千葉市の発展を支えてくれた職員一人ひとりに対して私から辞令を渡しました。
私はまだ35歳ですから、定年退職まで働かれた方々のお気持ちは十分には理解できないかもしれませんが、
「ようやく長かった仕事人生が終わった」と思う方もいれば、「実感がないまま、とうとうこの日が来てしまった」という人もいるかと思います。社会人としての人生が詰まった瞬間であろうと推察します。
なお、毎年必ず私から申し上げていることは市独自の退職金カットです。
市を代表してカットに対してお詫びをしているのですが、来年度からは国に合わせて市独自カット以上に退職金が削減されることになり(国の職員に合わせて月額給与を削減する話とは別です)、今年度退職される方は次年度以降に退職される方に比べれば恵まれていることになります。なんだか複雑です。
初めて退職金カット措置を導入した時は退職される方から「カットされた分で世界一周旅行ができた。妻には申し訳ないことと謝らないと」という挨拶を貰ったことがあります。
この方は特にこのカットに対して他意はなく、場を和ませるという意味で挨拶されていたのですが、それとは比べ物にならないほど次年度から数年に分けて退職金削減が強化されます。国が官民格差を埋めるという考えから削減を決めたので、市も準じるわけですが、人生設計や家計には大きな影響となります。