかったがために「高齢化でも何とかやっていけてるじゃない」と勘違いしている人が多すぎます。
政治家がもっと具体的イメージで国民に語るべきでしたが、それどころか負担増を先送りしてきたために、これから一気に負担増がやってくることになります。

千葉市も財政が厳しいのに様々な誤魔化しの手段を駆使して何とかやってきたことにより、「財政が厳しいと言っているけど、案外なんとかやってるじゃないか」と多くの人が思ってきました。
そんなに世の中甘くありません。痛みを先送りすれば、より強い痛みを短期間で克服しなければいけなくなるだけです。先送りしてきた人たちがその強い痛みを感じるのはある種自業自得ですが、世の中は不条理なもので、先送りしてきた人たちは逃げ得をし、何の決定権もなかった後ろの世代がその痛みを負うことになります。

子どものために美田を残すことが先人の、親としての次世代への責任のはずが、ツケを残すことに結果的になっていることに対してもっと責任を感じるべきだと、一人の若者としては憤りを感じる時があります。
文句を言っても何も行動しないでは意味がないので、私は民間企業を辞めて政治の世界に身を投じ、市長という税金の決定権を握る立場となり、今まさに予算の使い方を変えていっています。

ただ、高齢者側からすれば、いくら次世代のためとは言え、自分たちが我慢するというのはなかなか割り切れるものではありません。高齢者の方が多く、投票率も高い現状では、政治力学としてはどうしても高齢者に税金投入比率が高まり、悪循環のスパイラルは止まりません。
最近では18歳に投票権を引き下げたり、海外では18歳未満の子どもにも1票を渡し、親に代理で権利行使をしてもらうことで将来世代に配慮した政治決定が行われる仕組みづくりも提案されています。極論ではありますが、議論の余地はあると思います。

いずれにしても、生放送を体験することができ、大変勉強になりました。
番組スタッフの方、司会の田原さん、出演者の方々に改めて感謝します。
posted by 熊谷俊人 at 06:29| Comment(10) | TrackBack(0) | 国や県の制度など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
朝までテレビ見ましたよ!299回目とのこと。次の300回目が楽しみになるような内容でした。昔から見ているファンとして司会の田原さん初めコメンテイターのみなさんの議論は面白く、時には励まされることもありました。今回は熊谷市長のコメントにある様に、少子化の日本の将来にあたえる深刻な問題の議論には考えさせられました。私には障害者の子供がいます。いずれ先に逝く私には、残していく子供の行く末が心配でなりません。昔神戸で起きた障害児殺害事件の時も朝までテレビのコメンテイターの方の「1人の父親として家族のため必死になって働くことだって立派な…」のコメントにとても涙が出る程励まされたこと思い出しました。ちょうど熊谷市長が当時の事件の加害者と同じ世代であることが支持したくなる理由です。今四街道市市議会選挙が行なわれています。1番若い市議候補(28歳)を勝手に応援しています。若ければなんでも良いというわけではないのですが、平均年齢が政治家の方はやはり高過ぎることが少子化の大きな原因のひとつような気がします。
Posted by 冬は蒲団ミノムシ at 2012年02月26日 07:46
古市憲寿さんが、8チャンネルの日曜日朝の番組に出ています。河村たかし名古屋市長が4人の御長寿のお嬢様に吊るしあげられそうになり慌てています。(笑)
千葉市が子育てし易い日本1番の政令市になる為に様々な施策(シングルマザー、ファザーのケア等)以外にも結婚に対する社会の概念が変化してきている事実を真っ正面に受け止めて政策に反映させていく必要性を感じます。…過激すぎますか?
Posted by ダンシャリ中高年 at 2012年02月26日 08:43
お疲れさまでした。
大変興味深く拝見致しました。

やはり旧来の制度、仕組みが現代社会にフィットできず、様々な弊害が生じていることが諸問題の根本にあるのではないかと感じています。
多少型破りで痛みを伴ったとしても、新しい中長期的な社会制度の見直しと構築こそが急務なのではないでしょうか。
Posted by 千葉市民 at 2012年02月26日 10:39
高齢者施策の何を削り、子育てに何の施策をしたのですか。

高齢者になりましたが、今のところ市の施策の恩恵はあまり受けてないような気がしますが。これから受けるでしょうけれども。
高齢者にも格差が広がっています。夫は65歳を過ぎて働いています。会社という組織で若者を育てつつ、自分の取り分を少なくし、若い人に配分するようにしています。夫が社会に役立つという能力を持ち合わせていることに、幸せを感じますが。夫の同世代の人々の中には借金を抱え頑張っている人もいれば、職場がなく、年金暮らしが都市ではできず、過疎地で8千円の賃貸住宅に住み暮らしを立てている方もいます。病気になったりすれば、幾何か夫は援助しているようですが、そんなことは本来は税金で支えるべき事柄だと、行政が高齢者を支えるべきことでしょう。

若者が結婚し共働きをし、家庭と社会生活を円滑に営むための施策が足りな過ぎます。わが子の子(孫)は幸い保育所にも行けるし、だめなら私がどうにかすることもまだ可能だし。

どれだけの高齢者が贅沢な老後を楽しんでいるか知りませんが、隣近所の連帯をなくした孤立した子ども、若者、高齢者があふれる社会になってしまっている現実をどうしたらいいのか、は考え中です。子ども、若者、高齢者ともども、孤立、孤独をなくす街づくり、地域社会が必用だと思います。
高齢になり思うことは、歳をとればとるほど孤独、孤立に耐えて生きるしかないということです。みんな黙ってそうして人生を全うするのだと、いまさらながら、親の生き様死にざまの見事さに感心しています。

朝ナマは見てません。健康に悪いし、価値を覚えないし電気がもったいないので。
Posted by サンタ at 2012年02月26日 20:12
ご出演 お疲れさまでした。

少子化対策・子育て支援のために寄付金を出してくださる方はいらっしゃると思います。

先月に引き続き、朝日新聞でPTAについての特集が組まれています。昨日の朝刊教育面 どうする?PTA反響編 下 の見出しは、会費が学校の『第二の財布』? でした。
文科省では「基本的に公立学校で使う備品は公費で負担するのが原則」としていること、東京都教委は「学校はPTA会費から安易に備品や消耗品を購入したり、補修費を支出してはならない」としていること、地方財政法改正で校舎の修繕費を住民に負担させることが禁じられたこと、長野県の監査で一部の公立校で会費が校舎の修繕費他に充てられたと判明したこと、長野教委が保護者負担のマニュアルを作るなど対策が講じられていること、千葉大学教授(教育行財政学)のお話等が載っていました。

その後、改めてある市内中規模校PTA会計報告を確認しました。
他校研究大会参加費等の職員活動費に毎年5万円、新設備備品等に毎年25万円積立(保護者会員1世帯あたり年額\1000の私費負担に相当すると思われます)、校内・校外活動等本来義務教育課程内の児童活動と思われる費用に毎年25万円、PTA主催の定期異動教職員の歓送迎会参加に保護者会員会費1人あたり\5000〜6000(任意)…

改めて、少子化対策・子育て支援の財政難と公費と私費の混合を感じ、市長がおっしゃる危機感を重く受け取りました。


Posted by 市民 at 2012年02月27日 14:17
朝生は見られず残念でしたが、ブログを拝読し一人の若者として危機感を新たにしたところです。

このままでは危ない、どうにかするにはこういう策しかない、というようなネガティブな話になり政治家としても辛いとは思いますが、それが現実であれば嘘をついて票を取っても意味はありません。

地道ではあっても着実に日本全体の各世代へと議論を広げていかないといけませんね。
Posted by ぐち at 2012年02月27日 19:41
朝まで生テレビを見ました。
熊谷さんに一番現実性を感じました。
生テレビの常連の人たちは確かに雄弁で
納得させられますが、
しかしホリエモンに感じた何か足りないのを
感じます。
それは言っていることは確かに合理的ですが、弱者に対する配慮とか、人間味とか、じゃあ実際この人たちに政治を任せたらとんでもなく人間らしくない世の中にしてしまう気がします。
橋本市長の「対案」が出ましたがやはりもっと世の中に対して対案のある議論をメディアで活発にしてほしいと思いました。
Posted by satoh at 2012年02月28日 07:06
28歳の若い市議候補みごと四街道市市議選挙でブッチギリのトップ当選でした!政権与党に逆風吹くなか。その看板背負って戦っていました。私は、結局駅で彼を遠目に見ていただけでしたが。本当に多くの若い方が彼に握手を求めて近づいていくのをみて感動してました。熊谷市長の市長選挙の頃を思い出しました。…今の日本には例え政治の世界でも若い力が求められている事を強く実感しました。
Posted by 蒲団ミノムシオヤジ at 2012年02月28日 13:16
朝までナマテレビ、拝見しました。
難しい話はあまりわからないのですが、政治家という方は耳触りの良い言葉、「皆さんの暮らしを良くします。お年寄りもお子さんも皆さんを幸せにします。」といった事を言って、結果、達成出来ず逆に不信感を抱く事が多い様に思われるのですが、市長は本当の事を言っているのだと強く感じます。

この人は綺麗事ではなく、包み隠さず反感を買う事を承知で真実を言っていると思い始めました。

千葉市長は私が信用できると思った始めての政治家です。
Posted by 駅で見てる人 at 2012年02月29日 18:52
皆さま、ご意見ありがとうございます。テレビの影響力というのは凄いと改めて感じます。

政治の高齢化の話がありましたが、社会の平均年齢と比べ、政治の世界は年齢が高すぎます。年配の人も必要ですが、現状ではあまりに働き盛りと女性が不足している状況です。ここを改善しないと厳しいと感じます。

旧来制度の見直しは国民的議論を経て大胆に行うべきだと感じます。
家制度など日本人が伝統と感じているものは実は明治以降のものであったりして、日本古来の伝統ではなかったりします。鎖国が日本古来の慣習だと誤解して攘夷に狂った幕末と少しかぶるような気がしています。

子育て施策と高齢者施策については私がこのブログで何度も紹介していますので、ご覧頂ければ幸いです。
高齢者施策のうち、はり・きゅう・マッサージ券や銭湯の入浴券など、高齢者にとって必須ではないものを削り、介護施設・介護人材・認知賞対策などに充ててきました。若者向けについても保育園などの徹底した整備、通院・入院補助、一人親家庭支援など、子育てに比重を傾けています。
地域の絆を深める必要性は認識しており、私たちも様々な施策を展開しています。

政治家はもっと真実を国民に伝えなければいけないと感じます。警鐘を鳴らすことも政治家の務めです。
国民は政治家ほど情報を持っていないですし、日々の暮らしに忙しく、先のことを真剣に考える時間も足りません。
だからこそ、専門家として政治家を養っているわけですから、お茶の間と同じことを考え、同じことを主張する政治家は養う価値がないと思います。
Posted by 熊谷俊人 at 2012年03月01日 05:30
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