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・個人名を挙げての批判・誹謗中傷はご遠慮下さい
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2015年04月24日

指定廃棄物に係る環境副大臣との面談について

本日、小里環境副大臣より千葉県の指定廃棄物の保管施設候補地に市内の東京電力千葉火力発電所敷地内を選定したことについて説明を受けました。

私から「報道が先行し、かつ一部報道において建設が既定路線であるかのような記事があった。地元の意向を無視して調査や建設が進むことはないことを約束頂きたい」と申し上げ、副大臣から「地元に対して責任をもって説明する。その努力をせずに詳細調査を行うつもりはない」という回答を頂きました。

指定廃棄物は千葉市にも7.7トンあり、以前より清掃工場内にて保管していますが、空間放射線量など、周辺環境に対して特段の影響は与えていません。ただ、長期保管を前提とした保管方法ではありませんので、厳格な基準に基づいた保管施設において保管することが望ましいことは事実です。

とはいえ、県内の指定廃棄物は3,000トン以上あり、これらを集約して保管する施設の安全性は極めて慎重に確認されるべきものと考えています。今後、国の詳細な説明や資料をもとに、十分に確認していく必要があり、現時点では詳細調査について判断できる状況ではありません。

千葉県ではこれまで市町村長会議を4回開催し、県内の指定廃棄物は国有地・県有地・民有地の中から選定された1か所にて保管することとしており、どの自治体も選定される可能性はありました。その中で、なぜ千葉市が選ばれたのか、選定経緯や理由について今後さらに詳細に国から説明を求めていきます。

国には、住民や市議会に対しても説明会等を通して十分に説明を頂くことを求めました。また、今回の事案に関わる説明や資料については公開していくことも求めています。
大変難しい案件ではありますが、市民の安全を第一に、責任をもって対応しなければならないと考えています。

参考までに当日の記者との質疑応答が千葉日報に掲載されていますのでご紹介します。
http://www.chibanippo.co.jp/news/politics/253018

また、前日の定例記者会見でも記者と質疑していますので、それも合わせてご覧下さい。
http://www.city.chiba.jp/somu/shichokoshitsu/hisho/hodo/kisya/seh150423.html
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2013年12月31日

今年もお世話になりました&千葉市政10大ニュース

今年も残すところ、あとわずかとなりました。
1年間のご支援・ご理解等に対して、この場をお借りして御礼申し上げます。

今年は仕事面では2期目の選挙、プライベートでは昨年末に息子が生まれ、ますます家では子どもとの楽しい格闘生活となるなど、慌しく過ごす中であっという間に1年が過ぎた気がします。
この間、多くの方々に公私ともお世話になり、そうした方々の存在の有難さを改めて痛感しました。

今年の市政10大ニュースは以下の通りです。
市幹部と市政担当記者の投票によるものですが、私の就任後は市幹部は人数を抑え、市政担当記者の評価で基本的には順位が決まるように改めています。

1位 熊谷市政2期目がスタート
2位 「家庭ごみ手数料徴収制度」の導入が決定。新しいごみ指定袋の試用品などを全戸に配布
3位 待機児童が32人となり前年比91人減で過去最少に
3位 千葉駅西口再開発ビル「WESTRIO」(ウェストリオ)が完成
5位 ICT(情報通信技術)を活用した「ちば市民協働レポート実証実験」を開始
6位 千葉市の推計人口が過去最多の96万4,539人に
6位 本庁舎整備について現敷地での建て替え検討を表明
8位 千葉都市モノレールが開業25周年
8位 千葉市など4市で「ビッグデータ・オープンデータ活用推進協議会」設置。官民データの活用アイデアコンテスト実施
8位 ちば消防共同指令センター開設
8位 東日本大震災の液状化被害地域で地下水位低下工法の実証実験開始
次点 千葉市を中央会場として「九都県市合同防災訓練」を実施。安倍首相も視察


千葉市の長年の課題に一つの区切りがついた年でもありますし、これからの千葉市の方向性を占う取り組みが開始された年でもあります。
どんな取り組みも細部の設計や実施に意を用い、千葉市の飛躍の年になるよう、来年も頑張りたいと思います。

皆さまにとりましても来年が良い年となることを祈念して、年末の挨拶にかえさせていただきます。
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2013年12月13日

本庁舎整備の検討を具体的に進めていきます

本日、市議会大都市制度・都市問題調査特別委員会より本庁舎整備方針検討基礎調査・本庁舎整備に係る要望書を受け取りました。

千葉市の本庁舎は昭和45年に整備され、大変老朽化が進んでいます。
災害拠点として求められる耐震基準を満たしておらず、東日本大震災の際には、庁舎全体が大きく揺れ、上層階はかなりの被害が発生しました。復旧作業に入る前に、一旦職員を本庁舎から退避させる事態に陥るなど、災害時に指揮を執る場所として問題を抱えている状況です。

また、整備された当時の千葉市の人口は48万人であり、職員数も今と比べればはるかに少ない状況でした。
そのため、人口が増えた現在、本庁舎だけでは事務スペースがとても足りず、周辺の事務所に分散して業務をしており、毎年5億円以上もの賃借料が発生している状況です。また、老朽化のため、毎年メンテナンスに多額の費用を要しています。

そこで、私たちは東日本大震災後、どのような形で本庁舎を整備することがコスト面でも、性能面でも一番良いのか検討を重ねてきました。
様々なケースについて分析した結果、新庁舎を建設し、集約化させることが最も望ましいという評価が出ましたので、議会に報告した結果、慎重な審議を経て、「当該調査は妥当である」とのご意見を今回頂いた次第です。

新築すると借金が増える、と思われるかもしれません。
確かに新築には初期投資はかかりますが、現在の本庁舎を耐震補強・大規模改修した場合は今後も多額の賃料やメンテナンス費用が発生しますし、将来は建て替えをしなければいけません。外部の専門家にもご意見を頂いた結果、50年間にかかる費用を計算すると、市民の皆さまの税金を有効活用するためには新築・集約化が最も望ましいとの評価に至りました。

来年度予算にて具体的な構想を検討するための予算を計上し、議会のご理解・ご承認を頂きながら、さらに具体的な検討を進めていきますが、市民の皆さまにも適切なタイミングで議論の経過や内容についてお伝えをしてまいります。
posted by 熊谷俊人 at 14:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 千葉市政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月28日

職員の処分について

1年以上前になりますが、市の衛生センターの設備機器修繕契約について不適正な事務処理が判明した事案(2012年6月1日の記事を参照下さい)について職員の処分を決定しました。
警察との協議もあり時間が経過していますが、当該職員については停職6月・停職3月と、懲戒免職に次ぐ厳しい処分としました。今後も職員の意識改革を図るとともに、再発防止に取り組んでいきます。
posted by 熊谷俊人 at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 千葉市政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月14日

二期目の任期スタート

この日から二期目の任期がスタートしました。
初心を忘れず新たな気持ちで登庁したところ、秘書課の職員達から「二期目、またよろしくお願いします」と声をかけて頂きました。感謝です。

この日は各種政策協議、BayFMの収録(二期目再選にあたって)、午後からはフレスポ稲毛でのパネルディスカッションに出席。
フレスポ稲毛は先月リニューアルをして、地域拠点である「まちスポ稲毛」という施設ができるなど、新たな展開を見せています。事業主である大和リースの社長など、街づくりに関するパネリストと、今後の街づくりや地域との連携などについて大いに盛り上がりました。

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2013年05月11日

対談ムービーをアップしました!

大前研一氏との対談など、これまでの対談についてムービーをアップしました。
録音環境が不十分なものもあり、少し聞きづらい点ご容赦下さい。
どれも内容は大変興味深いものばかりです。是非ご覧を!

対談・動画
http://www.kumagai-chiba.jp/event/

また、私のWebでは4年間の取り組み・実績、今後のビジョンについて詳細に紹介しています。
是非ご覧を頂きたいと思います。
また、千葉市の街づくりに関するアンケートも実施しています。市民の皆さまの優先順位・興味について伺いたいと思いますので、是非アンケートにもお答え下さい!

アンケート
http://www.kumagai-chiba.jp/enquete/
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2013年03月29日

定年退職する職員への人事発令

この日は定年退職する職員(130名)への人事発令。
千葉市の発展を支えてくれた職員一人ひとりに対して私から辞令を渡しました。
私はまだ35歳ですから、定年退職まで働かれた方々のお気持ちは十分には理解できないかもしれませんが、
「ようやく長かった仕事人生が終わった」と思う方もいれば、「実感がないまま、とうとうこの日が来てしまった」という人もいるかと思います。社会人としての人生が詰まった瞬間であろうと推察します。

なお、毎年必ず私から申し上げていることは市独自の退職金カットです。
市を代表してカットに対してお詫びをしているのですが、来年度からは国に合わせて市独自カット以上に退職金が削減されることになり(国の職員に合わせて月額給与を削減する話とは別です)、今年度退職される方は次年度以降に退職される方に比べれば恵まれていることになります。なんだか複雑です。

初めて退職金カット措置を導入した時は退職される方から「カットされた分で世界一周旅行ができた。妻には申し訳ないことと謝らないと」という挨拶を貰ったことがあります。
この方は特にこのカットに対して他意はなく、場を和ませるという意味で挨拶されていたのですが、それとは比べ物にならないほど次年度から数年に分けて退職金削減が強化されます。国が官民格差を埋めるという考えから削減を決めたので、市も準じるわけですが、人生設計や家計には大きな影響となります。
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2013年03月18日

ヒューストン市公式訪問団

この日はヒューストン市公式訪問団が市役所を訪問。
千葉市とヒューストン市は姉妹都市提携をして今年度で40周年になります。それを記念しての訪問団の来訪で、市議会議員を代表として日米協会や経済界の方も同行されています。
私も3年前にヒューストン市を訪問し、経済交流に関する協定書を締結するなどしましたが、その訪問の際にお会いし、お世話になった方が複数お見えで大変嬉しく思いました。

その後、歓迎レセプション。
この日の昼は市議会でも歓迎レセプションをして頂いています。
東日本大震災の際は、パーカー市長を始め多くの市民からの寄せ書きを頂いており、市を代表して感謝申し上げました。

翌日にはヒューストン市側主催の答礼レセプション。
経済界の方は市内の技術を持つ企業との商談を行い、今後の提携のきっかけとなる話ができたとのこと。アメリカでも4番目の人口を有する大都市ヒューストンとの連携を今後も深め、千葉市の経済だけでなく文化・スポーツなどの交流を盛んにしていきたいと思います。
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2013年03月09日

職員採用説明会など

この日は職員採用説明会に午前と午後の部2回出席。
千葉市役所に関心を持つ方々に私から千葉市の戦略や職員に求めるものについて話をさせて頂きました。
一人でも意欲のある優秀な人に入ってもらうため、この間、人事委員会・人事課などが様々な工夫を重ねています。私自身もこうして説明会に市長自ら出席するほか、内定予定者に電話で激励するなどの取り組みをしています。彼ら彼女らがいずれ千葉市を背負ってくれる人材に育ってくれることと思います。

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また、この日は中央図書館・生涯学習センターの入館者1500万人達成の日でした。
開館から12年で達成したことになります。
記念すべき1500万人目は草野小の男の子で、よく中央図書館に本を借りに来ているそうです。

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2012年12月12日

本を出版しました

ブログでの紹介が遅くなりましたが、本を2冊出版しました。
夏頃から執筆していて9月10月はかなりスケジュール的に厳しかったです。

1冊目は私が以前から市政改革についてどこかでまとめようと考えていたもので、「ぎょうせい」からの出版した「青年市長が挑む市政改革」です。
政治家を志したきっかけや市長就任後の市政改革についてデータやグラフなどを用いながら詳細に紹介しています。こちらはそんなに部数を作っていないので早めに無くなるかと思います。私も自己引き受け分は全て知人や支援者にお渡しして手元に無くなりました。




2冊目はワニブックス社から依頼を受けて執筆したもので、「公務員ってなんだ?」という公務員に関する新書です。
橋下市長を始め、メディアでは公務員バッシングが行われており、就職したい職業トップでありながら一番批判を受けているという何とも不思議な職業である公務員について、私なりに紹介した本です。
公務員が制度的にどのような制約があるのか、政治家と公務員の役割分担とは何か、公務員自身も変わらなければならない点はどこか、そして住民自身が変わらなければならない点はあるのか、などなどについて書いていて、こちらは平易な文章になっていて、どなたも読みやすいかと思います。

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2012年10月26日

船橋市職員の個人情報流出事件

船橋市の非常勤職員が税システムで知り得た住民情報を外部業者に売るという不祥事が発生しました。

千葉市も以前、ドンと呼ばれる県議の税を不正に免除していたとして当時の担当課長が逮捕された際に、税システムの管理の杜撰さなどが外部監査などでも指摘されました。私自身、行政のセキュリティ対策については議員時代から訴えてきており、船橋市の事件は他人事ではありません。
今後マイナンバーの活用も含めて、ICTの活用によって新たな住民サービスを提供するためには、行政の情報管理に対する信頼が無ければ到底成り立ちません。民間と比べて劣っている情報管理体制を強化していく必要があります。

今回の事件でいくつかポイントになるのは、

・ログを取る機能はあるが、端末を始業時に立ち上げたまま、担当の複数人が操作をしている実態があり、ログから操作した職員を特定できない
・非常勤職員に対するセキュリティ研修等が不十分

ということですが、根本には情報管理に対する行政の甘さがあると言わざるをえません。

千葉市の場合は非常勤職員に対してセキュリティ研修を実施し、誓約書を取るなど意識向上を図る取り組みを既に実施しています。
しかしながら、行政の慣習である端末の常時起動という実態は千葉市でもあるものと見られ、現在進めているレガシーシステム刷新の中で、操作個人を確実に認証する仕組みや生体認証を取り入れるなどの改善を行う予定です。また、今回の事件を受けて、刷新までの間に行うべき取り組みについても再度検討を行います。

情報管理に対する市民の信頼の上で、ICTを活用することで市民により利便性の高いサービスを提供できるよう、千葉市として率先した取り組みを進めていきます。
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2012年09月05日

利根川上流ダム群の渇水について

渇水により、利根川上流ダム群の貯水量が過去3番目に低い状況(貯水率40%、平年比53%)となっており、千葉県においても渇水対策本部が設置されました。
今後、取水制限が実施された場合は千葉市においても渇水対策連絡会議を設置し、節水対策や節水PRを実施することとなります。
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2012年07月03日

動物公園職員とランチミーティングなど

この日は町内自治会連絡協議会(市連協)役員との懇話会
行政と地域が一体的に行う防災訓練、避難所運営委員会、各区の地域づくり補助金、自治会の役割などについて率直な意見交換を行いました。新たな視点による提案などがあり、今後内部で検討を進めます。

お昼は千葉市動物公園に行き、職員とランチミーティング
動物飼育にかける想いを聞くことができ、外部へのPRなどについて意見交換しました。なお、千葉市動物公園では最近Twitterを始めました(@ChibaZoo)。職員でしか知りえない動物公園の裏側や動物の特性などについて呟いてくれます。皆さまも是非フォロー下さい。

その後、市議会において自衛隊協力会主催による危機管理講演会。今回は市長ではなく、千葉市自衛隊協力会会長としての公務です。
講師は下志津にある陸上自衛隊高射学校長の掛川陸将補にお引き受け頂きました。議員、市職員が出席し、大いに危機管理について勉強させて頂きました。

この日は他にも東京都議会から議長以下がお見えになり、東京オリンピックへの理解促進PRへの協力要請がありました。
2020年のオリンピック候補地選考において日本はイスタンブール・マドリードと戦うことになりましたが、東京のネックは地元の関心の低さでしたので、東京を挙げて各自治体に働きかけを強めているとのこと。
私からはただ興行で終わるのではなく、2020年の日本の超高齢化社会の中にあって、全ての国民がスポーツに親しみ、健康長寿元年となるような、そんな社会的意義を持つ大会設計にして欲しいと伝えました。

さらに、国土交通省千葉国道事務所所長と意見交換
国道16号の穴川IC周辺における混雑解消について以前から重要課題と位置づけ、国道事務所と協議を進めていますが、いくつかの解決案についてシミュレーションを行って頂いた結果がある程度見えてきたので、その結果を踏まえて、今後の対応方針について報告を頂きました。今後、スケジュール等を詰めて皆さまにもお伝えしていきたいと思います。
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2012年06月15日

就任3年が経過しました

市長に就任して3年が経ちました。
就任時の課題に加え、昨年には東日本大震災が発生し、復旧復興という大きな課題を与えられました。一つひとつ着実に対応するとともに、将来を見据えた準備もしていきます。

3年が経過し、就任時から取り組んできたことにも一定の結果が出始めてきました。
財政健全化についてはまだ道半ばではあるものの、早期健全化団体への転落は回避され、着実に健全化の道を進んでいます。
平成22・23・24年度と3回の予算編成において将来を見据え事業を見直してきましたことで、今の千葉市は以前と比べ比較にならないほど筋肉質な体質になりつつあります。行政内部だけでなく、長年懸案だった市営霊園・市営住宅の駐車場料金・各種公共施設の無料化問題など、手をつけなければならないが市民の反発を招きかねない問題についても3年間でだいぶ整理ができました。

国では今消費増税が議論されています。この消費増税が行われれば千葉市を始め地方自治体は増収となります。どのような増収になるかは分かりませんが、下手に増収となることで地方自治体によっては事業の見直しスピードが鈍化する可能性があります。
増税の前に千葉市は財政危機によって事業を大胆に見直すことができたことは必ず将来に生きてくるでしょう。

外郭団体についても大幅に見直しが進みました。
今、橋下大阪市長は外郭団体の報酬見直しや職員派遣の見直しなどを打ち出していますが、千葉市はこの3年で既に役員数・報酬・職員派遣などについて見直し済みです。
今後はさらなる改革を進め、真に必要な事業を行う、存在価値のある外郭団体に進化していかなければなりません。
民間活力導入についても外郭団体が請け負っていた市施設などが民間に委ねられたことで新たなサービス等が実現しているほか、市民便利帳を民間と協働発行するなど、民間機能を活用が大幅に進んでいます。

子育て分野については待機児童が大幅に減少するなど、この間、こども未来局を中心に総力を挙げた取り組みが成果を出しつつあります。今後も「未来の世代なくして現役世代の将来は無し」という考え方の下に市の資源を集中させていきたいと思います。
開かれた市政という視点でも、この間情報公開は一気に進み、予算編成過程の公開や市民との対話など様々な分野で他市のモデルとなる取り組みが行われています。

経済面では、今まで殆ど市として関与してこなかった幕張新都心について市の重要エリアと位置づけ、この間様々な取り組みをしてきました。現在、県と市は幕張新都心活性化に向けて共同研究するに至っており、今後いよいよ具体的な動きが出てきます。
中心市街地については西口再開発を要件緩和によって始動させ、JR千葉駅建て替えと相まって、東口でも民間の再開発の動きが出てくるなど、今後5年間で千葉駅周辺は大きく生まれ変わることになります。この動きを中心市街地全体の活性化につなげられるよう、地元商店街などとも連携していく必要があります。

電子行政の分野では現在レガシーシステム改革などがいよいよ動き始め、これらの取り組みが完成した暁には、千葉市は様々な市民対応を画期的に前進させることができると思っています。

成果が出てくる一方で、進んでいない分野については当然責任が出てくると認識しています。または、私が着手したものの中にも見直すべきものも出てくるでしょう。
常に反省を忘れず、初心を忘れず、残り1年の任期を精一杯務めてまいります。
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2012年06月01日

不適正な契約事案について

千葉市の衛生センターの昨年度の設備機器修繕契約について不適正な事務処理が判明しました。

衛生センターのプラント設備の修繕は整備したメーカー以外に発注することは事実上困難なため、随意契約が認められていますが、建設設備等の修繕は広く発注することが可能なため随意契約は原則認められていません。
しかし、衛生センター所長と担当職員がこの建設設備の修繕もプラント設備修繕契約の中に潜り込ませて随意契約発注をしていた旨の告発があり、内部調査を進めたところ事実と分かり、昨日記者発表しました。

既に修繕工事は終了してしまっていますが、契約は無効とし、当該工事部分について入札をした場合に予想される金額分のみを支払うことで業者と和解しています。本体であるプラント修繕部分に比べれば建設設備修繕部分の契約金額は決して大きいものではなく、業者への利益供与というよりは入札手続きを省いて自身の事務の簡略化を図る意図があったようですが、今後、更なる内部調査・警察との協議によって事実解明に全力を挙げます。
当該職員の処分についてですが、事実と異なる公文書を作成した問題があり、厳正に処罰する必要があります。現在、刑事告訴も含めて県警と協議をしているところです。

支払い前に発覚したため市に実害はありませんでしたが、不適正な経理処理が発生したことに市を代表してお詫びしたいと思います。
再発防止に向け、契約書類の差し替え防止策など、チェック体制の強化を図ります。
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2012年05月28日

東京情報大学が千葉駅前に拠点整備

この日は東京情報大学の千葉ステーションキャンパスの開所式に出席。

東京情報大学は東京農業大学の姉妹大学で若葉区御成台にある地元大学ですが、大学名称とその立地から、なかなか千葉市民や千葉県民に認知されていないということが課題だったとのことで、今回千葉駅前に拠点を設けることで受験生向けの情報発信や市民へのPRや地域連携事業の創出などを目指しています。
私たち千葉市は大学との連携を深めており、千葉大学や淑徳大学とは協定も締結して、ともに街づくりを進めています。東京情報大学とは既に千葉市のPRムービーの制作などでも連携実績があり、今後も東京情報大学と積極的に連携を進め、地域の活性化やICTの促進などを目指していきたいと思います。

シニアのためのパソコン講座のほか、デジカメ・Facebookの入門・活用講座などが既に一般市民向けに企画されていますので、ご関心のある方は千葉ステーションキャンパスのWebをご覧下さい。

東京情報大学 千葉ステーションキャンパス

その後、職員退職者慰労会、各種政策協議、千葉西青色申告会の総会懇親会などに出席。
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2012年05月07日

5/16の九都県市首脳会議の準備など

皆さんはGWはいかがお過ごしだったでしょうか。
千葉市では昨年に引き続き、今年も5月1日からクールビズが始まっています。

この日は5月16日に行われる九都県市首脳会議の議題等について協議。
今回の会議は千葉市が主催市となるため、私が司会を務めることになります。前回の会議では直前に国が子ども手当(当時)の地方負担比率を高める話が飛び込み、緊急アピールをするなどの動きがありました。

午後からは各種政策協議のほか、千葉都市モノレール鰍フ大澤社長より経営状況の報告を受けました。
平成23年度は東日本大震災の影響が少しずつ緩和され、定期利用客はほぼ回復しているものの、外国人離れや震災後の高齢者の外出控え、自転車利用の促進などの影響から、定期外利用客が伸び悩んだままとのこと。費用も節減してきているので利益そのものは落ち込んでいるわけではありませんが、新たに導入する新車両アーバンフライヤーを十分に活用するなどして、定期外利用客の確保を図っていく必要があります。

夜は千葉市小・中・特別支援学校教頭会の歓送迎会などに出席。
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2012年04月19日

松井旭元市長を送る市民の会

この日は「松井旭元市長を送る市民の会」が行われ、私も発起人の一人としてお別れの言葉を申し上げ、献花をいたしました。

今の千葉市の骨格を作り上げ、政令指定都市への移行を果たした市長であり、6期24年という長期の任期は政令市長としては最長となります。少なくとも千葉市においては二度とこのように長期かつ影響力のある市長は現れないのではないでしょうか。私も現在市長の任に就いているものとして、6期務めた精神力・体力に敬服します。
折りしも今年は政令市移行20周年を迎えます。政令市移行に向けた議論を率先してリードし、達成をした松井元市長がその節目の年にご逝去されることには縁を感じます。

喪主のご子息のご挨拶も大変素晴らしく、印象に残るものでした。
あらためて松井元市長のご冥福をお祈りします。
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4月1日の千葉市の推計人口が減少に

千葉市の4月1日時点の推計人口が統計を取り始めた1960年以降、初めて減少しました。
4月1日時点での推計人口は96万1,813人で、前年同月比894人減となっています。区別に見ると、

・中央区:376人増
・花見川区:688人減
・稲毛区:775人減
・若葉区:36人減
・緑区:1,137人増
・美浜区:908人減

という状況です。
花見川区や若葉区の減少傾向は以前からありましたが、人口増を続けていた稲毛区・美浜区が減少に転じたことが大きいと思います。

もともと私たちは新基本計画で平成27年度をピークに人口は減少に転じると予測していましたので、人口増が頭打ちになることは既定路線でした。しかし、その予測よりも早く減少に転じたことは、震災・原発事故の影響が大きいと言わざるを得ません。
埼玉県や神奈川県も人口増のペースが大きく落ちており、全体的に震災後に西日本へとシフトしている流れがありますが、その中でも千葉県は液状化とホットスポットのイメージが強く、千葉のイメージダウンが人口流入を阻害する要因となっていることがうかがえます。

また、千葉市の人口減の特徴として、外国人登録者の大幅減が挙げられます。
繁華街がある中央区、千葉大の学生寮などがある稲毛区、中国人が多く住む美浜区において外国人登録者が大幅に減っており、このことも人口減の要因となっています。

私たちは新基本計画において人口減を明確に予測し、人口減少社会に向けた街づくりと、人口減少速度を鈍化させるための人口増に向けた施策をこの間検討してきました。
今年度から大幅に拡充する企業誘致助成制度などによる雇用の創出、大胆な待機児童解消施策などによる子育て環境の整備、千葉駅ビル・西口再開発ビル・幕張新都心活性化施策など都市政策を組み合わせながら、この苦しい局面を乗り切っていきたいと思います。
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2012年04月04日

故松井旭元市長を送る会について

2月にご逝去された松井旭元市長を送る会が4月19日午後1時半から中央区新田町の博全社クリスタ千葉セレモニーホールで行われます。
私も現職市長として発起人に名を連ねています。

以前、入院先にお見舞いに伺った時はまだお元気で少しだけ話をすることができましたが、本当は当時の決断等について色々と伺いたいことがあったので本当に残念です。
ご自宅にお焼香をあげさせて頂いた際に奥様から当時の話を少し伺いました。6期24年と長期間市長を務められた、その精神力は相当のものだったと思います。
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