私たちは千葉市会場として行うことになります。
東日本大震災を教訓に様々な防災体制を見直していますが、防災訓練についても今回新たな試みをいくつか取り入れています。
・シェイクアウト訓練の実施
・参集訓練、災害対策本部員会議
・地域による避難所開設、運営訓練
シェイクアウト訓練については以前記者会見の記事で紹介していますが、2008年にアメリカで始まった新しいかたちの地震防災訓練で、訓練方法はいたってシンプル。指定された日時に家庭・職場・外出先など、それぞれの場所で地震から身を守るための3つの安全行動を約1分間行っていただくのが基本です。
さらに千葉市では当日朝9時に千葉市全域に、防災行政無線(広報無線)、ちばし安全・安心メール、NTTドコモのエリアメールやKDDI・ソフトバンクの緊急速報メールで訓練地震情報を一斉に放送・配信しました。これだけの大都市で一斉にエリアメール・緊急速報メールを配信することは珍しい試みです。
また、早朝6時に東海地震発生の可能性ありとの警告に基づき、市幹部が緊急参集する訓練も実施し、私も自宅から自転車にて市役所に向かいました。各部署の幹部がどの程度の時間で到着し、到着までの間、誰が責任者となるのか、などについて組織内で考えるきっかけとなればと考えています。
参集後は災害対策本部員会議を開催し、富士山が噴火した場合の各部署の取るべき対応を協議するなど、あらかじめ内容を周知しないブラインド型の訓練も実施しました。想定外の事態にも対応できるよう、意識を高めていきます。
その後、訓練会場に移動して防災訓練を実施。
地域の方々による避難所開設・運営では様々な課題が浮き彫りになり、それが逆に訓練の意義を確認することにもなりました。今までのようにシナリオ通りに綺麗に終わる訓練よりも、課題が数多く発見される訓練を実施することで、次への改善につなげていく必要があります。
千葉北高校の生徒も参加
各種障害をお持ちの方も参加。大事な視点です
避難所運営について住民同士で協議
訓練の後、町内会で検討している避難所、避難場所を実地に歩いて見て回りました。
シェイクアウト訓練をきっかけに、有意義な防災の日を過ごすことができ、感謝しています。
その様子は、「武石町2丁目町内会」ホームページの「イベント情報」にアップしています。