【コメントの扱いについて】
・個人名を挙げての批判・誹謗中傷はご遠慮下さい
・個人的な陳情や要望には対応しません。担当や市長への手紙などをご利用下さい

2011年03月25日

市庁舎の建て替えについて

昨日の定例記者会見でも申し上げましたが、市役所の本庁舎の建て替えに向けた検討を開始します。

私が市長に就任し、市役所の勤務実態を知るにつけ、これは早く建て替えないといけないと痛感しました。
市役所の本庁舎は1970年に建設したもので既に40年以上が経過し、老朽化が目立っています。ただし、事務所ビルとしての耐震性は有していますので、今回の地震でもモルタルが一部剥がれるなどはあったものの、基本的には無事でした。

一番の問題は96万都市の市役所の規模ではない点です。
1970年の千葉市の人口は50万人に満たず、市庁舎もその規模で作られているように感じます。市役所の本庁の職員を吸収しきれず、隣のコミュニティセンター、教育委員会はポートサイドタワーなど、各所に分散しています。また、慢性的なスペース不足のため収納や打ち合わせスペースも十分に無く、事務機能にも問題がありました。
別々に賃料を支払っているコスト、そして打ち合わせなどでこの事務所間を行き来するコストとロス、そして日々の事務機能の低下を考えると、市役所機能を集約する市庁舎を作る必要を感じます。

危機管理上も耐震補強よりは最初から大規模地震を想定した建築物の方が好ましいですし、大規模災害で通信が途絶した場合、事務所機能が分散しているよりは集約化している方が望ましいです。
震災発生時に私たち市が迅速・効率的に災害対応に取り組むためにも、市庁舎の建て替えは必要です。

実は市庁舎の建て替えに向けてシミュレーションをしておくように以前から指示をしており、本格的ではありませんが他市の事例なども参考にしながら検討をしていました。
その検討では、建て替えによって分散している事務所の賃料が無くなるほか、前述したコストやロスが無くなることから、むしろ早期に建て替えた方が財政上もメリットがあることが見えてきていました。建て替えはどれだけ早く動いても4年はかかりますので、議会とも相談しながら出来る限り早期に建て替えの検討に入る必要があります。

ただ、例え事務上も財政上も建て替えが望ましい選択肢だとしても、財政再建中に市庁舎の建て替えを表に出せば市民から反発を招きかねないと考え、財政再建にある程度の目処が見えてきた段階で検討を開始する旨を外に出していこうというのが私の考えでした。
今回の震災によって東北地方で市役所の庁舎が崩れたことで復旧活動に大きな支障が出ていることも報道され、この段階であれば客観的データに基づいて市民に判断を仰げるのではないかと考えた次第です。

もちろん、だからといってコスト無視で過剰な施設を作ってはならないことは大前提です。
求められる機能をよりコストを押さえた形で設計すること、そして市民に十分な情報公開と説明を行いながら、出来る限り早期に建て替えを実現したいと思います。
posted by 熊谷俊人 at 07:53| Comment(17) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月24日

水道水の放射性物質の問題について

東京都の金町浄水場から乳児向けの暫定規制値を超える放射性ヨウ素131が検出された問題ですが、千葉県水道局が23日に採水した浄水の放射性ヨウ素131の測定結果が公表されました。
その中で千葉市に給水している柏井浄水場では85ベクレルと大人はもちろん、乳児向けの暫定規制値未満となっています。

東京都では22・23日は暫定規制値を超えていましたが、24日時点では79ベクレルまで低下しています。
連休中に雨が降った関係で大気中の放射性物質が利根川水系などに流れたものと考えられますので、雨が降らなければ数値は安定すると考えられます。

ただ、今後どのような事態にも対応できるよう、乳児を抱えている保護者の皆さまには安全な調乳用水を提供できる体制を構築します。
なお、千葉市の市立保育所においては3日分の水の備蓄があります。

最後にこの暫定規制値は1年間毎日ふつうに水を飲んでも健康に影響の出ない範囲を定めているものです。仮に1年間1日1リットル飲み続けた場合でも総計2.4ミリシーベルトで、1年間に人が自然に浴びる量に等しいレベルですので、冷静に対応頂ければ幸いです。
posted by 熊谷俊人 at 15:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月23日

被災地への支援・続き

市役所・区役所で受け付けている被災地への支援物資ですが、3連休だけでも1182人、ダンボールにして何と700箱以上も集まりました。ご協力に感謝します。
これだけの量が集まりましたので25日までを待つことなく一度被災地へ輸送したいと思います。トラック協会のご協力を頂くことになっています。皆さまのお気持ちをしっかりと被災地に届けていきます。

110324sien.jpg

25日までは以前ご案内した5品目を受け付けるほか、26日以降の支援物資をどうするか、被災地のニーズ・他の支援物資の集まり状況なども十分把握しながら検討していきます。
また、皆さまから「なぜ●●は収集しないの?」というご意見も頂きますが、テレビで報道されたり、皆さんでぱっと思いつく物資は既に他の機関が相当数集めています。同じものを支援しても逆にだぶついて迷惑をかけますので、極力他の機関が十分集められないと予想される物資を集めて支援をしていきたいと思っていますのでご理解ください。

また、被災地から避難された方々の受け入れですが、既に100名近くの申し込みを頂いています。
高原千葉村・少年自然の家・ユースホステル・サイクル会館・雇用促進住宅のほか、民間施設・市民で個人宅を提供する意志のある方などのご協力も頂いています。ここについても「あの施設はどう?」などのご意見を頂いていますが、既に民間の社宅や研修施設など市内で受け入れる余地のある施設には声をかけています。

また、23日早朝より保健師・事務職員3名が被災地の中でも被害が大きかった大槌町に支援に向かいます。他にも医師・消防など多数の人員が千葉市から支援に行っています。
今は専門機関などが支援する時期ですが、もうしばらくすればボランティアの受け入れ態勢が整い、個別の支援をボランティアが担う時期が来るかと思います。
posted by 熊谷俊人 at 06:14| Comment(7) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月22日

復旧に向けた対応状況

3連休明けということもあり、副市長・教育長・各局長・各区長を集めての災害対策会議を行いました。

インフラ関係の復旧状況としては液状化による土砂の撤去がほぼ完了しました。道路上の土砂撤去が進まなければその道路の下にある下水管内の土砂撤去や側溝などの雨水関係の土砂撤去なども進められないため最優先で行ってきました。
今後道路部隊は側溝の土砂撤去・補修工事などに入ります。また、災害査定のための測量にも入る必要があるほか、磯辺地区など被害の大きい地域のライフライン本復旧に向け関係機関との協議を進めます。

下水は本管部分の土砂撤去などを進めてきましたが、本管部分と個々の建物を接続する部分にまだ土砂などが詰まっており、一つひとつ丁寧に詰まりを解消し、カメラ調査を実施する必要があります。市民視点では下水が使えていても接続部分周辺で詰まっているケースも相当あるため、バキュームカーを1日2回出動させている状況です。
今後も管きょの清掃・補修を続けるほか、後回しにせざるを得なかった雨水管の機能回復を図っていきます。

上水道は一部を除いて全て復旧しました。
美浜区でフル稼働していた給水車はこれで役割を終えますが、県水道局には他の地域で必要があれば応援に出る旨伝えています。

建物関係の被害に対しては連休中に美浜区で説明会を行ったほか、順次建物の簡易診断を進めています。こうした建物被害に対する国や関係機関の支援の動向を注視しながら、出来る限りのサポートを行っていきたいと思います。

災害ごみの受付を開始しましたが、既に55件申し込みがあり、31件が対応済みです。
今後も災害ごみの回収を進めるほか、その関係で一時受付を休止している粗大ごみの受付を早い段階で再開できるよう努力します。

復旧には長い時間を要し、莫大な費用も必要になりますが、それぞれの職員がそれぞれの持ち場で全力で復旧活動にあたっています。


【Twitter上での発言】http://twitter.com/kumagai_chiba
被災地の方々の受入についてご意見を頂いていますが、既に私たちはユースホステル・市営住宅・雇用促進住宅・サイクル会館など市内の施設を避難された方に提供しており、90名受付済みです。その他にも民間施設を活用するなど、可能な限りの対策を行っていきます。

市Webと東電Webのデータが乖離しているのでは、とのご指摘が多いため、市Webに「東電から毎日提供されている最新かつ、より精査された詳細な情報」であることと、更新日時を掲載することとしました。

避難された方への対応関係ですが、家具のニトリから寝具190組の提供を頂きました。ニトリは全体で布団・毛布4万枚、敷物2万枚、総額3億円分を寄贈するそうです。有効に活用させて頂きます。ありがとうございます。

被災地への救援物資、多くの皆さまにご理解頂き、3連休だけで1182人、段ボールにして726箱分集まりました。25日まで待つことなく、この分を先に被災地に輸送したいと思います。トラック協会の協力を頂く予定です。一番被害の多い美浜区から一番提供が多かったことに感銘を受けました

鳥インフルエンザは1例目の養鶏場は処分完了、2例目は殺処分は終了、今月末を目途に焼却処分中です。本当は食べられるのにもったいないです。その後感染の拡大は確認されていません。防疫措置完了21日後まで移動制限を続けます。

東京都の消防隊が見事な働きをしてくれましたが、千葉市の消防隊員も被災地で活躍しています。地震発生当日11日から消防ヘリと指揮支援隊4名を福島県に、14日からは27名(現在は17名)を岩手県に派遣し、現地で活動しています。陸前高田市に消防備品を持参するなどの支援も。

千葉県では千葉市も含めて114名が千葉県隊として岩手で活動しています。他県も同様の支援をしており、各自治体が様々な形で人的・物的支援を行っています。今は行政など専門機関の人的支援が重要ですが、もう少しすればボランティアの活躍時期が来ます

震災後、多くの方から「自治体がいかに大切か分かった」「市や市長を身近に感じた」という声を頂いています。私自身も阪神大震災を経験し、地方行政・地方政治の重要性を認識した一人です。この時期の選挙に理解は得にくい状況ではありますが、地方議員を選ぶ選挙もまた重要です

先ほど連休明けを受けての防災対策会議を終了。美浜区長からもこの間の動きを報告してもらい、自治会が機能しているかどうかが防災上重要な点であることを再認識したとのこと。阪神大震災でもそうでしたが、自治会ネットワークの強化が安全安心の街づくりには不可欠です
posted by 熊谷俊人 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月21日

20・21日Twitter上の発言

3/20
被災地の方々の受け入れについては、市営住宅のほか、ユースホステル・少年自然の家・高原千葉村・サイクル会館、ほかにも民間にも呼びかけるなど確保・準備をしていますし、既に個別に受け入れもしています。国に報告しており、どのような整理・割り当てになっても対応したいと思います

世界保健機関WHOが放射能漏れ事故について、原発から30キロ圏内を除けば、現時点で東京都内を含め日本への渡航を制限する必要はないとの見解を公表しています。http://bit.ly/g3MHy5。東京周辺の放射線の数値は「健康に悪影響を及ぼすには程遠いレベル」と。

計画停電が本日実施されないため、図書館等での貸出・予約等がご利用頂けます。明日21日は東電が今日の需要動向を見極めて計画停電を実施するか判断するそうなので改めてお知らせします。なお、地区図書館・分館は21日(月)は休館日です。

震災の影響で3月26日(土)〜4月3日(日)予定の第10回千葉城さくら祭りは中止となったようです。残念ですが仕方がありません。自粛ムードが広がり、経済や活気が失われないよう上手く切り分けていきたいですね。なお、4月3日(日)開催の桜めぐり&ウォーキングは開催する予定とのこと。

落ち着いたら福島県や茨城県産の農作物などの直売フェアを開催し、被災地の支援と風評被害の払拭を図りたいと思います。産経新聞(農産物から放射性物質 「妊婦・子供も問題なし」冷静対応を呼びかけ)http://bit.ly/i5Txq5

昨日から受付開始した救援物資ですが、昨日だけで282人が物資を持ち寄り、ビニール袋1万袋以上などたくさんの物資が集まりました。今日は新聞に掲載して頂いたこともあり、倍以上の方が来られているようです。市民の皆さまに敬意を表します。第1次は25日まで受け付けます

「東電の計画停電ページと市のページで乖離があるのでは」という意見を頂いていますが、私たちは夕方〜夜にかけて翌日の電力需給見込みに基づき、実際に計画停電を実施するエリア情報を東電から入手して、Webに掲載していますので、市の方が東電Webよりも直近かつ詳細です。

鳥インフルエンザについてですが2例目が検出され、現在、県と市の職員が休日返上で一生懸命処分・消毒作業に当たっています。今のところ順調です。ただ、今までの事例を考えると拡散する可能性は高いので、最悪の事態も想定して対処できるよう準備しています

今日の朝、市の公用車からガソリンが盗まれていることが発見されました。バールのようなもので給油口をこじ開け、燃料を抜き取ったようです。被害届を出しました。燃料事情はもうしばらくすれば解消されるはずですから、こういう犯罪まで発生するのは悲しいものがあります


3/21
明日も含め今週は寒くなるようですね。被災地の方々も大変でしょうし、首都圏では暖房使用によって電力需要が上昇することで計画停電の実施も多くなる懸念がありますが、真冬の時期ではないことをポジティブに受け止めます。

計画停電については実施地域に偏りがあるとの意見が多く出ています。計画停電は66,000Vの変電所レベルで切っているため、細かな地域単位で実施ができないこと、そのため電力関係など重要な施設が存在する場合、その変電所エリア全てが停電回避になるなどの関係があるとのこと

東電の事情は理解すれど、もう少し細かいレベルでの停電が実施できなければ国民の理解にも限度があるため、計画停電の頻発が予想される夏場に向けて早急に実施方法を改善するよう東電には要請しています。私たち自治体も東電任せにするつもりはありません。
posted by 熊谷俊人 at 23:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月19日

千葉市の被災地への支援について

被災地への支援です。
昨日、福島県の要請に応え、アルファ米など25,000食、医療物資などを支援しました。
他にも仙台市へ既に10,000食支援しているほか、国に対して10,000食の提供を申し出ています。人員としては地震発生後、消防ヘリと隊員を被災地へ派遣してきているほか、今後は避難所の子どもたちのケアとして保育士や児童相談所スタッフを、さらには全般的な支援・ケアのため保健師も派遣する予定です。

●被災地への支援物資を受け付けます
19日から25日までの間、市役所・各区役所において支援物資の受付を開始します。
ただし、支援物資は以下の5品目に限らせて頂きます。これは被災地からの要望が多く、市民の皆さまのご協力を頂きやすいと判断した品目となります。

(1)ゴミ用の大きなビニール袋
(2)ウェットティッシュ
(3)大人用紙オムツ
(4)女性用生理用品
(5)トイレットペーパー

※1いずれも外袋未開封・未使用のものをお願いします。
※2食料品や衣料品については、受け付けておりません。

受付期間及び時間(第1次)
・受付期間:平成23年3月19日(土)から3月25日(金)
・受付時間:午前9時から午後5時まで
 ※第2次の受け入れについては、被災地の状況等により検討します。


●買ってまで支援するのはダメ。それなら寄附を
支援物資を買ってまで支援するのは止めましょう。それでは意味がありません。これは大事なことです。
新たな買占めを招きかねませんし、輸送への負担を考えればメーカーと流通に任せる方が効率的ですから、これら物資はあくまで皆さんがお持ちの物を持ち寄るということでお願いします。
買うのであればその金額分を日本赤十字などに寄付することの方が被災地のためになります。ご理解下さい。

なお、寄附については市の100ヶ所以上の施設で募金箱を設置し、日本赤十字へ寄附することとしました。詳しくはこちら


●被災者の受け入れについて
また、被災地から避難された方々のために一時避難所として施設の提供を行っています。
個人の方で避難者のために自宅などを提供したいという方のお申し出も受付、受け入れリストに追加することとしました。既に何人か申し出を頂いています。
詳細は、千葉市災害警戒本部:電話 043(245)5151までお問い合わせください。


【Twitter上での発言】http://twitter.com/kumagai_chiba
ガソリンスタンド給油待ちの車両によって交通渋滞が発生している問題について千葉県石油協同組合に千葉市から要請を行い、市内全域の給油所に文書送付して頂くことに。整理券発行・給油渋滞であることの掲示など。既に工夫をして頂いている給油所も多々あります。

ガソリンスタンド給油待ちの車両によって交通渋滞が発生している問題について千葉県石油協同組合に千葉市から要請を行い、市内全域の給油所に文書送付して頂くことに。整理券発行・給油渋滞であることの掲示など。既に工夫をして頂いている給油所も多々あります。

コミュニティFMというものがあるのですね。教えて頂きありがとうございます。災害時など特殊な時のみ使う形で準備しておけるものなのかも含め、他市の事例とともに検討したいと思います。

既存の局に非常時のみ枠を譲って頂くのも一つの方法ですね。中越沖地震や今回東北でも活用されている事例があるようですし、事例研究をしっかりして、東京湾北部地震などに備えておきたいと思います

ラジオ開設について皆さま迅速にご意見を頂きありがとうございます。多くのアイデアを頂きましたのでこれで検討を進められます。ツイッターは便利ですね。感謝です。
posted by 熊谷俊人 at 06:57| Comment(26) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月18日

放射線について2

以前にも記事を書きましたが、一部の方から「千葉県のデータではなく千葉市のデータは無いの?」というご意見を頂きました。
千葉県の観測データは隣の市原市にある観測所のデータなので十分信頼できるわけですが、千葉市稲毛区山王町に財団法人・日本分析センターがあり、そこでも放射線を観測しているので毎日観測データを公表して頂けることになりました。

⇒千葉県観測データは県ホームページTOPに最新値が掲示されています
 http://www.pref.chiba.lg.jp/

⇒日本分析センター:空間放射線量率、放射能の測定結果について
 http://www.jcac.or.jp/senryoritu_kekka.html

他にも文部科学省ホームページTOP(http://www.mext.go.jp/)から福島第一原子力発電所周辺や周辺都道府県の観測データを見ることができますのでご活用下さい。

また、放射線に関する知識を得たい方は千葉市稲毛区にある世界的な放射線の権威である放射線医学総合研究所(http://www.nirs.go.jp/index.shtml)に様々な情報が掲載されていますので、このような公式機関の正しい情報をもとに冷静な対応をお願いします。


今日も冷え込みは続くため、昨日と同様、大規模停電の恐れがあります。昨日は都心からの帰宅ラッシュが凄かったようです。簡単に言うなとお叱りを受けるかもしれませんが、来週は寒さは和らぐようですから、可能であれば勤務時間をずらすか、お休みされるのも一つの判断です。

千葉市は地震により家庭内で発生した災害廃棄物を無料で収集します。自治会単位で排出拠点を設けて環境事業所へ収集を申込み頂くか、個人の場合は直接環境事業所などに持ち込みください。詳細はhttp://bit.ly/glrQpt

海浜病院で実施している夜間救急初期診療部(夜救診)ですが、交通事情の悪化等により医師の確保が困難になっています。当面の間は診療時間を1時間短縮し、翌日午前5時までとなります。ご理解下さい。なお、夜救診はあくまで非常用です。できるだけ昼間に受診下さい

日本から帰国した乗客から基準値を超える放射線が検出、という記事があるようですが、そもそも基準値は1~5マイクロシーベルト程度で健康に影響のある数値ではありません。また、それも靴とか衣服であって、その程度は時間が経過すればすぐに基準値以下に戻るレベルです。惑わされないように

JRに外房線について要請したところ、今日も本数は少ないものの運行されるようです。また、明日以降も一部区間で本数は少ないものの運行できる見込みとのこと。JRありがとうございます。

福島県の要請に応え、アルファ米・おかゆなど25,000食を今から輸送します。既に仙台市などに合計20,000食提供済。市民の皆さんからの支援物資は本当に現地が困っているものをリストアップし、受け付ける予定です。今しばらくお待ちください。

東北の被災地の方を我が家で受け入れたいというツイートも頂き、実際に市に申し出がありました。市で準備済の施設に加え、そのお宅も受入リストに加えることにします。そうした市民の方がいらっしゃいましたら、市民総務課にお申し出ください。
posted by 熊谷俊人 at 23:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月17日

震災への対応など

昨日も震災関係の対応、鳥インフルエンザの対応、そして通常業務を行っていました。

●復旧状況について
美浜区を中心とした液状化現象により、道路、建物、ライフラインに損害が多数発生しています。
道路は地震発生以来、建設局と業界団体がフル回転で土砂の撤去を行っており、半分以上が撤去さてています。今週末を目途に鋭意取り組みます。
上水道は殆どが県水道局管轄で、県水道局も鋭意復旧活動にあたっており、昨日の時点で基本的には復旧工事は完了しています。幸町団地などUR管轄のものはURが復旧工事にあたっており、これも昨日の段階で仮復旧は完了しておりますが、本復旧工事のため一時断水しているとのことです。
ただ、上水道の復旧が終わっても下水道が復旧していないとお風呂などは使えません。下水道の管きょも震災で相当被害を受けており、市下水道部隊と業界団体は道路の土砂の撤去が終わった地域から順次これもフル回転で復旧作業にあたっています。今週末を目標に作業を進めていますが、本管が復旧しても建物との接続部分で異常が多数あると思われるので個々に調査して復旧工事を行う必要があります。全力を挙げますが少し時間がかかるかもしれません。

●住宅被害の対応について
建物については磯辺地区を中心に液状化によって建物が傾いている事例が散見されています。建築部隊が日本建築構造技術者協会の協力も得て現地に部隊を派遣し、目視で一軒一軒調査しています。
千葉市建築部では家屋調査を含め相談を受け付けておりますのでご連絡ください。
なお、今回の地震により液状化が多数発生した美浜区について、18〜20日にかけて説明会を開催いたしますので、希望される方はご参加ください。詳細はこちら

●被災地への支援
国を通じてアルファ米など10,000食、政令市と連携して仙台市に同様に10,000食を提供します。
また、市内被災者のために市営住宅などをあっせんするほか、福島県から避難する方などのために一時提供可能な施設(ユースホステル、少年自然の家、高原千葉村など)を国に報告しています。

また、深夜に鳥インフルエンザの2例目の感染が確認されたとの一報が入りました。
県とともに可及的に速やかに処分・消毒を完了させましたが、やはり甘くはありません。こうした事態が起き得るのは想定していましたので、粛々と対応していきたいと思います。
posted by 熊谷俊人 at 03:56| Comment(11) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月16日

放射線に関する報道について

昨日からテレビなどで、また今朝の朝刊各紙でも放射線について大きく報道がされており、市民の中でも不安に思う方が多数いらっしゃるようです。

メディア報道に左右されず、冷静な対応をお願いします。
千葉県では毎時間放射線について測定を行っており、その数値は昨日17:00に最大値0.313マイクロシーベルト/時を計測しましたが、その後は0.03台に落ち着いています。人体に全く影響のない数値です。

放射線医学総合研究所やその他の専門家も「1000マイクロシーベルト/時であっても一時的であれば問題ない」と説明しています。仮に原子力発電所周辺で高い数値が計測されても距離がありますので、その間に拡散し、人体に大きな影響のないレベルに薄まります。

自治体の様々な窓口に問い合わせが増え、復旧にあたる職員の稼動が取られています。メディアに対しても国民への影響などが理解できる報道を心がけて頂くよう申し入れを行う予定です。
ご不安になるのは十分理解いたしますが、私たちは放射線の世界的権威である放射線医学総合研究所を抱える街です。日本で一番放射線に冷静に対応できる市民でいましょう。
posted by 熊谷俊人 at 06:07| Comment(12) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月15日

千葉市の計画停電の時間について

計画停電の書くグループ毎の時間に関しては「ちば減災プロジェクト」に掲載していますので、随時ご確認ください。

ちなみに15日(火)は以下の通りです。

第3グループ 06:20〜10:00のうち3時間程度
第4グループ 09:20〜13:00のうち3時間程度
第5グループ 12:20〜16:00のうち3時間程度
第1グループ 15:20〜19:00のうち3時間程度
第2グループ 18:20〜22:00のうち3時間程度

※なお、グループ分けは今後も変更ありませんので、計画停電の割り当て時間が毎日ローテーションで変更されるということになります。
posted by 熊谷俊人 at 04:29| Comment(14) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月14日

復旧に向けて3:電気・ガソリンなどの使用自粛を

千葉市では市職員を挙げて復旧活動とともに昨夜から今朝にかけて計画停電への対応、鳥インフルエンザへの対応に取り組んでいます。

今ほど市民一人ひとりの取り組みが試されている時はありません。
一人ひとりが他の人のために何ができるか、それを常に意識しながらそれぞれができることを果たすべき時です。

計画停電は大口契約者の協力や国民一人ひとりの節電などによって回避されていますが、いつ何時停電になるか分かりません。
私たち市施設も提供するサービスの内容によっては当面閉鎖や夜間閉館など、あらゆる手段を用いて節電・停電措置を行いますので、市民の皆さまも電力の使用を最小限に止めて頂きますよう、お願いします。

また、ガソリン・軽油の使用・給油を極力控えて下さい
復旧作業にあたっている重機や断水地域で活動している給水車の燃料が無くなりつつあり、ガソリンスタンドも給油する人が殺到し、満足に補給ができない状況です。また、病院や水道といった命や生活に関わる機関が停電中に持ちこたえるための非常電源用の燃料も潤沢というわけではありません。
市民の皆さんも不安でしょうが、より困っている人を助けるために一人ひとりが節制・節電に努めて頂きますようお願いします。

同様に、スーパー・コンビニで水や食料を防災用や非常用に買い込むことも極力控えて下さい
今、首都圏では全体的に物資が不足しつつあります(優先的に東北地方に振り向けているため)。身近なコンビニやスーパーに物資が無いと移動の手段がない高齢者や断水地域にお住まいの方々の生活が困窮します。

他にもガス・電話・ネットも含め、当分の期間、インフラ関係の使用を極力控え、被災地の方々への支援や日本の復旧にそのエネルギーを振り向けられるよう一丸となって最善を尽くしていきましょう。

最後に、このような非常事態に直面すると、どうしても他者へ厳しく当たりがちです。
当事者は皆必死で頑張っています。
様々なご不満は当然あろうかと思いますが、もっと困難に直面している人々のためにも私たちは笑顔で前向きに事に当たりましょう(自戒も込めて)。
posted by 熊谷俊人 at 13:52| Comment(10) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

計画停電について

輪番停電について市ホームページなどでお知らせしていますが、今日の第1グル―プ・第2グループの午前中の計画停電は回避されています。
ただし、厳しい電力供給状況であることに変わりはありません。私たちも市施設で極力電気を使わないよう工夫しますし、皆さま方も節電下さいますようお願いします。

なお、計画停電のグループ分けについて丁目まで入った第2報が未明に東電から提供されましたので、「ちば減災プロジェクト」トップページをご覧ください。

※なお、このリストに掲載されていない地域は、東電からの情報では本日の輪番停電の対象外とのことです。ただし、停電への備えは十分に行って下さい。


また、学校につきましては以下の対応となります。

1 各学校とも授業は3校時までとなります。
2 可能な学校においては、牛乳及び調理しなくてもよいパン等の給食を実施後下校となります。
3 中学校においても、可能な学校では牛乳及びパン等の給食を実施後、下校となります。
4 子どもルームに通うお子様については、お弁当を持たせてください。

その他の対応につきましては順次市ホームページなどで提供する予定です。
よろしくお願いいたします。
posted by 熊谷俊人 at 08:07| Comment(9) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月13日

東電の輪番停電、モノレール運休情報

地震関係はTwitterで適宜発信していますが、ブログでもまとめてお知らせします。

東京電力の輪番停電で千葉市でも各グループに分かれて停電となります。
各町毎のグループは「ちばし減災プロジェクト」トップページに掲載していますのでご覧下さい。

なお、同じ町が複数のグループに分かれているケースもあります。隣の家でも送電線が異なると停電時間帯が異なる場合もあるようです。
カスタマーセンター(0120-99-5552、24時間)に住所と名前を言えば、グループを教えてもらえるようですが、こちらも繋がりにくい状況です。

また、モノレール運行情報です。
モノレールは2系統の変電所から受電していますが、2つが重複する月曜日9:20-10:00、18:20-20:30の間が運休となります。代替輸送は無しです(今からでは手配が難しいため)。

なお、市ホームページはアクセスが殺到しており、アクセスしづらい状況が続いていますので極力アクセスを控えて頂きますようお願いします。
posted by 熊谷俊人 at 23:37| Comment(10) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

復旧に向けて3

10時に災害対策本部員会議を開きました。

復旧に向けて対応を進めていますが、特に美浜区が液状化現象の関係で被害が多いため、集中的に対応しています。
水道が断水している状況が続いているため、県水道局に復旧・給水車手配など迅速な対応を要請するとともに、市水道局の給水車も既に美浜区役所に配備し、県水道局の給水車が対応しきれない地域に機動的に給水車を回すようにしています。簡易組み立てトイレも手配します。

一人暮らし高齢者の安否確認も昨日から民生委員を通して行っています。
また、被害が甚大な東北地方への支援として義捐金の募金箱を市公共施設に設置するよう検討を進めています。
posted by 熊谷俊人 at 12:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月12日

復旧に向けて2

災害対策本部員会議を本日8時、15時と開催しました。
合間に避難所の様子を視察したほか、美浜区を中心に道路の液状化の状況などを確認してきました。復旧に向けて私たちは全力を尽くします。

昨夜は帰宅困難者のために市内の学校・公民館・コミュニティセンターなど各公共施設を避難所として提供し、5,000人近くを受け入れたほか、幕張メッセの了承を得てメッセも避難所とするなどの取り組みを行いました。
公共交通機関の再開に伴い、順次避難者は帰宅し、避難所はほぼ閉鎖しています。

そのほか情報など。

・モノレールは千葉みなと駅〜千城台駅間は朝から運行を開始しています
・千葉-県庁間は本日夜間作業を行い、その結果次第で明日運行します
・明日の各区役所の日曜開庁は予定通り実施します。
・ごみ処理も概ね順調に収集できています
・学校は月曜日から原則、通常日課で対応します

なお、Twitterも含めチェーンメールのように出回っていた、コスモ石油火災による大気への環境影響についてはほぼ沈静化しておりますので、冷静な対応をお願いいたします。
コスモ石油(株)が自社のホームページ上で「タンクに貯蔵されていたのはLPガスであり、燃焼により発生した大気が人体へ及ぼす影響は非常に少ないと考えております。」という見解を出しています。

大災害時は出所不明の情報が飛び交い、正しい判断を阻害する危険性が多々あります。善意の注意喚起のつもりが結果的にはデマを広めることになってしまいかねません。
地域の情報はともかく、大きな災害情報などは公的機関の情報を基に冷静に対応するようにしなければなりません。
posted by 熊谷俊人 at 16:36| Comment(15) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月11日

地震への対応状況・第5報をホームページに掲載

市ホームページに第5報を掲載しました。
被害状況や避難所などの情報をある程度整理していますので、地震関連情報についてはそちらをご覧下さい。

http://www.city.chiba.jp/
posted by 熊谷俊人 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

地震への対応状況・続報

対策本部で継続的に被害状況の把握を行っています。

・人的被害なし、建物倒壊なし
・火災5件、液状化21件
・JFE工場の大きな炎はコークスガスの圧力を下げるために燃焼させたもので火災ではありませんのでご安心ください
・モノレールは本日は運転見合わせ
・都内等から帰宅できない方も多いので、保育園は市立・民間ともに24時間体制、子どもルームも同様に24時間体制で子どもを預かります
・ごみ処理施設の稼働状況・ごみ収集業者の対応を確認し、明日は通常通りごみ収集を実施します。ただし、収集時間は道路事情などにより遅れることもあります
・市内にいる帰宅困難者のためにコミュニティセンター・公民館・学校などの避難所で毛布・食料品の提供を行います

詳細は市ホームページをご覧ください。
明日は早朝から道路部隊も下水道部隊も各地で復旧活動にあたります。
posted by 熊谷俊人 at 21:41| Comment(1) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

地震への対応状況

東北地方を震源とする地震発生後、速やかに災害対策本部を立ち上げ、3時半、5時と断続的に対策本部会議を開催し、被害状況の確認を行っています。

・大きな人的、物的被害は現在のところ確認されていません
・美浜区を中心に液状化現象が発生していますが、道路の通行止めはありません
・モノレールは現在点検中のため運行を停止しています
・(21時49分訂正)JFE工場の大きな炎はコークスガスの圧力を下げるために燃焼させたもので火災ではありませんのでご安心ください

国からの要請に基づき、災害援助としてヘリコプター1機と隊員8人を福島県に派遣したほか、市原市の石油コンビナート火災への支援も行っています。
posted by 熊谷俊人 at 19:16| Comment(1) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする