千葉市では震災後、千葉県旭市のがれき受け入れを実施し、その処理に目処がついた3月、国の要請に基づき東北地方の受け入れを、清掃工場・処分場周辺の住民の合意を前提に表明しました。
しかし、その後、具体的な提案が国から示されず、その結果、放射線量の状況・基準の考え方・処理方法などについて周辺住民に説明ができない状況が続き、地元からも不満の声が出ていました。
さらに、最近では細野大臣から「広域処理に目処がついた」という発言もあり、千葉市への依頼は無いものと考えていたところ、7月下旬になって陸前高田市の処理要請が飛び込んできました。
既にタイミングを逸しており、現地処理もある程度進んでいることから、施設周辺住民からは同意が得られず、受け入れをすることはできないと判断した次第です。清掃工場・処分場は元々千葉市内のごみのみを受け入れるという約束でしたが、旭市のように震災直後受け入れている事例があるだけに時期の遅れが悔やまれます。
現地のがれきの放射線量は特に問題となる数値ではないことから、震災後、適切な調整が国において行われていれば、もっと早い時期に広域処理が実施され、現地のがれきの処理も進んだことを考えると、大変残念です。