議会のご理解に感謝します。
議案について以前のブログでも紹介しましたが、肝心の9月補正予算について紹介できていませんでしたので、ここで説明します。
今回の9月補正予算は総額6億4600万円で、主な内容は政府が進める「待機児童解消加速化プラン」に呼応する各種施策や生活困窮者対策、住宅用省エネルギー設備等の設置助成などです。
●待機児童解消加速化プランの推進
1)認可外保育施設運営支援 5302万円
平成27年度から施行される「子ども・子育て支援新制度」によって保育制度は劇的に変更され、従来は市町村が総量を定めて計画的に認可してきた認可保育所が、基準を満たせばどの保育所も認可を受けることができるようになります。
既に民主党政権時に「先取りプロジェクト」というものが始まっており、認可基準を充足する施設に対しては他の認可外保育所(千葉市では保育ルーム)と比べて補助が手厚くなっています。新制度を見越して認可外保育所の多くが認可保育所への移行を目指しており、一定の基準を満たす施設に対してさらに運営費助成を拡充するものです。
2)保育士等処遇改善 1億1030万円
保育士の賃金改善を行う民間保育園に助成することで、保育士等の処遇改善を進めます。
常勤職員等全員に交付した場合の資産額は1人あたり約88,000円です。
3)潜在保育士再就職支援 100万円
保育士の資格を有しながら従事していない潜在保育士を対象に、現場復帰に向けた研修や就職説明会などを実施します。
●保育システム改修 7160万円(債務負担行為 1億470万円)
先ほど説明した「子ども・子育て支援新制度」に対応するためのシステム改修です。
●障害者グループホーム等スプリンクラー設置費補助 1414万円
消防法による設置義務のない小規模のグループホームに対してスプリンクラーを設置する費用を補助するものです。24施設が該当し、そのうち8施設が実施する予定です。
●生活困窮者対策 4456万円
参院選前の国会の混迷によって廃案となった「生活困窮者自立支援法案」ですが、この法律の施行を見据えて国ではモデル事業を実施することとしており、千葉市も呼応して相談窓口の開設や就労準備などの支援を実施します。
生活保護に陥る人を一人でも減らすために、生活保護に至る前段階での経済的社会的自立を促進していきます。
●自立就労サポートセンター設置 100万円
生活保護受給者の就労支援のため、ハローワークと連携し、中央区保険福祉センターに既に自立就労サポートセンターを設置しています。このセンターを花見川区と若葉区にも設置するものです。
●住宅用省エネルギー設備等設置助成 1730万円
既に太陽光発電や太陽熱利用給湯システムに対して補助をしていますが、今回新たに以下の設備に対しても助成します。
・燃料電池(エネファーム) 10万円
・家庭用蓄電池 10万円
・エネルギー管理システム 1万円
・電気自動車充給電設備 5万円
・地中熱ヒートポンプシステム 20万円
●中央浄化センター・南部浄化センター等包括的維持管理 債務負担行為117億円
下水道の浄化センターについて、民間に運転・保守点検や電力・薬品調達等を包括的に委託することでコスト削減を図る取り組みを平成20年に導入しました。今回は第3期の委託です。
電力価格の高騰と労務単価の増により、以前の契約と比べると高くなってしまっているところが頭の痛いところです。
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