私たちが求め続けてきた飛行高度の引き上げが一部で試行されるというものです。
昨年、私が国土交通副大臣にも要望活動を行うなど、県・市を挙げて改善を求め続けてきた結果、緊急回避策として、北側・南側ルート交差部をずらし、かつ飛行ルートを高速道路など極力、住宅密集地を避ける形で変更するなどの対応が図られました。
ただし、これでは騒音そのものの解消には至らず、高度の引き上げなど抜本的対策を早期に実施するよう求めてきました。
そこで、国土交通省は8月23日から11月24日まで南側ルートについて1,000~2,000フィート引き上げる試行を行うこととなりました。
現在、南側ルートは千葉市上空5,000フィートの高さで水平飛行していますが、7,000フィートから降下飛行を行い、新港の基準点で5,000フィートにするというものです。
国の基準では交差部は水平飛行となっていますが、騒音問題解消のため、試験運用を実施し、下側に位置する北側ルートの飛行機の衝突防止装置が作動しないかなど、安全性の検証を行った上で再度検討するとしています。
高度が上がるということと、水平飛行を維持するために途中でエンジンを吹かせることも減ることで、騒音の低減がある程度期待しています。
ただし、この高度引き上げは南側ルートだけで北側ルートに変更はありません。
今回の検証結果も踏まえながら、両飛行ルートにおける騒音低減に向けて国に要望を続けていきたいと思います。
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