プレミアム商品券とは、例えば1万円で1万1000円分の市内で使用できる特典分が上乗せされた商品券のことです。特典分や事務費は自治体や商業者が負担します。
消費増税が4月に控える中、3月までに駆け込み需要が発生し、4月以降しばらく消費が冷え込むことも懸念されます。いわゆる消費の谷間が発生するということです。
事業者側からすれば消費全体を底上げすることが一番ですが、固定費等のことを考えると、少なくとも谷間ができず、消費が平準化されることが大事です。
そこで、少しでも駆け込み需要を抑え、消費を4月以降にスライドさせるためにプレミアム商品券を発行することとしました。3%の増税と、10%の特典を比較し、では4月以降に購買しよう、と思って頂きたいと思います。
もともとプレミアム商品券はリーマンショック後の消費低迷の際、他自治体で実施するところが多く、千葉市でも実施しないのか、という意見もありました。
ただ、プレミアム分の負担だけでも相当の金額を税金から投入する必要があり、消費への波及効果だけを考えると、公共事業等の方が効果が高いと考え、私は否定的です。今回は、消費増税の駆け込み需要のスライドという点から導入する意義があると判断し、昨年の市長選挙マニフェストでも提示をし、昨年秋に公表した工程表でも新年度での実施を打ち出しています。
もちろん、この事業は新年度予算案に盛り込むものですから、2月から始まる市議会で承認を頂くことが大前提です。
最近、熊谷市長がツイッターでプレミアム商品券の効果について否定的なコメントをされたことを知り、コメントしました。私も、この商品券の効果には否定的です。使い勝手の悪い商品券を税金かけて発行するなら、電子マネーみたいにするほうがよっぽどいいです。熊谷市長以外にも否定的な論調はあちこちで見られます。もう底が見えているのです。熊谷市長のこれからのご活躍をお祈りしています。