今日は基本計画策定に向けたシンポジウムを生涯学習センターで開催しました。
テーマは「人口減少・少子高齢社会におけるまちづくりの方向性」で、一橋大学の辻教授、千葉大学の広井教授、村木准教授、夜灯実行委員長の海宝さんを交えてのディスカッションも含めて2時間半に渡るプログラムでした。
コーディネーターの辻教授からは「千葉市は凄い。基本計画のような市民にとって一銭の得にもならないようなシンポジウムに何百人と人が来るのは凄いこと」と感嘆の言葉を頂きました。
千葉市での市民主体の街づくりの機運は少しずつですが盛り上がってきていると思います。
ここではとても書ききれないほど多くの気づきを得ることができたシンポジウムでしたが、主な内容や私が気づいた点などを。
・千葉市も含め日本は少子高齢化が進み、15歳未満と65歳以上の人口の合計はこれから増加していく
・この世代は地域に住む、地域との関わりが強い人々、この層が増える
・今までの日本は15〜64歳という地域との関わりが薄い層が増えていたが、これからは地域で生きる人が増える
・この層を生かした街づくりが今後求められる
・今までの日本の都市計画は膨張型、人口減少化では考え方を変える必要がある
・駅から離れた、車の運転が難しくなった人々の地域でコミュニティバスの運行は全域をカバーできない
・千葉市では調整区域など郊外がどんどん開発されている
・欧米では既に郊外の開発をストップさせている
・少子高齢化時代では今ある都市規模を拡大させないこと、市街化調整区域の開発抑制が必要、市街地のコンパクト化を
・コンパクトシティという都市行政と福祉行政を連動させるべき。歩ける街は高齢者の予防にもつながる
・コンパクトシティの課題は財産権。開発に制限をかけると個人の財産権を侵害することになり、日本のように個人の財産権の意識が強い国は難しい
・欧米では個人の財産権より全体の公共利益を優先する
・欧米で中心市街地が活性化している都市は活性化のソフト事業と郊外の開発規制がセットになっている
・自治会や各種団体を含めたコミュニティ作りをしていく中での課題はそれぞれの団体の目的が違うこと。自分達で役割を住み分けてしまっている
・結局動くのは個人。ボランティアの出会いの場を整備すること。参加意欲を高める仕掛けが必要
・バス網も自分達で守ろうとしないと無くなってしまう。都市インフラを自分達が支える、残すことを考える時代
・行政も含めて誰かが助けてくれるという考えから脱却するためには将来の絵姿を見せていく、必要な情報を出していくことが重要
・少子高齢化の中で福祉を向上させるには公・共を自分達で充実させていくこと
●コンパクトシティの重要性と難しさ
コンパクトシティというのは千葉市が必ず目指さなければならない方向性ですが、課題も多く、すぐには移行できません。将来的な都市の状況を正しく予測し、移行するための施策を10年以上かけて地道に積み重ねて初めて移行できるものです。そのためにはまず市民の皆さんに正しい将来像と情報を出していくことが大前提になります。
今までの基本計画などは夢一杯の大風呂敷が常でしたが、私はそういう無責任な計画を作る気はありません。少子高齢化の中で夢を追える街づくりを作るための現実的な長期計画を作りたいと思います。
●無作為抽出も交えた市民ワークショップも
その後はワークショップへ。
これも基本計画策定に向けて市民意見を反映させるため、公募市民と無作為抽出市民によるワークショップを半年ほど開催します。
無作為抽出というのも新たな試みです。公募市民ももちろん大事ですが、それだけでは意見が偏ってしまうリスクがあります。本当の意味で市民の平均的な意見が反映されるよう、各世代・地域のバランスを取った無作為抽出を行うことにしました。議論の結果が楽しみです。
夜は市職員バドミントン部の懇親会や大学OB会などに出席。
【コメントの扱いについて】
・個人名を挙げての批判・誹謗中傷はご遠慮下さい
・個人的な陳情や要望には対応しません。担当や市長への手紙などをご利用下さい
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2010年01月16日
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10年、20年先は、自分自身が高齢者になっているという現実にも気づきました。
高齢者も地域で、健康維持や管理をしながら、歩ける範囲の社会で働ける環境になっていたらいいと思います。
自治体によっては低所得者の子どもを対象に安価な塾をやっているケースもありますね。今後の研究課題です。
高齢者が歩ける、働ける街づくりは今後重要な視点です。