・予算案 2件
・条例案 2件
・一般議案 2件
・専決処分 2件
ですが、そのうち災害復旧費などを盛り込んだ6月補正予算について少し説明します。
今回の補正予算には東日本大震災で被災された方々の生活再建支援や道路などのインフラ復旧費が盛り込まれ、総額96億円(一般会計:71.4億、特別会計:24.6億円)と6月補正予算としては過去最大規模となります。
主な中身としては
●被災者住宅再建支援:7.7億円
震災により被災した住宅の地盤復旧や補修などを行う際に最大100万円の補助を行います。
これは県の独自支援制度です。
●災害援護資金貸付:0.9憶円
震災により住宅被害を受けた世帯を対象に資金を貸付ます。
全壊で250万円、半壊で170万円。利率は無利子で連帯保証人がいない場合は年1.5%、貸付期間は13年で、そのうち据置期間が6年となっています。
●被災者住宅建築資金利子補給:1500万円(債務負担1.3憶円)
震災により被害を受けた住宅の建て替えや補修等のため金融機関からお金を借りた場合、その利子を市で負担をします。
利子補給率は年利2.0%以内、補給期間は5年で、限度額は100万円以上500万円以下です。
●災害見舞金:1600万円
震災により住宅の被害を受けた世帯に見舞金を支給します。
従来は災害救助法が適用され、国の生活再建支援法を受けられる世帯には見舞金を支給していませんでしたが、制度を変更し、国の支援制度+見舞金を受け取れることとしました。
全壊で5万円、半壊で3万円です。
●社会福祉施設や私立保育園の災害復旧助成:7700万円
震災により地盤沈下や壁などに損害を受けた施設の修繕費用を補助します。
●社会福祉施設等非常用自家発電機設置助成:5.7億円
計画停電の際、人工呼吸器など生命に直結する器具が必要な方々の問題が浮き彫りになりましたが、そうした入所者を有する施設等が非常用自家発電機を設置する場合、その費用を補助することとします。
●インフラ復旧:50億円
道路、橋梁、下水道の本格復旧に必要な費用です。
市民の方から「なんでここの復旧が進んでいないんですか?」と聞かれることがありますが、本格復旧には国の災害査定を受ける必要があることと、その査定を受けて発注する予算について議会の承認を得る必要があります。災害査定は順次行われており、今議会で承認されれば順次発注し、工事が進むこととなります。私たちも1日も早い復旧を実現するため、専門チームが美浜区役所に籠って災害査定の準備をしてきていますし、工事にあたっては入札制度を柔軟に運用し、最大2週間早まるよう特例措置も設けています。
●公共施設の復旧:16億円
学校、市営住宅、公園、スポーツ施設の本格復旧に必要な費用です。
花の美術館、花見川緑地、アクアリンクちば、ポートアリーナなども含まれます。
●庁舎等の復旧:1.8億円
本庁舎、区役所などの復旧に必要な費用です。
●太陽光発電設備設置助成:900万円
原発事故を受けて自然エネルギーへの関心が高まり、当初予算で用意していた太陽光発電への補助枠以上の申し込みがありました。千葉市としてもその動きに応えるため今回の補正で100件分上増しすることとします。
●緊急消防援助隊出動経費:9000万円
千葉市の消防部隊は地震発生後すぐに福島県などに緊急消防援助隊としてヘリコプターで飛び立ち、今も支援活動中で、その費用を計上しています。
●予備費:2億円
予算では災害などの突発的なものに対応するため予備費がありますが、今回の震災で速やかな復旧などを行うために予備費を取り崩して対応してきました。そのため、今回の補正で再度予備費を積みます。
●防災行政無線設備改修:2000万円
災害発生時にいくつかの市施設で非常時の防災行政無線が電波の関係で活用できない事象が発生しました。今後の災害に備えてアンテナなどの設置により、確実に通信を確保できるよう対処します。