衛生センターのプラント設備の修繕は整備したメーカー以外に発注することは事実上困難なため、随意契約が認められていますが、建設設備等の修繕は広く発注することが可能なため随意契約は原則認められていません。
しかし、衛生センター所長と担当職員がこの建設設備の修繕もプラント設備修繕契約の中に潜り込ませて随意契約発注をしていた旨の告発があり、内部調査を進めたところ事実と分かり、昨日記者発表しました。
既に修繕工事は終了してしまっていますが、契約は無効とし、当該工事部分について入札をした場合に予想される金額分のみを支払うことで業者と和解しています。本体であるプラント修繕部分に比べれば建設設備修繕部分の契約金額は決して大きいものではなく、業者への利益供与というよりは入札手続きを省いて自身の事務の簡略化を図る意図があったようですが、今後、更なる内部調査・警察との協議によって事実解明に全力を挙げます。
当該職員の処分についてですが、事実と異なる公文書を作成した問題があり、厳正に処罰する必要があります。現在、刑事告訴も含めて県警と協議をしているところです。
支払い前に発覚したため市に実害はありませんでしたが、不適正な経理処理が発生したことに市を代表してお詫びしたいと思います。
再発防止に向け、契約書類の差し替え防止策など、チェック体制の強化を図ります。
相手はその技術のプロですが、お役人は、所詮は聞きかじりの素人に過ぎません。
判らないお役人は、仕方が無いのでマニュアルに従って?「どこに任せても結果が一緒な工事」に制限してしてしまい、金額だけで競わせるから、業者はオリジナリティも出せず不毛なコスト競争に陥る。或いは応札すらできない状況が出来あがって、お役人は焦る。のだと思います。
私も昔、お役人の保身に裏切られ、設計事務所にいいように利用され、対抗してきた施工業者に叩かれ捨てられた経験がありますが、公共事業にはもっと「おおらかに業者を信頼」して任せられるシステムが出来ないものかと思います。