千葉市美術館の企画展「仏像半島〜房総の美しき仏たち〜」は大盛況でした。
4月16日〜6月16日までの期間中の総入館者数は3万7745人。当初目標の2万人を大きく超え、伊藤若冲展を抜いて千葉市美術館史上4番目の記録となりました。
この展覧会の素晴らしさは入館者数だけではなく、「房総の魅力を千葉市で発信する」という、私が思う千葉市に必要な戦略をまさに体現している展覧会だった点だと思います。
この展覧会を見た方の多くから「千葉県にこれだけの仏像があるとは知らなかった。千葉の文化や歴史に誇りを持つきっかけになった」「今度はそれぞれの仏像がある寺を巡る楽しみができた」などのお声を頂きました。
千葉県は恵み豊かな土地柄で、古来より人が集住する地域でした。
当然そこには文化や歴史の蓄積があるわけですが、江戸時代に大きな藩もなく、一般の方にとって馴染みのある分かりやすい歴史やアイデンティティーが持ちにくい県でもあります。
そのため、なぜか千葉県の人は自らの歴史や文化を卑下しがちなのですが、こうした形で千葉の素晴らしい文化や歴史を一堂に会して見せる展覧会は県外の人に千葉の魅力を知ってもらうのはもちろん、県内の人自身が改めて自らの魅力を再発見するという意味でも良い試みです。
また、千葉市は外房・内房に行く玄関口のような場所にあります。この地理的特性を活かして、千葉市の奥にある地域の魅力を千葉市で発信し、外房・内房に足を運ぶ方を増やすこと、それらも含めた千葉県全体の魅力が集まる地としての千葉市の立ち位置を明確にした観光戦略などを立案していくことが大事です。
今回の展覧会はそんなことも含めて、色々な参考になるものでした。
企画展を企画した学芸員や実行委員会など関係者の方々に深く感謝します。
なお、次回の展覧会は「生誕130年 彫刻家・高村光太郎展」です。
光太郎の原点ともいえる木彫作品をはじめ、彼が参照したオーギュスト・ロダンや同時代の荻原守衞、佐藤朝山などによる作品と、妻・智恵子が制作した紙絵をあわせて展示します。
こちらも注目です。会期は6月29日(土)〜 8月18日(日)です。
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2013年06月16日
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