【コメントの扱いについて】
・個人名を挙げての批判・誹謗中傷はご遠慮下さい
・個人的な陳情や要望には対応しません。担当や市長への手紙などをご利用下さい

2010年11月12日

内部事務の見直し、ランチミーティング

この日は午前中は第2回千葉市行財政改善推進委員会。
内部事務の見直しを今進めていますが、その中間報告がありました。各部局とも工夫をして事務を整理統合していますが、まだまだ改善の余地はあります。国・県・議会関係だからと諦めるのではなく、それに対するコストなどを明確にして事務見直しに向けた協議を進めるなど、中長期的な事務の削減を達成するためあらゆる取り組みを進める必要があります。各部局で再度見直しをするとともに総合政策局を中心に全体の見直しを検討することとなりました。

お昼は市民とのランチミーティング。
この日は精神障害者の保護者の皆さまの会でした。
身体・知的障害と比べ、精神障害は最近になってようやく様々な支援を受けられるようになりましたが、JR・私鉄などで他の障害と同様の割引が受けられなかったり(モノレールは対応済みです)、他の障害と比べ一見して障害と分からないがためにまだまだ理解が進んでいないところがあります。
また、「裁判などで精神鑑定という言葉がよくテレビなどで登場するが、これは正確には責任能力鑑定であり、このような言葉が通俗的に使われることで精神障害者が犯罪を犯しているような印象を与え、精神障害者への差別を助長することにもなりかねない」という意見も出ました。はっとさせられる意見です。

午後からは土木事務所・公園事務所・環境事務所業務の区役所への移管について協議。
区役所をより身近な区の拠点とするため区役所機能の強化を検討していますが、その際に市民生活の重要な機能である3事務所の機能をどのように区役所へ移管するか、これが大きなテーマとなっています。単純に移管すれば区役所が相当便利になることは間違いありませんが、事務の分散化による非効率性も同時に招くことになるため慎重に検討しなければなりません。

夕方から政策会議。
夜からは天津市から職員交流で来ている研修員の送別会に出席。
posted by 熊谷俊人 at 23:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月08日

千葉市職員の再就職状況を公表しました

今まで紹介できなかった施策紹介シリーズの第2弾です。

千葉市では今年から職員の再就職状況について公表することにしました。
主に外郭団体に対して理事等で再就職をしているわけですが、民間企業に就職した場合も含めて以下のルールに則り公表、さらには制限を行います。

・対象は公表前年度に退職した課長職以上の職員
・氏名、退職時役職、退職日、再就職先の名称及び役職、就任日を公表
・外郭団体の役員になった場合は市退職者の就任が求められる理由及び人件費も公表
・退職後3年間は、その退職前5年間に担当していた業務と密接な関係にある登録業者等への再就職を自粛する
・登録業者に再就職した職員に対し、本市退職後3年間は、退職前5年間に担当していた業務に関連する営業活動を行うことを禁止
・違反行為があった場合、登録業者を入札参加停止とする

市職員は優秀ですし、外郭団体とは密接な連携が求められる以上、再就職は市民のために有益なケースもたくさんあります。しかし、その場合であっても透明性・信頼性を確保するための情報公開は必要であり、常に緊張感を持って業務に当たるため導入をしました。
市民の皆さまも市の取り組みにご理解を頂ければ幸いです。

千葉市職員の再就職の状況
 
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2010年09月07日

情報公開度ランキングが公表されました

市民オンブズマンによる情報公開度ランキングが公表されました。

千葉市は65点で19政令市中6位です。
ただし、この調査は調査項目で一部おかしな点があり、独立行政法人を持たない自治体は自動的に5点加算されない不公平な結果となっています。その点を差し引くと千葉市は名古屋市と並んで1位になります。事務局側も今後の調査の際に見直すとのことですからいたしかたありません。

また、2010年度予算編成過程の透明度調査(政令市)では千葉市は69点で北九州市(70点)に次いで堂々の2位です。
予算編成過程は前市政においても一部公開され始め、私のマニフェストに基づき一気に公開範囲を広げたところです。北九州市との差は「予算案に意見を述べる機会があるか」という項目(北九州市:13点、千葉市:0点)によるものです。

私とすれば、予算編成まで来た段階で市民が意見を言っても基本的には反映されませんので、正直あまり実効性のある項目とは思えません。
それよりは今千葉市が実施し始めたように、予算編成に至る前や計画・施策の立案前に市民の意見を募集し、反映させる仕組みの構築こそが大事です。

ランキングにこだわり、意味のない事務を増やすことは本意ではありませんのでこの順位を良しとすべきでしょう。
いずれにしても情報公開は千葉市では急速に進んでいることだけは言えると思います。

⇒詳細は第17回全国市民オンブズマン大会のページをご覧ください
 http://www.ombudsman.jp/taikai/

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2010年08月26日

市職員試験最終合格者への電話かけ

この日は午前中は政策協議。
午後から市議会の第3回定例会に出席。いよいよ市議会がスタートしました。通常であれば9月からですが、今年は9月25日から国体があるため、早めの開催となっています。右側にスケジュールを掲載していますので是非傍聴にお越しください。

合間を縫って市職員試験の最終合格者に電話をしています。
これから一緒に働く仲間ですから、私自身からお祝いと励ましの連絡をしています。去年も実施をしましたが、当事者も含め好評でしたので今年も実施することにしました。
私たちは人材こそが宝と位置付け、あらゆる施策の前に人材登用・人材育成を優先しています。彼らこそがこれからの千葉市を支える人材ですから。
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2010年08月18日

市という枠を超えた発想を

私が就任以来、職員に伝えていることの一つに「県との連携を常に考えてほしい」ということがあります。
千葉市は政令市であるがゆえに県とは半独立で動いているところもあり、どうしても県との連携が不十分に見える時がたまにあります。(もちろん、県と連携を密にしている部署もたくさんあります)

特に私が感じるのは市の施設紹介などで県の施設が紹介されていないことです。
図書館を紹介するページにも県立図書館は紹介されていませんし、ホールなどの文化施設を紹介するコーナーにも文化会館など県の施設は紹介されていません。それぞれの施設毎に実務レベルでは連携されているのですが、市民への紹介となると市の施設だけを紹介してしまうきらいがあります。
市民にとっては県の施設だろうと市の施設だろうと国の施設だろうと関係ないわけです。私たち市は市内にある市民に役に立つ施設の紹介をするべきですから、もっと広い視野を常に持つ必要があります。この点については見直しを検討中です。

同種のことは観光施策などでも言えます。
市の観光施策というとどうしても市内の魅力をPRしたり、市内農産物のPRやそれを活用した名物料理の創作などにこだわりがちです。
しかし、千葉市は県都である以上、市外の人から期待されていることの一つに「千葉県全体の魅力を感じられる県都」という側面があります。である以上、私たちは市内の魅力PRだけに囚われず、例えば外房・内房の海産物・農産物を千葉市内で味わって頂くための仕掛けを考えるなど、県都ならではの取り組みがきっとできるはずです。

行政は日々真面目に業務を遂行していますが、どうしても組織としての枠に収まってしまいがちです。庁議や研修などでは何度も伝えていますが、組織全体に浸透させるのは一朝一夕ではいかず、継続して伝えていこうと思っています。
これをご覧の皆さまも普段お感じになっていることがあれば是非お教え下さい。
posted by 熊谷俊人 at 15:55| Comment(5) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月11日

入札制度検証委員会の報告書を受け取りました

この日は午前中は政策協議、ノースバンクーバー市からの受入青少年の表敬訪問などを経て、入札制度検証委員会からの報告書の提出の受け取り。

100811nyuusatsu.jpg

●市長選挙での大きな約束の一つです
前市長が収賄容疑で逮捕され(ご本人は容疑を否定しています)、市長選挙で私は「二度とこういう事件が起きえない入札制度を確立する」ことを市民の皆さまに約束しました。そして、市長当選後、速やかに第三者を交えた千葉市入札制度検証委員会を立ち上げ、10ヶ月に渡って調査・研究・議論をして頂きました。その報告を受け取ることができ、一つ大きな約束に一定の結果を出すことができたと感謝しています。
もちろん、報告だけでは意味が無く、報告に盛り込まれた指摘と意見を十分に尊重実行し、市政の信頼回復を果たすほか、逆に全国に誇れる最先端の制度と運用体制を確立する考えです。

報告書の主な内容は以下の通りです。

・制度改革をしても抜け道が存在しては意味がない。発注者側のコンプライアンスこそが今の千葉市には求められる
・鶴岡前市政時代に不当要求行為等対策、公益通報窓口の設置などが行われ、熊谷市政によって市長および職員の倫理条例が制定されたほか、要望記録制度の導入が検討されている
・官側のコンプライアンスへの取り組みは熊谷市政下で加速しているが、厳しい倫理規定を設けるだけで満足せず、運用の厳格さが求められる
・倫理の弛緩が起きないよう、不断の倫理観の覚醒に努めるとともに、要望記録制度等の一連の制度を厳格に実行していくこと
・入札参加資格等審査会が短時間で大量の案件を処理しており、議事録も簡単なものしか残されていない。構成を早急に見直すとともに、入札不正をチェックする過程の効率化を図ること
・総合評価方式で特定の業者が有利にならないよう、有識者のヒアリング等を十分実施し、厳格な運用を維持すること
・予定価格の事後公表の試行にあたっては実施状況の検証、情報漏洩を防止するコンプライアンス上の対応を強化すること
・「千葉市入札適正化・苦情検討委員会」の審査が形式なものに止まりがちである。審査機能の強化、外部監査等の利用の検討をする必要がある
・公正入札調査委員会だけでは調査に限界があるため、県警との連携も行うこと

運用面にまで焦点を当てた意欲的な内容になっています。
制度・運用の確立、事後検証をしっかり行っていきたいと思います。
なお、この内容は市ホームページから見ることができます。非常に分かりやすい文章のため、一般市民の方でもご一読をお勧めします。

千葉市入札制度検証委員会報告書

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2010年06月14日

1年を振り返って

今日で私が市長に当選して1年が経ちました。
このブログを見て下さっている方を始め、多くの市民の方々に支えられ、就任1年を迎えることができたことに改めて感謝申し上げます。また、いくつかの新聞にも市政改革が大きな衝突も無く進んでいることを評価して頂きました。インタビューでも申し上げましたが、これもひとえに職員の奮闘、そして市民と議会の理解があってこそです。

1年を振り返って「あっという間の1年」と言う気持ちもありますが、「まだ1年か」というほど濃密な時間を過ごしたような気がします。
自分でも覚えきれないほど多くの施策展開をしてきましたし、なにより多くの経験と多くの勉強をさせて頂きました。

戦後初の民間出身の市長、既存団体の多くが支援した副市長を破っての市長当選、最年少市長、色々な物議をかもしての当選だったため、職員を始め市政に関わる人たちや団体から複雑かつ不安な思いを寄せられた中での市長就任でした。
そんな状況下で私が一番重視したことは「選挙のしこりを残さずオール千葉市態勢を早期に作ること」です。勝利した側が一番先に考えなければならないことは負けた側に対する配慮です。

・変えるべきは政策であり、人や団体を排除することではない
・選挙は選挙であり、全力で選挙活動をすることは民主主義として当然のこと
・相手候補を応援した人、団体に決して報復をしない
・そのことを速やかに相手側に伝える
・伝えるだけではなく行動や実績で雄弁に示す

ということを意識して当選直後から動きました。
自分を応援しなかった団体の会合に優先的に出席し、そのことを伝えて回りました。私を支援して下さった団体は後回しになることもあり、その点は大変申し訳ないと思いながらの対応でした。

副市長以下、特別職の方々も辞表を提出しましたが、私は曲げて慰留をさせて頂きました。この特別職の留任によって市役所内の不安感もある程度払拭することができたと思いますので感謝をしています。
選挙の度に入れ替えが発生しては市政の継続が保てませんし、何より派閥ができてしまいます。私は市政の転換を進める側ですから、市政を継続する立場の人が居なければ危うい市政改革になりかねません。

ただ、この人事は当然批判もありました。「旧勢力・旧市政からの決別をしなければ何のために貴方を支援したのか分からない」「もっとドラスティックな改革を」という声を支援者から頂いたこともあります。
しかし、変えるべきは内容であって人ではありません。体制や人を変えると確かに変わった感が出て痛快かもしれませんが、そのことによって生まれるしこりやロスを考慮すると必要最低限に留めることが長い目で見るとプラスです。
橋下大阪府知事や河村名古屋市長は仮想敵を作り、その対決劇を舞台に人気を博していますが、必要な対決と無用の対決は切り分けなければいけません。

私はNTTという大組織の中で様々なトップ達の動きを見てきましたし、社内特別プロジェクトにも何度も関わってきました。
その経験から、大胆な改革は大胆に見えるが実は後に何も残らない改革の方が多いこと、一見業務改善レベルに見えるかもしれないが実はそれが一番効果があること、を踏まえて改革を進めることが何より大事だと感じます。

大型開発の見直し、予算方針の転換など、それだけでも非常に大きな変更です。特に予算方針の転換は千葉市の長年の様々なしがらみとの戦いでもあり、私の政治生命を賭けた戦いでもあります。
この変更を意味あるものにし、変更による負の影響を極力最小限化する細心の注意を払う必要があります。

こう書いてくると、見る人の立場によっては「甘い。もっと大胆な改革が千葉市には必要だ」と思う人、「まだ配慮が足りない。改革が急過ぎる」と思う人もいると思います。
大事なことは両方の意見に耳を傾けながらも一方に偏ることなく、ギリギリの改革を現実的な歩みで実行していくことにあります。

その中で1年間特に力を入れたことは市民の信頼を得ることです。
千葉市に限らず国や多くの自治体が行き詰っているのは政治家が有権者に批判を受けるような決断を避け続けてきたためでもあります。この千葉市の改革を進めるにあたって市民にとっては厳しい意思決定も時にはしていかなければなりません。その時に一番重要なことは決定者への信頼です。

私の持論として「支持率は50%台が一番望ましい」ということがあります。
過半数が支持しなければ思い切った施策は展開できません。しかし、支持率が70%などの高い数値を維持しているということは厳しい施策を実行していない、単なるポピュリズムで終わっている危険性があるということです。政治が未来の人たちのために存在している以上、現在の人たちから批判を受けることは当然あるわけです。

ですからトップに求められるのは「支持率を少しでも高めるために政策とは関係ない所も含めてあらゆる努力を行い、その支持率を背景に将来必要な厳しい決断を下す」ことにあると思います。
時には人気取りと批判されようと、改革を着実に実行していくためには持てる全てのエネルギーを注いで信頼を勝ち取っていく責任がトップにはあります。これはトップしかできない以上、トップの責務の最重要項目の一つです。

そして、それは市政に対する市民の関心を高める効果もあります。
いくら私が市政刷新を行ったとしても、それは市長という立場を使った改革であって長続きするものではありません。市民の市政への関心を高め、誰が市長であっても市政改革が持続的に行われる風土を作ることこそが重要だと私は思います。若くて珍しいという特性も手伝って、市民の市長や市政に対する距離感はある程度縮めることができたのではないでしょうか。
また、自分一人でできることには限界があります。街づくりは職員だけでなく市民全ての力が必要であることと同じように、市政も市長一人ではなく多くの人たちの関心と提言によって運営されるべきです。政治家はとかく自分を絶対視しがちですから、これは常に意識しなければならないと常に心がけています。

私はこの間、「市長が普段どんなことをしているのか」「市長やトップが普段どんなことを考えているのか」が伝わればとブログや市政だよりなどを活用してきました。
私は選挙の時に「市長選挙と言っても市長が普段どんな役割なのか市民は知らない。これではどんな人を選べばいいのかすら分からない。私が市長になれば市長の仕事が分かるようにします。その上で4年後改めて皆さんが最も市長に相応しいと思う人を選んで下さい」ということを訴えました。また、「選挙の時になって初めて市政の問題点を知ることが多い。これでは市政は良くならない。選挙が近づいてきたら自然と一人ひとりが争点を既に持っているくらい、普段から市政の課題をリアルタイムに伝えていきたい」ということも訴えました。
まだまだ道半ばですが、できることを一つずつ積み重ねていきたいと思います。

ここからは少し余談になりますが、この立場になってから批判には相当耐性がついた気がします。
私は市民と職員の架け橋として市役所に一人特別な立場で存在しています。職員のボスとして職員のことを考えながらも職員と同化してはいけません。市民の代表として市役所を監督しながらも市民の要望全てを受け入れてはいけません、時には厳しいことも市民に伝えなければなりません。
両方の味方であり、両方の敵にも時にはならなければならない、この中途半端な立ち位置を常にキープし続けることが重要です。

あと、心がけていることは取り巻きを作らないことです。
たまに「熊谷市長のブレーンは誰ですか?」と聞かれることがありますが、私の政策決定に特別大きな影響を与える人物はいません。もちろん、職員・議員・有識者、多くの人たちから影響を受けていることは事実ですし、人一倍多くの意見を聞くようにはしていますが、腹心と言われるような人間を作らないようにしていますし、ブレーンと言われるような人間も作らないようにしています。そういうものが対外的に見えてしまうと組織にとって良い影響はあまりありません。
腹心やブレーンを作るのはトップにとっては政策判断の重責を軽減できるのでメリットはありますが、それは甘えでもあります。

なんだかまとまりもなく、結論は何なんだという文章になってしまいましたが、大胆かつ繊細に市政改革を進めるべく、こんなことを意識しながら1年を過ごしてきました。
もちろん、私のやってきたことが全て正しいと言う気はありませんし、失敗したなと思うこともありますし、やりきれていないこともまだまだあるでしょう。驕らず、初心を忘れず、残りの3年間でしっかりとした成果を挙げるべく、これからも頑張っていきたいと思います。
posted by 熊谷俊人 at 05:21| Comment(12) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月07日

内部事務の見直しと時間外縮減対策

局部長会議終了後、第1回時間外勤務等縮減対策会議

今年度の千葉市の大きなテーマの一つが内部事務の見直しです。
職員の労力を少しでも省き、そのエネルギーを本来業務に集中させるため、また職員の時間外勤務を少しでも減らしてワークライフバランスを維持向上させるための取り組みです。
行政改革推進課で業務の見直しの取りまとめをしていますが、時間外を管理する総務部も両輪の一つとしてこの会議を中心に取り組みを進めます。

今回は各局の時間外縮減に向けた取り組み事例の発表と、4月の達成状況が前年度比較も交えながら報告されました。概ね殆どの組織が時間外縮減の成果を挙げています。主な取り組みとしては

・資料は簡素で最小限とし、手持ち資料など使用する可能性の低いものは作成しない、させない
・時間外勤務中は午後8時、9時、10時に声かけを行い、時間の経過を意識させる
・時間外勤務の事前命令、内容確認の徹底
・時間外勤務の計画を各自で策定し、共有する
・ノー残業デーを追加
・職員の流動配置や課内協力などによる労働の平準化

のようなものがあります。
もちろん、全てが上手くいくというものでもありませんし、単純に時間外を減らすだけでは弊害も当然出てきます。会議でも「自宅で仕事をする風潮が出て、情報流出のリスクが高まることも懸念される」「サービス残業に繋がることのないよう配慮を」「担当が時間外を減らしても課長補佐以上がその分を引き受け疲弊することも考えられる」などの意見が出ました。
時間外縮減には業務の見直しが不可欠となります。今後、各局から上がってきた見直し項目を精査していく必要があります。

いずれにしても時間外手当が税金から出ている以上、私たちは時間外を減らすという意識を組織として持つことが重要です。
posted by 熊谷俊人 at 23:30| Comment(1) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月12日

定例記者会見その1:不適正経理処理について

幕張企業訪問から戻って定例記者会見に。
この日の話題は以下の3点です。

1.「経理処理に関する全庁調査」の調査結果と今後の対応
2.生活保護自立支援強化プロジェクトチームの設置について
3.国の高校無償化における千葉市の不当な扱いに対する抗議

1.「経理処理に関する全庁調査」の調査結果と今後の対応
昨年千葉県にて私的流用を含めて大量の不正経理処理が発覚し、森田知事が謝罪会見を行うなど、大変な話題となったことは記憶に新しいところです。
千葉市でも昨年、会計検査院の調査によって不適正な経理があったことが判明し、独自調査を行ってきました。さらに独自調査の客観性を担保するため外部専門家(公認会計士)による検証を実施しています。その結果が出ましたので今回発表しました。

●私的流用は確認されず
まず結論から申し上げると千葉県などのような私的流用は確認されませんでした。その点で私は会見でも「これは不正経理ではなく不適正経理である」と申し上げています。
もちろん、不正でなくとも不適正であることは間違いなく、預け金が112万円ほど確認されたほか、差し替えや翌年度納入などの実態が明らかになり、平成19年度において約4700万円の不適正経理が確認されました

●職員等からの返還額の考え方
今後再発防止策に努めることはもちろんですが、今回の不適正経理によって市にどのような損害があったのか、そして、その損害に応じてどのように関係者から返還を求めるか、も重要です。
今回、千葉市は千葉県の事例も参考にしながら、

・コーヒーメーカーなど、業務に直接関係ない物品を購入していた場合は全額返還
・共通物品で購入していた方が安価に購入できていた場合はその差額を返還

というルールで職員などに返還を求めることとしました。
今回調査を実施したのは平成19年度ですが、千葉県と同様に過去5年間に遡って返還を求めるべきだという考え方のもと、平成19年度における不適正経理の発生率4.5%を他の年度にも適用し、5年間の不適正経理の金額を推定することにしました。
その結果、5年間で総額4億5,536万6,611円の不適正経理があったと認定し、その金額をもとに上記返還ルールを適用すると返還額は約3700万円となりました。

●再発防止策の徹底を図ります
今後この返還額は確実に回収するとともに、職員のコンプライアンス意識の徹底、納品確認の徹底、内部牽制の強化などの再発防止策に取り組んでいきます。
県の不正経理問題によって図らずも職員の意識は高まってきていますし、今回の調査で様々な実態が明らかになりました。これをチャンスとして二度とこのような事例が起きない対応を取っていきたいと思います。

⇒詳細は記者会見ページの資料をご覧下さい。
 http://www.city.chiba.jp/somu/shichokoshitsu/hisho/hodo/kisya/

posted by 熊谷俊人 at 23:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月26日

新任係長・課長補佐研修での話

4月に入り、新任係長・課長補佐研修などが続いています。
私も講話というほどではありませんが、千葉市の方向性や新任係長・課長補佐に求めるものについて話をしています。

主な内容としては以下の通りです。

・本格的な高齢化社会へ突入する(高齢化率2005年:17%⇒2030年:30%)
・特に後期高齢者の増(2005年と比べ2025年には3倍に)は社会維持費の急増など行政に大きなインパクトを与える
・人口減により行政の常識が変わる(道路需要・水需要予測など)
・減築、集約化が必要
・全ての施設や施策を10年後20年後でも成立するものに変えていく作業を始めなければならない
・国政における国債残高増に伴う金利上昇リスク、地方分権の動き
・財政健全化のスピードを加速しなければならない
・豊かな環境を背景に人口増加を続けることが重要
・子育て世代誘因に大胆にリソースを振り向ける
・高齢化した団地、マンションの再生が急務
・福祉施策などは超高齢化社会でも維持可能な制度に
・地域に帰ってくる千葉都民の街づくりへの誘導
・市民自治推進部で仕事の棚卸と市民への移譲の模索
・そのための情報公開と市民参加、市民を育てる
・組織間のムダ、ロスを少しでも無くさなければならない
・情報統括部で業務そのものの見直しを
・今年度予算で重点的に配分した分野は医療、介護、子育て、教育、経済振興など千葉市の将来に必要な投資
・組織の枠にはまらず、他組織との連携、他組織への貢献を常に考慮
・リスク、クレームを恐れない
・部署内の交流を促進(飲みニケーションも)

上記の内容は色々な場面で言っているわけですが、その中で少し毛色の違うものとして最後の「交流機会の増」というものがあります。
業務の多忙化やインターネット文化の進展に伴い、以前に比べれば職場や同僚と飲みに行く機会や職場旅行などはめっきり減っています。これは民間でも役所でも同じですが、仕事はチームで行うものですから普段のコミュニケーションが取れていることは風通しの良い職場を作るためには必須です。そのため様々な機会を通して交流機会を増やすことをお願いしています。今年度から水曜日に加えてもう1日ノー残業デーを増やすよう指示していますが、これは交流の機会を増やすための施策でもあります。

今、民間では職場旅行が見直され始めていたり、会社内に居酒屋を設置して会社から補助を出している企業すらあります。
それだけ横の連携を深めて組織内や組織間のロスを減らすことが重要になってきているということでしょう。モチベーションの問題もあるかもしれません。
もちろん、業務中のコミュニケーションを活発にさせることが一番であることは言うまでもありません。
posted by 熊谷俊人 at 15:30| Comment(6) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月11日

仕事ダイエット2010を発表しました

先日、時間外縮減のための「仕事ダイエット2010」の発表をしました。
職員の過重労働を少しでも軽減するとともに、職員全員がコスト意識を持って仕事のやり方やあり方等を見直すことにより、行政事務に係るトータルコストを縮減することを目指すものです。

まずは時間外勤務の縮減について各局長を実施責任者として、各組織における縮減対策を明確に定め、私も出席する年4回の対策会議において進捗状況を報告してもらいます。業務の見直しや人員の流動配置について今まで以上に取り組んでもらう必要があります。

また、全庁一斉退庁日(ノー残業デー)が従来毎週水曜日でしたが、さらにもう1日追加します。金曜日に設定することが望ましいのですが、現場の実情によっては設定が難しい場合もありますので、それぞれの現場で日を定めるようにします。
残業前提の仕事をあり方を見直し、メリハリのある業務遂行を行う必要があります。

そのほかにも月1時間縮減運動、月60時間以上の時間外勤務の原則禁止、「退庁時間宣言カード」「退庁時間宣言表」等による退庁時間の明示など、民間企業でも導入が行われている対策を盛り込んでいます。

昨年度は事務事業を中心にメスを入れましたが、直接経費がかかっていなくても職員の稼動が多大にかかっている事業・業務が数多くあります。
今年度はそれらの見直しにより行政コストの縮減を果たさなければなりません。現場だけで見直しができないものは全体会議の中で判断をしていきます。

仕事ダイエット2010

posted by 熊谷俊人 at 06:07| Comment(19) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月02日

人材育成を積極展開! イオンへ長期派遣

今日の毎日新聞に記事が掲載されていますが、来年度から職員を民間企業に長期間派遣する研修事業をスタートさせます
第一弾は千葉市内に本社を構えるイオンに1年間派遣をします。

毎日新聞:民間企業に職員派遣 長期研修をスタート 市政に経営感覚取り入れ

職員の能力を高めることはあらゆる施策の中で最も重要な取り組みです。職員の能力向上、行政への民間ノウハウの導入、幅広い研修制度の導入による職員のモチベーション向上など、様々な効果が期待できます。
特にイオンなど市内に拠点を構える企業との人事交流は、その企業の活力を市に活かすことができ、また企業にとっても地域とのつながりが強化されるなど、多くの相乗効果があります。

優秀な人材確保や人材育成、モチベーション向上については私が関係部局と就任以来、こつこつと取り組んでいる分野であり、私のネットワークを通して了解を頂くことができました。今後も有効な派遣先があれば開拓をしていきたいと思います。
今月13日には市職員就職セミナーをオークラ千葉ホテルで開催しますが、私自らが出席して千葉市に就職する魅力について説明をします。

千葉日報:人材確保へ、市長自らPR 市職員就職セミナー

4月からは新たに人材育成課を設けて、戦略的な人材育成に向けてさらに取り組みを強化していきます。
posted by 熊谷俊人 at 22:50| Comment(4) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

財政健全化プラン、行政改革推進プラン

今日も一日代表質疑。
多くのご意見を頂きました。

忙しくて肝心なことを忘れていました。
財政健全化プラン行政改革推進プランについて、それぞれパブリックコメント手続き中です。この二つを合わせて中期経営ビジョンとして今後の市政運営を大きな柱と位置づけています。

現在実施中のパブリックコメント手続きはこちらを

なお、財政健全化プランの特徴としては、
・経済成長率を計画期間中ほぼゼロと設定して、厳しい経済情勢の中でも健全化を着実に推進するための計画に
・収支の辻褄を合わせるためのあまりに無茶な計画は立てない
・市債残高の削減目標を設定するなど、極力数値目標を示すように
・グラフなどを活用して極力分かりやすく
・「市債の活用」「基金の活用」といった表現ではなく、はっきりと「市債の発行」「基金の取り崩し」と表現
などが挙げられます。

行政改革推進プランの特徴としては
・市民自治の推進を行政改革の中で明確に位置づけ
・区役所機能の強化など地域主権型社会に対応した組織のあり方
・トップマネジメント機能の強化
・人事制度も含め、人材育成の重視
などが挙げられます。
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2010年02月16日

外郭団体の経営見直し指針を公表しました

外郭団体の見直しを進めています。
10日から「千葉市外郭団体経営見直し指針」を公表し、パブリックコメントを実施していますのでご興味のある方はご覧下さい。

●統廃合の検討、自立的運営に向けた改善を
千葉市には多数の外郭団体がありますが、もう一度役割を見直し、必要に応じて廃止・統合の検討が必要です。
動物公園協会を廃止するほか(動物公園自体は存続します)、2つの団体を統合する方向で検討を進めていきます。その他の外郭団体についても市からの補助金を削減していくほか、市職員が大量に派遣されていますので、それら職員を3年間で原則全て引き揚げて、自立的な運営ができるよう改善を促していきます。

●役員ポストの整理や見直しも行います
また、市幹部が退職後に外郭団体の役員に就任することが通例となっていますが、この点についてもメスを入れています。
具体的には市OBが理事長(非常勤)+副理事長(常勤)という組み合わせになっている団体については理事長(常勤)の一人のみとしてポスト数の縮減を行うなど、必要最小限の役員数となるよう見直しをします。
また、役員の報酬自体も市の給与削減に合わせて概ね1割カットを行う
予定です。

⇒千葉市外郭団体経営見直し指針(案)パブリックコメント手続き
 http://www.city.chiba.jp/somu/somu/gyosei/h21publiccommnt.html
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2009年12月15日

政治倫理条例の内容が固まりました

マニフェストでもお約束していた政治倫理条例について、ようやく内容が固まりましたので今日からパブリックコメント手続きにて市民の皆さまの意見を募集いたします。

政治倫理条例に関するパブリックコメント手続き

条例の目的は、市長がその権限や地位による影響力を不正に行使して、自己や特定の者の利益を図ることのないよう必要な措置を定めることにより、政治倫理の確立を期し、公正で民主的な市政の発展に寄与することを目的とします。

主な内容としては、

・資産公開の対象を従来の市長本人から、配偶者・扶養親族も含める
・従来対象外だった普通預金を含めるなど基準を厳格化
・資産公開の内容などに疑義がある時や市長が政治倫理基準に違反する疑いがあるときは、市民は政治倫理審査会による調査を請求することができる
・市長が職務関連犯罪により逮捕、起訴又は有罪判決宣告後もなお、その職にとどまろうとするときは、市民に対する説明会を開催する
・市長が実質的に経営に携わっている法人や市長の配偶者・扶養親族が経営する法人は、市等との間の請負契約等を辞退するよう努める
・市長は、市長が実質的に経営に携わっている法人や一定の範囲の親族が経営する法人と市等との間における請負契約等がなされたときは、その内容を公表する

といった内容です。
政令市の中でも厳しい内容の政治倫理条例となりました。
パブリックコメントは来年1月15日まで実施予定で、その後第1回定例会に提案する予定です。
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2009年11月02日

市長との対話会(タウンミーティング)の開催

今月末から以下の日程で市民の皆さまとの対話会を実施します。
各区1か所で定員は100名です。

11月28日(土)10:00〜12:00 市役所・正庁
11月28日(土)14:00〜16:00 穴川コミュニティセンター
11月29日(日)10:00〜12:00 若葉保健福祉センター
11月29日(日)14:00〜16:00 美浜区役所
12月 5日 (土) 14:00〜16:00 緑区役所
12月 6日 (日) 10:00〜12:00 花見川区役所
※詳しい応募方法などは市役所のページをご覧ください。

●要望・意見の場ではなく意見交換の場です
なお、この対話会はテーマに沿って意見交換を行うもので、市長に対して要望・陳情・意見を言う場ではありません。
今までの例を見ても、こうした場は要望大会になりがちなこと、そして何より今回は重要なテーマがあることからご理解を頂ければと思います。

●テーマは「10年後、20年後に向けた街づくりの方向性」
テーマは千葉市の新基本計画です。千葉市では今年から来年にかけて、平成24年度から33年度までの10年間を計画期間とする街づくりの基本計画を定めることにしています。
この千葉市の10年後をどうするかの基本計画ですから、市民の皆さんが「千葉市は10年後はこんな街になって欲しい」という意見を十分に吸い上げた上で策定したいと考えています。 私からは千葉市の基本データ(人口推移・財政・収支構造・特徴など)をお伝えした上で自由に意見交換を予定しています。

●市民が主役の街=市民が支える街
今後の街づくりは「市民が支える街」で無ければなりません。少子高齢化、高度成長の終焉を考えれば「何でも行政にお願い」の文化から脱却し、「市民が街を支え、足りない部分を行政が支える」という発想に切り替えなければなりません。
「市民が主役の街」というのは聞こえは良いですが、それは「市民が責任をもって支える街」ということの裏返しでもあります。そうした街にしていくためには市民はどういう役割を担う必要があるか、どのような基盤が必要か、どのような制度が必要か、そうしたご意見を頂ければ幸いです。

●千葉市の魅力再発見と今後のアピールも
また、10年後を考えるにあたり「千葉市の魅力とは何か?」も考えなければなりません。
何でもあるがゆえに強いイメージが何もない千葉市です。今後、全国に千葉市の魅力を発信していくうえで強み・潜在能力をどう捉え、選択と集中を行うべきか、市民も巻き込んでの議論が必要です。

多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
posted by 熊谷俊人 at 15:13| Comment(13) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月14日

入札制度検証委員会が発足

この日は朝から庁議(局長クラスの幹部会議)。
予算編成方針を説明し、来年度の予算がいかに厳しいものか幹部にも理解をして頂きました。
また、市長室に「幹部メッセージ」のコーナーを設け、局長として市民に伝えなければいけない施策や局としての考えをアップするよう指示しました。施策の背景を説明しなければ必要な対策であったとしても市民の理解は得られません。意識改革も兼ねて実施します。

●再発防止に向け、入札制度の徹底検証を
その後、第1回入札制度検証委員会に出席。
千葉市の入札制度や運用状況を専門的知見から徹底的に検証をして、今後は前市長の収賄事件のような事案が発生しないルールの確立を目指します。
初日の今回は内部調査の状況や今後の調査検証対象などについての意識あわせが行われました。扱う情報が情報だけに会議そのものは非公開にせざるをえませんでしたが、議事要旨は後日公開することとしています。

その後は
・政策協議
・来客対応
・職員とのランチミーティング
・前議長の不当要求の調査状況の確認
・区役所機能の検討
などを行いながら、決裁や市長への手紙の対応など。
1日休むと市長への手紙が山積みになっています。

夜はノースバンクーバー市ライオンズクラブ主催の夕食会に出席。
今日から明後日まで夜は3連続でノースバンクーバー市との懇親です。
posted by 熊谷俊人 at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

千葉市の不適正経理処理の調査状況

記者会見で発表したのは以下の3点です。

1.経理処理に関する全庁調査の進捗状況
2.千葉市における新型インフルエンザの対応
3.家庭ごみの収集体制見直しの実施状況

1.経理処理に関する全庁調査の進捗状況
千葉市では8月から経理処理について172人の職員を動員し、内部調査を進めています。
当初は12月頃の発表を予定していましたが、業者が県庁の調査に忙殺され市側への対応が遅れたこと、客観性・透明性を確保するため外部委員のチェックを受けることにしたことから、最終的な発表は年明けになる予定です。

ただ、県庁の不正経理問題を受けて「千葉市はどうなんだ」という声が高まっていますので、今回進捗状況を発表するとともに、年末にももう一度中間発表を行う予定です。

なお、現段階での状況は9月末時点で28,249件中4,481件を調査し、進捗率は15.9%です。
これまでの調査結果では組織的な裏金作りや納品された物品の指摘流用は確認されていませんが、年度をまたいでの納品や差し替えなど正規の事務処理を怠っている事例が119件、割合にして2.7%確認されています。

今後、再発防止のため経理処理ルールの徹底を行うとともに、引き続き慎重に調査を進め、裏金などの不正が発見されれば厳正に処罰をします。
posted by 熊谷俊人 at 07:07| Comment(6) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月10日

県不正経理問題:見過ごすことも不正

県の不正経理問題のニュースが続いています。

千葉市も調査を進めていますので年内には発表したいと思っていますが、帳簿の協力をお願いしなければならない市内業者が県の調査で手いっぱいになっている中での作業なので若干遅れるかもしれません。この問題は拙速に進めて中途半端な調査をするわけにはいきませんから、多くの業者の方々の協力を得ながら進めていきたいと思います。
また、客観性・透明性を確保するため外部の人も交えてチェックすることを考えています。

県職員のコメントを見ていると、長く続いた慣行に対して誰も声を上げることができなかった様子がうかがえます。
おかしいと思うことが言えない雰囲気はあったのでしょうが、知っていて見過ごすこと自体も県民の信頼に反する行為であったことを県の職員は今痛感していることでしょう。

千葉市でも小梛元議員の圧力がどこまであったのか、市職員への聞き取り調査を進めようとしています。
県と同様に、真相を明かさないという行為が市民の信頼に反するということを十分自覚し、市民に対して恥じない行動を取ることを期待します。
posted by 熊谷俊人 at 11:30| Comment(11) | TrackBack(1) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月08日

市でも経理処理に関する調査を実施しています

千葉県の不正経理問題が物議を醸しています。
5年間に約30億円に上る不正経理が行われ、このうち約1億1000万円分は県庁、業者双方に記録がないなど私的流用の疑いがあるそうです。

私たちも驚きをもってこのニュースを見ていますが、千葉市では8月から不適正な経理処理が行われていないか独自調査を実施しています。
経理適正化推進本部と経理処理調査委員会を立ち上げており、年内には結果を公表する予定です。
posted by 熊谷俊人 at 14:59| Comment(8) | TrackBack(0) | 市役所改革、行政刷新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする