このような事件が千葉市で発生することを未然に防止するため、5月16日~31日までの間に市内にある全ての旅館・ホテル118件に対して緊急防火・防災査察を実施しました。
まず消防局が消防法に基づく防火管理体制の履行状況や消防用設備等の維持管理状況などを確認した結果、消防訓練の未実施や実施回数不足42件、誘導灯の不点灯や物品存置による操作障害などの消防用設備等の維持管理不適33件、防炎性能を有しないカーテンやじゅうたんなどの使用30件などを指摘しました。
今後は指摘事項に対する改善の報告を求め、速やかな改善を促すとともに、履行状況に応じて是正指導や違反処理を行い安全の確保に努めます。
同時に都市局でも過去の防災査察で指導した事項が是正されていないもの7件、定期報告が未提出であるもの48件の合計55件について、建築基準法に基づく非常用照明、排煙設備などを点検した結果、非常用照明の球切れなどによる不点灯39件、排煙窓の手動開放装置付近の障害物撤去8件、避難階段内の障害物撤去6件などを指摘しました。
今後は指摘事項に対する改善の報告を求め、違反是正の指導の後、安全確認を行うとともに、防災対策の指導及び定期報告制度の運用の徹底に努めます。