【コメントの扱いについて】
・個人名を挙げての批判・誹謗中傷はご遠慮下さい
・個人的な陳情や要望には対応しません。担当や市長への手紙などをご利用下さい

2014年01月07日

Yahooと連携し、妊娠・出産時に必要な手続きが分かるサービスを公開

今年初の定例記者会見
発表事項は2つ。

1.Yahooと連携し、妊娠・出産のときに必要な手続きが簡単にわかるサービスを公開します!
2.市立千葉高等学校の教諭が宇宙飛行士ニッポン代表に決定!!


まず1についてですが、Yahooにおいて妊娠・出産の際に必要な手続きや受給できる給付金などが分かるサービスが公開されました(妊娠出産チェックリスト)。
他自治体でも一般的な情報は確認できますが、千葉市はYahooと連携し詳細な情報を提供することで、市独自のサービスなども表示されます。

Yahooは自治体と連携して様々な行政手続きをネットで分かりやすく発信する取り組みを始めており、千葉市との連携が全国で初めての事例となります。
千葉市もオープンデータ等の取り組みを進めており、今後も市が保有する独自のデータやノウハウを積極的に外部に公開し、社会に貢献していきます。

なお、千葉市では昨年新たに「子育てナビ」というサイトを設け、今まで分かりにくいと言われていた子育て関係のサービスを分かりやすくWebで案内もしています。こちらも是非ご活用ください。
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2013年12月05日

子どもたち発案の食物アレルギーへの対処法リーフを全校配布

今日の新聞でも掲載されていますが、子ども議会で提案された案件が全市展開されることに。

子ども議会にて、おゆみ野南中学校生徒会が作成した「アナフィラキシーショックの対処法」というチラシが大変分かりやすかったので、子どもたちに理解を深めてもらうために全56校に明日配布することになりました。

昨年12月に東京都内の小学校で給食を食べた児童が発症して死亡する事故も起きているように、食物アレルギーは学校現場で重要な課題となっており、千葉市もこの間アレルギー対応の手引きなど各種対策に取り組んできました。
子どもたちの目線で作られたリーフレットによって、より子どもたちがこの問題について理解を深めるきっかけになればと思います。

千葉市では子ども議会を始め、子どもたちが子どもたちの目線で街や自分たちの問題について意見を述べ、それを市が反映する「こども参画」事業に力を入れています。
既に小学生を対象にした救命講習のモデル実施など、実際に施策に反映されたものも出てきています。

こうした成功事例を通して、自分たちが行動することで社会が変わっていくという実感を持ち、大人になって欲しいと私たちは考えています。
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2013年12月04日

西千葉子ども起業塾で内閣府表彰

この日は政策協議のほか、千葉大学経済人倶楽部「絆」の方々が「子ども若者育成・子育て支援功労者表彰」の受賞報告に。

千葉市では、千葉大学と連携して「西千葉子ども起業塾」という、アントレプラナーシップ教育を実施しています。
これは子どもたちが協力し合って、西千葉・ゆりの木商店街を舞台に会社を創るもので、商店街や企業のアドバイスを受けながら商店街の来場客数・売上向上を目指していく中で、経済の仕組みや地域社会との関わり、働くことについて学ぶものです。

2011年より、千葉大の卒業生による学部横断的な同窓会組織である千葉大学経済人倶楽部「絆」の方々に人的・物的支援も頂くようになりました。
その取り組みが評価され、内閣府特命担当大臣表彰につながったということで、私たちも大変うれしく思います。

午後からは代表質問の答弁方針の確認、夕方からは千葉商工会議所女性会のチャリティーディナーパーティに出席し、社会福祉基金への寄付を受領、その後、千葉県トラック協会千葉支部の懇親会に出席し、花見川緑地交通公園への自転車の寄贈(2回目)を受領しました。
毎年継続してご寄附下さっている方々に深く感謝します。
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2013年09月30日

子育て支援コンシェルジュを配置します

10月1日より「子育て支援コンシェルジュ」を中央区・稲毛区に配置します(記者発表資料はこちら)。

「子育て支援コンシェルジュ」は保護者からの相談を受け、それぞれのニーズに合った子育て支援サービスについて情報を提供する専門の相談員です。

例えば、「子どもを保育所に預けたいけど、どこに預ければいいの?」といった保育サービスに関する質問に対して、そのご家庭の状況・要望などに合わせて、認可保育所・幼稚園での長時間預かり保育・保育ルームなど多様な保育サービスの特徴などについてご相談に応じることができます。
上記コンシェルジュは既に横浜市が配置していますが、千葉市では保育サービス以外にも子育て支援サービス全般にわたる相談に応じ、情報提供します。

もともと上記の相談対応は各区役所のこども家庭課で対応していましたが、多様化する相談内容や民間の子育て支援サービスにも対応するため、専任の相談員を配置することとしました。

現在、千葉市では待機児童が過去10年で最も少ない状況まで改善が進み、今年度も待機児童ゼロに向けてさらに整備を進めています。こうしたハード面での整備だけでなく、ソフト面での環境整備にも努め、子育てしやすい街づくりを進めていきます。
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2013年05月09日

今年度の待機児童は32人とさらに大幅改善

この日は海浜幕張駅での駅頭活動の後、市内企業の朝礼に出席、その後、地域の子育て中の方々との対話会。
どのご意見も当事者の生の声として大変参考になり、今後の施策検討に活かしていきたいと思います。

午後からは定例記者会見
発表事項は5つ。

1.待機児童ゼロに向かってさらなる前進(32人まで改善)
2.広告収入確保に向けて民間提案制度とメールによる募集情報配信
3.教育相談体制の充実に向けてスクールソーシャルワーカーを配置
4.海辺の活性化事業第一弾として「検見川ビーチフェスタ」を開催
5.美浜区役所にLED照明を試験導入


まず、待機児童の件ですが、今年4月1日時点の待機児童数は32人と、昨年の123人より大幅に改善
昨年の123人も過去10年で一番少ない数字となっていましたので、2年連続で大幅に改善し、待機児童ゼロにかなり近づいています。
就任後、こども未来局を新設し、財源・人材を集中して配分してきた成果であり、都市部では県内はもちろん首都圏でも有数の子どもを保育所に預けやすい都市に生まれ変わりました。

改善してきた要因の第一は積極的な保育所整備にあるわけですが、もう一つソフト面・職員の奮闘という観点で、きめ細やかな保育所への入所の相談・あっせんがあります。

今まで第1~3希望までを申込書に書いてもらって、それをもとに機械的に保育所を割り振っていた手法から、昨年は入所できなかった保護者に対して職員が個別に電話をかけ、「ここだったら入れますよ」といった情報を提供した上で4月1日ギリギリまで保護者と相談しながら入所あっせんをした結果、一定の成果を挙げました。
今年はさらに進めて、申込段階で住所や通勤経路などをヒアリングし、第3希望まで以外にも可能性のある保育所などを紹介するなど、保護者一人ひとりに向き合う、きめ細やかな対応を行いました。

4月1日時点での待機児童はゼロに近付いてきましたが、子どもが多い地域など特定の場所では今後もまだ保育所の需要があったり、定員の弾力化で受け入れている保育所の改善など、これで満足して手を緩めるのではなく、今後もさらなる保育環境の整備に取り組んでいきます。
一方で、保育所入所児童数の減少を見据えて、将来過剰とならないよう工夫しながらの整備も求められています。今後はより地域の需要を細かく見極めながらピンポイントに整備を進めていきたいと思います。

なお、千葉市は乳児室の面積・保育士の配置割合などについて国基準を上回る独自の基準を持っており、今後も量だけではなく、質の確保にも努めていきます。
また、ガード下の保育所について懸念の声が出ているようですが、千葉市は保育所認可にあたっては保育の専門家などから構成される第三者の委員会が施設の状況などを確認した上で認可することとしており、実際の施設においては振動・騒音等は殆どなく、保護者からも不満の声は上がっていません。
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2013年04月22日

風疹予防接種への助成を開始します

風疹予防接種への助成を開始します。

今、首都圏を中心にこれまでにない規模で風疹が流行しています。
妊婦が妊娠前半期に風しんウイルスに感染すると、胎芽、胎児も感染し、そのことにより出生児に障害(先天性風しん症候群)が起こる可能性があり、実は私も昨年、妻が息子を妊娠していた際に予防接種を受けています。その時よりも流行はさらに拡大しており、千葉市で生まれてくる赤ちゃんを守るため、妊娠を予定している女性等に対して新たに風疹予防接種の費用を一部助成することとしました。

対象者は以下のいずれかに該当する市民で、風疹に罹患したことがなく、風疹予防接種歴がない方です。
・妊娠を予定、または希望している女性
・妊娠を予定、または希望している女性の夫
・妊娠している女性の夫

助成額は風疹、またはMR(麻疹・風疹混合)ワクチン代相当額を市が負担します。
(接種者自己負担額:3,000円)

期間は今年の5月1日から9月30日まで。
対象者で4月中に自費で風疹、またはMRワクチン(麻疹・風疹混合)ワクチンの予防接種を受けた方は、市に申請頂ければワクチン代相当額の助成(還付)を行います。
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2013年03月17日

こども・若者の力フォーラム

この日は千葉市文化センターで開催された千葉市舞踊連盟創立60周年記念舞踊大会に出席。
毎年チャリティー大会を開催頂き、千葉市社会福祉協議会にご寄附頂いており、大変感謝いたします。

その後、きぼーるにて第5回こども・若者の力フォーラム
こども参画事業の中心的役割を果たすフォーラムも今回で5回目の節目を迎えました。今回から「若者」が追加されています。これは高校生などから「こどもと言われると参加しづらい」という意見があったことから、多くの若者にも参加してもらうため名称を変更したものです。

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まず、職場探検・ランチミーティングを行ったグループからの発表。
千葉市では毎年、子どもたちに市役所の各部署を訪問して、市の事業について勉強してもらう取り組みを実施しています。自分が住む街への理解を深め、子どもならではの街づくりへの提案を求めており、既に小学生を対象とした救命講座など実際に市の施策に反映されたものがいくつもあります。
今回はモノレール、自転車、農政センターの3つの部署での研究結果を報告してもらいました。どの報告も子どもたちならではの視点が含まれていて大変興味深く聞かせて頂きました。

次に、幕張を中心に活動している「おやこカフェ」の活動報告。
こども参画事業は今まで行政主導で進めてきましたが、今後は各地域において「こどもの参画」の視点を取り入れた様々な活動が行われていくことが重要です。既に地域ではいくつか活動が行われていますので、今回は(仮)幕張こどものまちプロジェクトを進めている「おやこカフェ幕張」の発表をして頂きました。

その後、阿部清人さんの「いのちをつなぐ言葉」の基調講演。
阿部清人さんは仙台市泉区のfmいずみ(79.7MHz)のアナウンサーで、防災士の立場から防災に関わる事柄を科学実験を交えて講演する「防災エンスショー」を推進されています。
フォーラムを担当する職員もイチオシの方だったのですが、その理由がすぐに分かるほど、科学と防災をうまくつなげ、かつ素晴らしい話術で飽きさせず、最高の講演でした。

さらに、プログラムは続き、ワークショップでの発表に。
何カ月にもわたってワークショップを重ねてフォーラムで発表してもらうのですが、今回のテーマは「地域でのあいさつ活動」、「旭市での被災地視察」、それを受けての「まちづくりへの提言」でした。
今回特に良かったのは実際に被災地まで行き、自分の目で見て、地域の方々と実際に交流した点です。その分、非常に深い発表内容となっており、私たちにも考えるきっかけを与えてくれました。

5回目を迎え、次回に向けて色々と課題やアイデアが出てきたフォーラムでした。
改めて関係者の方々のご協力に深く感謝します。
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2012年12月27日

定例記者会見A:通学路の交通安全対策

記者会見2つ目が通学路の交通安全対策です。

今年は京都や館山市で児童が被害に遭う痛ましい事故が相次ぎました。
この事故を受けて全国で安全対策の取り組みが行われていますが、千葉市でも学校・警察・道路管理者等による緊急合同点検を行い、対策を実施しています。

小学校単位で安全対策を実施する箇所・位置・対策内容・実施時期などを明示した一覧表を作成していますので、ご関心のある方はご覧下さい。

通学路の交通安全対策について

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2012年08月24日

こどものまちCBT今年も盛況

この日はJCN千葉の収録。
テレビ市長室について、最近盆踊り会場などで「見ていますよ」と声をかけられることが増えてきました。7割近い世帯で11chで見ることができますのでご興味のある方は是非ご覧下さい。

この日はきぼーるで行われた「こどものまちCBT」の視察&選挙立会い演説会に参加。
「こどものまちCBT」は子どもたちだけで市役所をはじめ、お店や会社などを運営する「ごっこ遊び」の集合体として“まち”を運営するもので、今回で4回目です。毎年、参加する子どもたちを、支える大人たちも増え、この日も大いに賑わっていました(過去最高の1,000人超え)。
毎年、このCBTを企画するスタッフのリーダーとして、こども市長を選挙で選ぶのですが、今年は初めて現職市長が二期目に挑戦することになりました。「まだやり残したことがある」として異例の挑戦です。勉強で忙しい中でここまで思いを持って取り組んでくれていることに感謝です。もう一人は昨年も立候補し、現職市長に敗れ、現在は副市長としてCBTの運営を支えている女の子でした。

翌日の土曜日に投開票されたのですが、結果は僅差で副市長が勝利。二度目の挑戦が報われた形です。新旧市長がともに協力して来年さらに良い街を作ってくれることを期待しています。
少しだけ残念なのは初代から今回まで歴代こども市長は全員が女の子ということです(そもそも立候補すら殆ど無し)。女性の方が早熟なため、仕方がないところもありますが、最近の男性の活力低下を感じるようで同じ男性として非常に残念に思います。最後の挨拶で男の子たちに「来年は君達が立候補するんだぞ!」と檄を飛ばしたので来年に期待します。

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この日は他に代表監査委員から平成23年度決算の審査結果の説明や政策協議など。
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2012年07月22日

映画「うまれる」監督の豪田さんと対談

この日は蘇我スポーツ公園のユナイテッドパークで開催された「親子フェスタ2012」に出席。
これは千葉中央ロータリークラブと中央区PTA連絡協議会がジェフ千葉の協力を得て実施しているもので、ジェフのコーチや選手から子どもたちが指導してもらいながら親子で楽しくサッカーを楽しむ、ホームタウンならではのイベントです。関係者の努力に深く敬意を表します。
今年はちょうどジェフのホームゲームと重なったため、参加者の多くが夜のフクアリでの試合に駆けつけたそうです。

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その後、蘇我勤労市民プラザで開催された映画「うまれる」の映画監督である豪田さんと対談
この「うまれる」という映画は「子供は親を選んで生まれてくる」という胎内記憶をモチーフに、命を見つめる4組の夫婦の物語を通して、自分たちが生まれてきた意味や家族の絆、命の大切さ、人との繋がりを考える、ドキュメンタリー映画です。
私も妻と拝見し、大変感動し、涙した素晴らしい作品で、感動した人たちが各地で自主的に上映会を開催していて、今回もその一環で上映後、対談という流れでした。

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私は実際に子どもを育てる立場となって実感するのですが、一つの命を育てるということの素晴らしさは何にも変えがたいものがあります。
私は子どもが欲しかったものの、子育てを実際にするまでは自分が親として相応しいのか自信がありませんでしたし、育児をめぐる問題が数多くマスメディアで報じられていたので、子育ては大変、という覚悟がありました。もちろん、子育ては楽というようなものではなく、妻も色々と大変だと思いますが、そんな苦労と比べ物にならないくらいの感動と生きがいを与えてくれる存在です。
そんな経験から、私は子育ての素晴らしさ、生物が次の世代を残すことの意義についてもっと広める映画や番組がもっと多くの人に見られるべきではないかと思っていました。そんな折にこの映画を紹介され、まさに私が思っていたとおりの映画が実際に存在するのだ、と大変感動した次第です。

この映画は様々なテーマが包含されているため、特に中学生・高校生・大学生に観て欲しいと特に思います。
千葉市としてもこうした作品の上映会などを積極的に支援していきたいと思います。
もちろん、イメージだけではなく、実際の各種子育て支援施策の更なる充実も不可欠です。

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豪田監督と。千葉市を始め、各地で自主上映会が行われます
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2012年06月26日

千葉市の出生率は1.30(平成23年)

平成23年の人口動態統計の速報値が出ましたので、ご紹介します。

千葉市の合計特殊出生率は1.30と、前年の1.31を下回りました。
なお、千葉県は1.31(前年は1.34)、全国は1.39(前年は1.39)です。

都市部は基本的に出生率が低い傾向にあります。千葉市は平成15年に1.19まで下がりましたが、その後上昇に転じ、平成22年は1.31まで上がりました。
全国的にほぼ同じ傾向ですが、これは団塊ジュニア世代が出産適齢期ギリギリになり、駆け込み的に出産が進んだことが要因とも言われています。

より詳細な情報としては、
・出生数は7,808人で前年より279人減
・死亡数は7,244人で前年より233人増
・乳児死亡率は2.7で前年と同率
・新生児死亡率は1.7で前年より0.2低下
・死産率は20.0で前年より3.2低下
・周産期死亡率は4.6で前年より0.3低下
・婚姻数は4,981件で前年より478件減(率は5.2で前年より0.6低下)
・離婚数は1,832件で前年より175件減(率は1.90で前年より0.22低下)
という状況です。

医療の発達により、確実に乳児死亡率などは減少していますが、問題はやはり出生数と婚姻数の減少です。
合計特殊出生率は15~49歳の女子の年齢別出生率を合計した値ですから、団塊ジュニアという、世代の層が比較的まだ厚かった時期が過ぎれば、仮に出生率が向上したとしても、母数そのものの減少により人口減少を食い止めることはできなくなります。

私は高齢者の方から「高齢者施策をもっと充実して」と言われた際に必ず申し上げていることがあります。
それは「老後を支える次の世代を増やすことが高齢者施策において最も重要です」ということです。いくら特別養護老人ホームなどを整備しても、そこで働く介護人材が不足すれば成り立ちませんし、高齢者福祉施策をいくら充実しても支える現役世代の税収が細れば財源が無くなります。
今までは放っておいても若い世代が増えていましたので実感がない方もいらっしゃるのですが、出生率の向上は全世代にとって最重要課題ですし、これから生まれてくる未来の人たちに私たちが責任を果たさなければならないことでもあります。

私たちも子育て支援施策のさらなる充実などを通して役割を果たしていきますし、国・県の行政、さらには国民・県民・市民がそれぞれの分野で役割を果たしていく必要があります。
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2012年05月24日

記者会見:待機児童が大幅に減少しました

定例記者会見の発表事項は3つ。

1.4月1日の待機児童が350人(H23年)から123人(H24年)に大幅減少しました
2.千葉市未来の科学者育成プログラムを開始します
3.防災行政無線の情報をJCN千葉で発信します


まず1つ目の待機児童減少の件です。
待機児童減少に向け、私達は「待機児童解消に向けたアクションプラン2010」を策定し、リソースを集中して保育所整備などに取り組んできました。その成果がようやく出てきて、今年4月1日時点の待機児童は123人と、大幅に減少させることができました。
また、区役所を中心としたきめ細かな保育所への入所あっせんを行ったことも減少の要因です。3月下旬に4月時点で待機児童となる見込みのご家庭に一件一件連絡を取り、個別に事情をお聞きしたうえで、まだ入所可能な保育所を紹介し、あっせんを行うなど、ハード・ソフト両面の対策が功を奏したと言えます。

また、私達は待機児童解消を急ぐあまり、質の低下を招くことがあってはならないと考えています。
千葉市の場合は有識者などで構成される第三者の評価委員会で事業者のプランを評価し、待機児童解消を急ぐ地域であったとしても評価が低ければ認可をしないこととしています。
もう一つの特徴は記者からも質問されましたが、将来保育所が余ることも想定した整備です。私達は新設以外に分園や規模拡充、幼稚園の長時間預かり保育、グループ型小規模保育施設など、既存ストックを有効活用できる施策も合わせて実施しており、将来の負担にならないよう配慮しながら整備しています。

今年度も9ヶ所の整備を進め、520人の定員増となる見込みです。
今後も積極的に整備を進め、待機児童解消を図りますし、保育施策以外の子育て支援策も充実させ、安心して子育てできる環境を整備していきたいと思います。
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2012年05月13日

子ども議会の事前学習会、朝市など

土曜日は子ども議会の事前学習会に出席し、子ども議員に千葉市の現状と今後の方向性について説明しました。
子ども議会は今年で3年目で、以前まで実施していた中学生議会と異なり、グループで学習・討議し、市政の学習に加えて具体的提案と自分自身の行動を求めるところが特徴です。子どものまちCBTや子どもの力ワークショップなどの子ども参画事業の一環として実施しています。

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小学生と中学生を1年毎に交代で実施しており、今年は小学生の回です。そこに中学生が今回ファシリテーターとして加わっています。7月の本番までどのような研究をし、どのような提案をしてくれるか、今から楽しみです。
身の丈に合わない格好の良いことを言うよりは、自分達の日頃の生活の中で感じる、自らの視点での提案が説得力を持つことを伝えました。

日曜日は稲毛区町内自治会連絡協議会の総会に出席。
そのついでに毎月第2日曜日の区役所開庁に合わせて実施している朝市の様子を覗き、私もお米や野菜などを購入。常連さんがたくさん来ていました。旬の野菜、大ぶりのしいたけなどが人気だそうです。
この日は日曜開庁に来ていた方や、地域の方々と意見交換し、色々なご意見を伺いました。

「市長になってからネットで色々情報発信などの試みがされているが、ネットが使えない高齢者もいる。そのことにも配慮して欲しい」という意見を頂きましたが、これは非常に多くの要素を含む意見です。
私はブログ等で様々な情報発信をしていますが、その多くは市政だよりで紹介されていますし、ネット上での対話もリアルの場で以前から対話会を実施していますので、ネットだけで実施しているという例はかなり少ないはずです。
しかし、中にはネットのみで実施していることもあります。これはコストのかからないネットだから実施しているわけであって、リアルの場では今後も実施できません。もし、この点について要望されれば「ごめんなさい」としか申し上げられません。

以前も少し触れたかもしれませんが、新技術が出ると必ずこうした意見に接することがあります。その時に、こうした意見を恐れて新サービスを実施しない、という結論に至っては絶対にダメです。行政は得てしてその傾向が強いと感じます。
新技術による新サービス導入に伴い、以前からのサービスを中止するのであればともかく、新たに導入することは何の問題もありません。少なくとも住民の過半数が使うことができる新技術であれば躊躇無く導入すべきです。

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先日結婚されたばかりのカップルも住民票を取りに
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2012年05月08日

市立千葉高校のSSH運営委員会に出席など

この日は朝から教育センターで行われた小中学校の初任者研修で講演
これから長きに渡って千葉市の子どもたちを指導頂く新任の教員の方々に千葉市として期待すること(市全体の方針への理解、避難場所としての機能、地域に開かれた学校運営、学校自治・子ども参画の促進、子ども未来局との連携、常に最前線のトレンドを理解して教育環境の変化に柔軟に対応、など)を伝えました。

その後、市内団体の総会に出席、午後からは出前市長講座(別途紹介します)、市立千葉高校スーパーサイエンスハイスクール(以下SSH)の運営委員会に出席。
市立千葉高校がSSHの指定を再度受けたことは以前ブログで紹介(3/29の日記)しましたが、この日が第1回目の運営委員会で私も特別委員として出席しました。

委員は私のほか以下の方々です。
・上野信雄(千葉大学大学院 融合科学研究科教授、千葉市科学都市戦略推進委員)
・武田康男(日本教育大学院大学客員教授、気象予報士)
・志村修(千葉市教育委員会教育長、千葉市科学都市戦略推進委員)
・花輪知幸(千葉大学 先進科学センター教授)
・西尾豊(東邦大学 理学部物理学科教授)
・清本正人(お茶の水女子大学大学院准教授、湾岸生物教育研究センター長)
・宮木昇(神田外語大学 外国語学部特任教授)
・白川芳幸(放射線医学総合研究所 研究基盤技術部長)

SSH2期目として以下の課題を解決するシステムの開発を目指すとのこと。
課題1:第1期SSHの成果である課題研究・フィールドワーク・外部機関連携の現在の課題を踏まえながら、さらなる発展形態を構築する
 ・国際舞台で物怖じせず発言できる人材を育成する
 ・隣接する学校種の接続の可能性を追求する
課題2:科学都市宣言の市立高校のメリットを生かせるよう、千葉市の持つ機関を最大限に利用し、あらゆる分野で身近に科学が存在することに気付き興味を深める
課題3:全ての教科にサイエンスの切り口を取り込んだクロスカリキュラムを実施する
 ・教科科目の垣根を超えた、教員の特質を生かした、より専門性の高い授業を学校全体で行う
 ・5年後には全校生徒に対して全ての教科で日常的にクロスオーバーした授業を実施し、カリキュラム開発による確かな学力の育成の真価を問う
 ・SSH終了後または職員が異動した先でも実施したくなるような授業方法を開発する

内容をよく読みましたが、特に課題2の解決に向けた市内の科学機関のネットワーク構築は、私たちが科学都市戦略の下で進めてきたネットワーク作りとまさに目的を同じくするもので、今年度教育委員会に新設された科学教育推進担当課とともにその流れを強力に推進するエンジンになることが期待されます。
千葉市の誇る市立千葉高校が全国的にも注目される科学教育プログラムを実践し、横展開することで、市内で身近に科学に触れることのできる土壌づくり、千葉市の教育アピールなどにも寄与するものと考えています。
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2012年03月18日

こどもの力フォーラムの内容

遅くなりましたが、こどもの力フォーラムの報告です。

まず始めに、子どもの職場探検&ランチミーティングの成果発表
これは子どもたちに市役所の様々な職場を訪問してもらい、職員とのランチミーティングも行いながら街づくりの裏側を知った上で、感じたこと、改善して欲しいことなどについて考え、発表してもらうものです。
今年は国際交流協会、新浜リサイクルセンター、中央図書館の3ヶ所でした。中央図書館には私もランチミーティングに参加しています(2011年10月29日のブログ参照)。

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まず国際交流協会のグループは、日ごろから外国人と交流する機会を増やすこと、自分から積極的に話す、学校で仲良くする、特別扱いしない、などの大事さを感じたほか、子どもが参加できる交流イベントやボランティアをつくって欲しいという提案でした。
国際交流を所管する職員からは「今回国際交流について知った後、自分たちで外国語を勉強したりした?」という質問に対しては誰も手が上がりませんでした。職員からは「考えたらまず自分でできることをやることが大事。相手の立場を考え、相手を思いやる心が必ず芽生えるはず。」という意見が。
言いっぱなしの提案には説得力はありません。私たちは子どもたちの意見をただ聞くことが目的ではなく、主体的に行動する子どもたちを増やし、その意見を街づくりに反映させることが目的ですから、今後もこの姿勢が重要です。

次に新浜リサイクルセンターのグループは、参加者に対してごみ減量、リサイクルの重要性を様々なデータや実例などを明らかにしながらPRしてくれました。特に「大人に伝えないと」「外でゴミを見たらすぐに拾って捨てる行動が大事」「ケータイなどのゲームで分別を楽しく学べる仕掛けとかがあれば」といった意見が非常に印象的でした。

中央図書館のグループでは、「今の図書館に不満はない」という結論を先に出し、逆にこんな図書館は嫌だ、ということを説明するなどユニークな発表でした。
その中の提案で「スーパーのように本棚の分類表示を高い位置に付けると探している本が見やすくなる」という提案は私たちにとって非常に新鮮でした。電気専門店などでも必ず天井などから商品陳列の分類を表示していて、遠くからでも分かりますよね。
この提案を受けて、早速中央図書館では柱の上部に分類表示を行いました。言われてみると当たり前のことなのですが、大人には固定観念があり、なかなかこうした見直しに気付きません。他の職場でも同様の改善ができないか検討します。

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こんな感じです

その後、こどもの参画ガイドラインの説明、こどもの力ワークショップの成果発表に。
ガイドラインは「こどもの参画」を進めるにあたって、その基本的考え方や、どのような点に注意したらよいか、そしてどのように進めたらよいかという方法などを、こどもの参画を支える大人に伝えるため、平成23年9月に策定したものです。なお、この案については、平成22年12月に包括的な連携協定を結んだ公益社団法人こども環境学会に委託し、作成しました。(参画ガイドラインはこちらをご覧下さい

しかし、これはあくまで大人向けのものであり、子どもたち自身にとって分かりやすいものではありません。
ワークショップに参加した子たちから「自分たち用のものを作りたい」という意見が出て、ワークショップの中で議論し、素晴らしいものを作ってもらいました。その名は「こどものためのまちづくりハンドブック 〜ぼくらのまちづくり作戦〜」。私も一読してすぐに「これは分かりやすい」と唸りました。(後日掲載します)

「こどもの参画」という定義そのものがやはり大人目線ですから、まずはこの定義や名称から、こどもたちが参画して決めていくことがスタートラインなのかもしれません。
「ぼくらのまちづくり作戦」をこども達には示していきたいと思います。さらに言うと、「こども」という表現自体がどちらかというと中高生には「自分と関係ない」と思われがちなので、ジュニア・ユース、色々表現はありますが、何か適当な対象の定義も必要だと考えています。

その後、こどもたちと私の座談会。
自分達でガイドラインを作るに至った経緯や、行動・公共・責任といった点についてそれぞれの考え方を披露してもらいました。

フォーラムは4回目になりますが、少しずつ子どもたちに関わる方々にも認知されるようになり、多くの方々に出席して頂けるようになりました。
参画の方向性などについても焦点が定まってきており、形になり始めてきたと実感します。多くの関係者の努力に敬意を表します。
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こどもの力フォーラム、マリーンズ出陣式など

この日はこどもの力フォーラム
文字通り、こどもの力を実感し、こどもに力をもらいました。
内容が濃すぎてまとめるのに少し時間が必要です。
後日、掲載します。

他にも国際ソロプチミスト千葉のチャリティーディナーショーに出席し、社会福祉基金への寄付を受納したほか、千葉ロッテマリーンズの出陣式に出席。いよいよ開幕が近づいてきました。
昨年の震災時はQVCマリンフィールドも大きな被害を受け、開幕に間に合うか微妙な状況でした。安全面に配慮して暫定的な復旧工事を行い、今シーズンオフに再度工事をして完全復旧となりました。復旧に要した費用は2億円に上ります。また、マリン基金を活用しながらトイレの改修も順次進めています。快適に応援できる環境をホームタウンとしてこれからも整備していきます。

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今年のスローガンは「和のもとにともに闘おう!」とのこと

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新しいホームタウンユニフォーム。全部で5戦使用されるそうです
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2012年03月17日

イクメン、イクジイ講演会

医療講演会終了後、再度職員採用説明会に出席し、その後生涯学習センターで行われたハーモニー講演会に出席。
これは男女共同参画課が子育てにおける男女共同参画を推進する一環としての講演会で、簡潔に言うと「イクメン・イクジイ」講演会です。

第1部はNPO法人ファーザーリングジャパンの安藤代表から「イクメン、イクジイのすすめ」と題して、男性がより積極的に子育てに参加するために自らの働き方を見直し、また、子育てを通じ地域社会への関わり方を考える機会となるようなお話を頂きました。
くだけた話しぶりで会場にも笑いが溢れる内容でした。

その後、安藤代表を軸に、千葉市PTA連絡協議会会長であり、日本PTA全国協議会の会長でもある相川敬氏と、私の3人でディスカッション。
非常に面白いトークとなり、私も大変刺激を受けました。
安藤代表からは「せっかく職員の部分休業を進めているのであれば、その人たちと市長でチームを組んで、市内の子どもたちのための活動をしてみましょうよ。市長が始めたブックスタートを市長が読むとかもいいですよ。」「男性はシャイだから、イクジイを増やすには、モデルケースを作って見せていくことが大事。一緒に千葉市でやってみましょう」というような魅力的なご提案を頂きました。
千葉市で子育てをするとみんなが支えてくれるような、街づくりを私たちは目指していますので、今後も連携をしていきたいと思います。

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夕方からは美浜文化ホールで行われた千葉市文化芸術新人賞受賞者によるコラボ作品「美しき浜辺の妖精たちへ2012」を親子で鑑賞。
メインホールには親子室という部屋があり、そこが空いていたので使わせて頂いたのですが、娘は終始ご機嫌ななめで舞台に集中することができませんでした。暗がりがダメなのと、お腹も少し空いていたようです。結局、これは限界だということで終盤で帰ることに。皆さんには申し訳ないことをしました。
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2012年03月07日

ランドセル・車イス・絵本の寄贈を頂きました

この日は来客対応、あいおいニッセイ同和損害保険からのランドセル・車イスの受納
社会貢献活動の一環として、社員も協力して寄付活動を行っているとのこと。
児童福祉施設や社会福祉施設などで大事に使わせて頂きたいと思います。

その後は千葉市幼稚園協会から絵本の受納(300冊)。
これは昨年度から始まったもので、幼児教育の専門家の方々が厳選した絵本を市内の図書館にご寄付頂いています。私も娘が生まれ、時々絵本を読んでいますが、どんな絵本が良いのか気になります。内容もさることながら親と子どものコミュニケーションとして非常に大事なのだと思います。
お子さんをお持ちの方は是非チェックしてみてはいかがでしょうか。

特に中央図書館では児童フロアがあり、絵本も含めて非常に充実しています。
まだまだ市民に知られていない面がありますので、PRを積極的に行うことと、ICTなどを活用してもっと便利な図書館になることも必要だと感じます。

中央図書館Web

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午後からはフィンランドのセイナヨキ市から市長・議長・商工会議所代表・大学の学長などが市役所を表敬訪問。
千葉大学とセイナヨキ応用科学大学が提携関係にあり、この度千葉大学内にオフィスを構えたことから、関係者が千葉を訪問し、市役所にも来て頂いた次第です。セイナヨキ市の紹介などをして頂き、今後様々な連携をしていこうというご提案を頂きました。

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2012年02月13日

子ども医療費助成の拡大について

千葉県の予算が発表されました。
その中で子ども医療費助成について今年12月から入院部分のみ中学校3年生まで引き上げるという内容でした。
私は非常に現実的な落とし所だと見ています。

森田知事は公約で入通院とも中学校3年生まで引き上げるとしており、既に平成22年12月から小学校3年生まで入通院の補助が開始されています。
しかし、そこから上の学年への通院費助成は莫大な公費が必要であり、震災により復旧・復興費用の負担が重くのしかかる県としては、より必要性の高い入院の補助を優先したようです。

私も同様の考えを持っており、市長選挙のマニフェストでは通院費の補助ではなく入院費の補助拡大を訴え、当選後初の予算編成である平成22年度予算において中学校3年生まで入院補助の拡大を盛り込み、平成22年10月診療分から実施しました。この部分については県が千葉市に追いついたと言えます。
逆に通院費については千葉市は財政状況も見極めながら、県から少し遅れて平成23年8月診療分から小学校3年生まで引き上げました。

確かに通院補助は保護者から喜ばれますし、補助できるのであれば誰もが補助したいと思っています。
しかし、千葉市に限っても小学校6年まで拡大すれば5億円前後、中学校3年生まで拡大すれば8億円前後の財源(条件等により変動します)が毎年必要になります。県全体ではこれより遥かに多い公費が必要です。財源の確保の見通しが無く補助を開始するわけにもいかない事情があります。

とは言いながら、今は人口減少・少子化の中で子育て世帯の獲得競争が自治体間で行われており、通院費補助という一般の方に分かりやすい優遇策は戦略として無視できないことも事実です。
千葉市も子育て世帯に重点的に予算配分を進めていますが、子育て施策全体の中での優先順位や将来の財政見通しを十分に考慮した上で判断をしていきたいと思います。
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2012年02月04日

保育大会:保育園と幼稚園の代表が同じ場に

この日は青葉の森芸術文化ホールにて平成23年度保育大会があり、私は第2部のシンポジウムに参加。
公益社団法人千葉市民間保育園協議会が毎年開催し、多くの保育関係者が出席する大会ですが、今年は「子育て文化の継承」をテーマに

○コーディネーター:柏女霊峰 淑徳大学教授
○シンポジスト:
 ・杉森信幸 千葉市幼稚園協会会長
 ・御園愛子 千葉市民間保育園協議会理事、前全国保育士会会長
 ・山崎淳一 千葉市民間保育園協議会会長
 ・私

というメンバーでディスカッションしました。
特に保育園の集会に幼稚園協会の会長が参加しているということが画期的で、保育園と幼稚園という立場の異なる代表が同じ場に立って子育てについて語るということは全国的にも非常に珍しいことです。幼稚園の子どもも保育園の子どもも、どちらも大事な子ども、という考えに基づいて立場を超えてこうしたシンポジウムが実現したことを誇りに思います。

千葉市は2010年4月から保健福祉局・市民局・教育委員会に分かれていた子育て部門を統合し、こども未来局を新設、子育て施策の一元化を図りました。そして、国では現在「子ども・子育て新システム」の議論が進んでいます。
国も千葉市も幼稚園・保育園の垣根を無くすことが大きな方向性ではあるものの、やはり立場の違いによって制度に対する考え方も当然異なります。こうしたイベントがきっかけとなり、少なくとも千葉市においては両団体の交流促進によって、現場からより良い制度や環境を作っていく流れができることを期待しますし、行政としても応えていきたいと思います。

夜は千葉市PTA連絡協議会の新年情報交換会に出席。
この日は子ども関係が多い日でした。
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