1.第33回九都県市合同防災訓練千葉市会場の実施について
2.「医療扶助相談・指導員の配置」と「自立・就労サポートセンターの開設」について
まず1の防災訓練の実施ですが、毎年9月1日防災の日前後に九都県市合同の防災訓練を実施しています。
今年は東日本大震災の教訓を踏まえ、新たな試みをいくつか実施します。
特徴は以下の5点です。
・市域の誰もがそれぞれの場所で訓練に参加できる「千葉市シェイクアウト訓練(自主参加型一斉防災訓練)」を初めて行う
・予知対応型訓練の一環として、市・区災害対策本部員等による参集訓練及び災害対策本部設置・運営訓練を行う
・避難所に指定している県立高等学校で、県教員及び生徒が参加し、地域住民と協力した安否確認訓練等を初めて行う
・地域による避難所運営委員会の任務分担に沿った避難所開設・運営訓練を初めて行う
・倒壊建物と交通事故現場を想定した訓練では、災害救助犬・自衛隊・警察・消防の防災関係機関が連携して捜索・救助活動訓練を行う
いずれも新たな取り組みで、特に市民の皆さんに関係してくるのは「シェイクアウト訓練」です。
シェイクアウト訓練とは2008年にアメリカで始まった新しいかたちの地震防災訓練で、訓練方法はいたってシンプル。指定された日時に家庭・職場・外出先など、それぞれの場所で地震から身を守るための3つの安全行動を約1分間行っていただくのが基本です(詳しくはこちらを)。
千葉市では当日朝9時に千葉市全域に、防災行政無線(広報無線)、ちばし安全・安心メール、NTTドコモのエリアメールやKDDI・ソフトバンクの緊急速報メールで訓練地震情報を一斉に放送・配信します。
おそらく何十万という方々が千葉市から「訓練地震情報」というタイトルのついたメールを受け取ることになります。
大災害時に市民に情報をいかに伝達するかについて、東日本大震災を教訓に千葉市としてエリアメールの導入も含めて様々取り組んでいることをこのブログでもお伝えしてきましたが、実際に災害時に機能するかは未知数です。
そこで、実際に今まで構築してきた情報伝達手段がどこまで市民に対して有効なのか検証する意味でも、シェイクアウト訓練の中で大々的に実施することとしました。
私からのお願いは1分間の行動だけでなく、可能であれば実際に避難所に指定されている場所まで避難してみる、ご家族の中で安否確認の練習をするなど、皆さん毎のシナリオに基づいた訓練も実施して頂きたいということです。
例えば災害用伝言ダイヤル171がありますが、おそらく殆どの方が実際に使ったことはないのではないでしょうか。この災害用伝言ダイヤル(今は携帯Web版の掲示板もあります)は災害時以外は使用できませんが、毎月1、15日には一般の人たちにも解放されます。是非、9月1日に実際に使ってみてください。